

5連勝で貯金3、3位浮上で首位とは2.5ゲーム差で追う福岡ソフトバンクホークスは、21日から埼玉西武ライオンズとの3連戦がスタート。西武は現在6連勝中で、19日の楽天戦で今季初の首位に浮上しました。ホークスは何としてでも西武の連勝をストップさせ、首位との差を詰めておきたいところです。西武・岸孝之、ソフトバンク・攝津正の先発で始まった21日の試合は、両投手の息詰まる投手戦が続きました。
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1(二)本多雄一
2(三)明石健志
3(左)長谷川勇也
4(指)ペーニャ
5(一)小久保裕紀
6(右)多村仁志
7(中)柳田悠岐
8(遊)今宮健太
9(捕)細川 亨
(投)攝津 正
19日のオリックス戦で右手薬指を突き指した内川聖一が大事を取って欠場し、長谷川が3番に起用されました。小久保裕紀が引退発表後初めて先発出場、多村もスタメン入りしました。
ホークス先発・攝津は、立ち上がりから上々のピッチングを見せ、初回に西武上位打線を3者凡退に抑えると、2回には中軸の3人、3回は永江恭平から三振を奪い、3イニング連続で3者凡退とパーフェクトに抑えます。4回、栗山巧にレフト前ヒットを打たれ、この日初ヒットを許しますが、続く秋山翔吾の犠打を捕手・細川が2塁に送球してアウト→1塁もアウトで併殺打。4回も無失点で切り抜けると、5回にも先頭打者にヒットを浴びるも、後続を退けて無失点。
一方、ホークス打線は西武先発・岸の前に完全に封じ込まれます。序盤3イニング続けて3者凡退、4回は上位打線が3者連続三振。5回には2アウト走者無しで、多村が岸のカーブを弾き返し、三遊間へ抜けそうな当たりを見せますが、西武遊撃手・永江の好プレーに阻まれアウト。どう見ても多村の足が早かったように見えたが…。
0-0のまま迎えた7回、ここまで岸に対してノーヒットに抑えられているホークスは、本多と明石が倒れて2死とされますが、長谷川がストレートを打ち返してセンター前ヒット。ホークスにようやく初ヒットが生まれました。その後、ペーニャ四球で2死1,2塁とチャンスを作り、小久保がファウルで粘ってからの7球目のストレートを捉え、レフト前に落ちるタイムリーヒット!2塁から長谷川が生還し、ホークスが1点を先制します!
その裏、1点の援護を貰った攝津が2死から中村剛也とカーターに連続四球を与えると浅村栄斗にヒットを許し、2死満塁と絶体絶命の大ピンチを背負います。しかし、大崎雄太朗をレフトフライに打ち取り、ピンチを脱して1点のリードを守り抜きました。8回からは森福允彦が2番手で登板し、オーティズの2塁打、栗山巧に死球を与えて1死1,3塁とされます。このピンチの場面で、代打・中島裕之を空振り三振に仕留めると、続くヘルマンにも変化球で空振り三振を奪い、西武に1点も与えません。
1点リードで迎えた9回、ホークスは1死から本多と明石の連続ヒットで1,2塁とすると、長谷川が岸の2球目の直球を弾き返し、左中間へのタイムリー2塁打を放ち、本多生還で2点目。ホークスに大きな追加点が入る!なおも1死2,3塁でペーニャの投手ゴロの間にもう1点を追加し、2死3塁で小久保のレフト前タイムリーでダメ押しの4点目。この回3点を追加し、4-0と試合を決定付けます。
その裏に3番手・柳瀬明宏が2者連続三振で2死とした後、浅村に東武への死球を与えて危険球退場。4番手・岡島秀樹が急遽登板し、大崎を遊撃フライに打ち取り試合終了。ホークスが4-0で西武を下し、3連戦初戦を制しました。
試合結果 パ・リーグ 2012/08/21(火)
西 武-ソフトバンク 16回戦
(ソフトバンク9勝7敗、西武ドーム、18:00、17677人)
H 000 000 103 4
L 000 000 000 0
【投手】
(ソ)摂津、森福、柳瀬、岡島-細川、山崎
(西)岸、岡本篤-炭谷、上本
【責任投手】
(勝)摂津21試合12勝5敗
(敗)岸19試合9勝9敗
6回までは攝津投手と岸投手の投手戦、ホークス打線が岸投手の前に沈黙が続いていましたが、終盤に岸投手から4点を奪い攻略。投げては攝津→森福→柳瀬→岡島の投手リレーで西武打線を完封。これでホークスは6連勝、敗れた西武は連勝ストップで首位陥落です。ただ、3位は変わらず、2.5ゲーム差は縮まらず…。3位に留まらず、2位もしくは1位まで上がれるといいんだけどな。
先発の攝津投手は、7回まで打者25人に対して84球を投じ、被安打3・2奪三振・2与四死球・無失点という内容でした。序盤3イニングをパーフェクトに抑え、ランナーを出しながらも打たせて取るピッチングで西武打線を翻弄。7回の満塁の場面もゼロに抑えました。攝津投手はこれで12勝目を挙げ、最多勝争いで単独トップに立ちました。
打線の方はチーム全体で7安打。引退発表後初めてスタメンに名を連ねた小久保選手が、2安打2打点の活躍で勝利に大きく貢献。7回に試合の均衡を破る先制タイムリーヒット、9回にはダメ押しのレフト前タイムリーを放ちました。久々にキャプテンとしての仕事を果たしたんじゃないかと思います。内川選手に代わって3番に入った長谷川選手は、3打席目にチーム初安打、4打席目には貴重な追加点となるタイムリー2塁打を放ち、3番起用にしっかり応えました。
22日の2戦目の予告先発は、西武・菊池雄星、ソフトバンク・山田大樹の左腕対決。山田投手は6月22日の日ハム戦で白星を上げて以降2か月も勝利がありません。今度の登板はまさに正念場、勝てなかったら先発ローテ剥奪および2軍降格になるかもしれません。どうか連勝中の勢いを止めるような悪いピッチングだけはしないでほしいと思います。




