日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ロンドンオリンピック閉幕!「お家芸」の凋落、メダルラッシュと色々ありました。

2012年08月14日 | Sports

7月27日に開幕し、17日間によって行われたロンドンオリンピックは、現地時間12日の閉会式をもって幕を閉じました。今回は閉幕にちなんで、大会を振り返りたいと思います。


日本は今大会し、金メダル7個、銀メダル14個、銅メダル17個を獲得。金メダルの数は前回の北京大会の9個より下回りましたが、メダル総数38個は、2004年のアテネ大会の37個を上回る歴代最多記録でした。
金メダル7個のうち、格闘技系の競技で6個獲得し、レスリングで男女合計で4個も取りました。女子は伊調馨選手と吉田沙保里選手が3連覇を達成すると、8度の世界一を誇りながらも五輪とは無縁だった小原日登美選手が、48kg級で悲願の金メダル。男子はフリースタイル66kg級の米満達弘が、日本勢24年ぶりの金メダルをもたらしました。
ボクシングでは史上初めて複数のメダリストを輩出し、ミドル級の村田諒太選手が金メダル、バンタム級の清水聡選手が銅メダル。日本人のアマチュアボクサーが重量級で世界を制したのは、歴史的偉業であることは間違いありません。
競泳は金メダルこそありませんでしたが、戦後最多の11個のメダルを獲得。松田丈志選手、寺川綾選手、入江陵介選手といった主力組に加え、鈴木聡美選手、萩野公介選手、星奈津美選手の若手スイマーがメダルを手にしました。男子平泳ぎでは世代交代が実現し、立石諒選手が200mで北島康介選手を破って銅メダル。400mメドレーリレーでは、男子が銀、女子が銅と男女共にメダルを手にしました。ロンドンでのメダルラッシュ、若手台頭で来年以降の競泳ニッポンが楽しみになってきました。

個人に限らず団体競技も日本勢が活躍。アーチェリー女子団体で銅メダル、フェンシング男子フルーレ団体で銀メダル。サッカーは男女ともベスト4に進出し、なでしこジャパンは決勝でアメリカに惜敗しましたが、堂々の銀メダル。試合終了後は涙を見せていた選手もいたけど、表彰式では笑顔に変わってました。男子U-23代表は1次リーグのスペイン戦で勝ち、準々決勝のエジプト戦まで4試合連続無失点と快進撃を続けました。しかし、準決勝のメキシコ戦、3位決定戦の韓国戦に敗れて4位という結果に。
女子バレーボールは1984年のロサンゼルス五輪以来28年ぶりの銅メダル。3位決定戦では、最終予選で負けた韓国に雪辱を果たしてみせました。卓球女子団体は福原愛選手、石川佳純選手の活躍もあり銀メダル。卓球でのメダル獲得は史上初です。

メダルラッシュの一方で、かつての日本の「お家芸」が不振に陥り、柔道は女子57キロ級の松本薫選手が男女通じて唯一の金メダル。男子は史上初めて金メダル無しという屈辱を味わいました。シンクロナイズドスイミングは正式種目に採用されたロス五輪から7大会続けてメダルを守り続けていたが、デュエットで5位、チームで5位に終わり、初めてのメダル無し。過去に2人の金メダリスト輩出した女子マラソンも惨敗で、2大会続けて入賞なし。
陸上競技では、ウサイン・ボルトが前回の北京に続いて100mと200mで個人2冠を達成すると、400mリレーも制し3冠達成。ジャマイカは男子400mリレーで36秒84の世界新記録を樹立。1人当たりで換算すると、100mを9秒21で走っていることに!日本勢はハンマー投げの室伏広治選手が銅メダル、男子マラソンの中本健太郎選手が6位入賞、男子400mリレーで5位入賞でした。


さてここからは、私が独断と偏見で選ぶ、ロンドン五輪個人賞の発表です。
まずは男子部門から。
敢闘賞:大津祐樹(男子サッカー)
大津選手は初戦のスペイン戦で値千金の決勝ゴールを決めると、エジプト戦ではダメ押しの3点目、準決勝・メキシコ戦では先制ミドル弾。足首打撲を乗り越え、チームトップの3得点の活躍を見せました。
技能賞:米満達弘(レスリング)
日本レスリング界のエース・米満選手は、決勝戦で見せた豪快な投げ技が非常に印象的でした。
殊勲賞:村田諒太(ボクシング)
日本人では不利な階級、しかも重量級で世界の頂点に立ちました。薄氷の勝利が続きながらも金メダル獲得です。
新人賞:萩野公介(競泳)
男子400m個人メドレーでは、予選を日本新記録でトップ通過を果たすと、決勝では4分8秒94とさらに記録を更新。マイケル・フェルプスを破って銅メダルを獲得しました。そんな萩野選手はAKB48の大島優子さんの大ファン。まだ17歳と伸びしろは充分あり。リオ五輪では金メダル候補の一角になってるかもしれない。
MVP:内村航平(体操)
男子MVPは体操個人総合金メダルの内村選手に決定!団体ではミスを連発しましたが、個人総合では強くて美しい演技を取り戻し、全種目で15点台を叩き出し、圧勝で金メダルを獲得。今大会では団体で銀、個人で金、種目別の床で銀とメダル3個GET。

続いて女子部門。
敢闘賞:鈴木聡美(競泳)
100mで銅メダルを獲得すると、200mでは銀メダル。日本の女子競泳で初めて複数メダル。メドレーリレーでも活躍して銅メダルに導きました。鈴木選手は泳ぎも凄かったですが、爽やかな笑顔で人気上昇中です。
技能賞:藤井瑞希&垣岩令佳(バトミントン)
「無気力試合」が大問題となっていた女子バドミントンで、日本勢初の決勝進出を果たしたフジガキペア。決勝戦では中国ペアを相手に粘りのプレーを見せながらも及ばず。敗れはしたものの、銀メダルと健闘しました。
殊勲賞:伊調馨(レスリング)
試合5日前に足首の靭帯を切りながらも、ケガを感じさせない動きで圧倒。全試合で1ピリオド、1点も許さない完全優勝で3連覇を達成しました。
新人賞:石川佳純(卓球)
初めての五輪で個人ベスト4に進み、団体で銀メダルを獲得。
MVP:吉田沙保里(レスリング)
準決勝で因縁の相手・ジョロボワを下し、決勝でも危なげない戦いで優勝。伊調選手に続いての3連覇達成、世界選手権+五輪を合わせて12連覇を果たし、「人類最強の男」カレリン氏に並びました。あと、「旗手は金メダルを取れない」というジンクスを破っての金メダル。「人類最強の女」に敬意を表してMVPとさせていただきます。


連日のメダルラッシュに沸いたロンドン五輪も終了。出場した選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。メダルを獲得された選手の皆さんには心からおめでとうございました。次回はリオデジャネイロで南米初の五輪が開催されます。ブラジルは2014年にFIFAワールドカップ、その2年後にオリンピックと国際的なスポーツイベントが相次いで行われます。来年9月には2020年五輪の開催地が決定します。立候補している東京は当選できるのか?



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