10月の3連休の2日目だった13日は、京都競馬場で牝馬三冠の最終戦・第18回秋華賞(GI・芝内回り2000m 18頭立て)が行われました。オークスとの牝馬2冠を目指す⑯メイショウマンボを始め、ローズステークスの勝ち馬⑭デニムアンドルビー、オークス2着の⑫エバーブロッサム、トライアルレース・紫苑ステークスを勝った⑤セキショウ、春の牝馬クラシックに出走しなかった①スマートレイアー、4戦3勝③ティアーモ、2歳女王の⑰ローブティサージュ秋華賞3連覇を狙う岩田康誠騎手とのコンビで挑み、他にも②シャトーブランシュ、⑥ウリウリ、⑦トーセンソレイユなどが出走しました。
レース直前の単勝の上位人気は、デニムアンドルビーが1番人気(3.3倍)、スマートレイアーが僅差の2番人気(3.5倍)。3番人気のメイショウマンボ(5.2倍)までが10倍を切り、4番人気以降はエバーブロッサム、ローブティサージュ、ウリウリと続きました。
スタンド前からのスタートで、スマートレイアーが出遅れ気味、デニムアンドルビーもスタートしてすぐに後方に下げた。先行争いではセキショウがポンと飛び出したが、⑮ビーナストリックが外から押し上げて先頭でゴール板を通過。ティアーモとウリウリとティサージュは先行策。マンボとブロッサムは中団に控え、デニムは後方4番手、レイアーは後方2番手で1コーナーを回りました。
1~2コーナーから向正面に入るところで早くも縦長の展開となり、ビーナストリックが単独先頭でレースを引っ張り、2番手にセキショウ、3番手⑨ノボリディアーナで追う。さらに離れた4番手にティアーモ、5番手に⑧マコトブリジャール、6番手にローブティサージュ、その内側の7番手にウリウリが付けている。8番手にソレイユ、④コレクターアイテムが9番手。中団の10番手グループには、⑬リラコサージュとメイショウマンボ、その後ろにはシャトーブランシュ、サクラプレジールと続き、エバーブロッサムは14番手で走っている。後続勢はデニムアンドルビーが⑪リボントリコロールをかわして15番手に上がり、スマートレイアーは17番手、⑱セレブリティモデルが最後方を追走。
内回り3コーナーに入り、デニムとレイアーの人気2頭がスパートをかけ始め、先頭を行くビーナストリックとセキショウの差が縮まる。ティアーモは4,5番手、ウリウリとティサージュもまだ5,6番手、中団ではデニムがマンボ、ブロッサムに接近し、スマートレイアーも大外に持ち出した。4コーナーをカーブしたところでセキショウが先頭に変わり、内からマコトブリジャール、真ん中からメイショウマンボ、外からデニムアンドルビーとスマートレイアーが上がって来る。残り200mを切ってマンボの脚が伸び、ラスト100mでセキショウを抜いて先頭に立ち、そのまま後続を振り切ってゴールイン!メイショウマンボ&武幸四郎がオークスに続いて牝馬2冠達成!そして2着争いはレイアー、デニム、さらにリラコサージュが並んでゴールしましたが、わずかにスマートレイアーが2着に入りました。
全着順&払戻金
1着⑯メイショウマンボ 1分58秒6
2着①スマートレイアー 1馬身1/4
3着⑮リラコサージュ アタマ
4着⑭デニムアンドルビー ハナ
5着⑪リボントリコロール 1/2馬身
6着②シャトーブランシュ ハナ
7着⑦トーセンソレイユ クビ
8着⑤セキショウ ハナ
9着⑧マコトブリジャール ハナ
10着⑥ウリウリ ハナ
11着⑰ローブティサージュ 1/2馬身
12着⑫エバーブロッサム 1馬身1/4
13着③ティアーモ クビ
14着⑨ノボリディアーナ クビ
15着④コレクターアイテム クビ
16着⑱セレブリティモデル 2馬身
17着⑩サクラプレジール 1馬身1/2
18着⑮ビーナストリック 大差
払戻金
単勝 ⑯ 520円
複勝 ⑯ 200円 ① 180円 ⑬ 2260円
枠連 [1]-[8] 630円
馬連 ①-⑯ 950円
馬単 ⑯-① 2250円
ワイド ①-⑯ 500円 ⑬-⑯ 9820円 ①-⑬ 7480円
3連複 ①-⑬-⑯ 50030円
3連単 ⑯-①-⑬ 233560円
3歳牝馬三冠の最後の一冠をかけた秋華賞は、武幸四郎騎手が乗ったメイショウマンボが直線の真ん中から末脚を伸ばし、ラスト50mで抜け出して優勝。オークスに続いての牝馬2冠を果たしました。2着には2番人気だった武豊騎手鞍上のスマートレイアーが入り、武兄弟のワンツー決着となりました。レイアーも重賞初挑戦で2着と健闘したけど、スタートでの出遅れが響きましたねえ。3着には15番人気のリラコサージュで、3蓮単233,560円の高配当が生まれました。1番人気だったデニムアンドルビーは、内回りが合わなかったのか4着という結果に。内田博幸騎手は先週の京都大賞典のゴールドシップに続き、京都メインで勝てず。しかも2週続けて1番人気の馬に乗ってですよ。
優勝したメイショウマンボに騎乗した武幸四郎騎手は、今年のJRA・GI2勝目で、秋華賞は2000年のティコティコタック以来13年ぶり2勝目となります。オークスの時は男泣きを見せていましたが、今回は笑顔でインタビューに応えておりました。管理する飯田明弘調教師はこのレース初勝利です。また、日本人兄弟騎手によるGIレース1,2着を独占はJRA史上初めてとなります。
いや~、オークス馬は本当に強かった!前走のローズステークスで4着に敗れた時は、重馬場の影響もあったのもそうだけど、「オークスはたまたま勝てたのかな?」と思い込んでいました。しかし、この日は道中は中団でレースを進め、直線残り200mあたりから急に伸びて差し切り勝ち。デニムやレイアーといったライバル勢を蹴散らし、GI馬の貫禄を示してみせました。次走は恐らくエリザベス女王杯に向かうでしょう。エリ女では並み居る先輩牝馬が待ち受けておりますが、「3歳代表」として恥ずかしくない走りを見せてほしいものです。
「体育の日」の14日も競馬が開催され、東京競馬場では府中牝馬ステークスが行われます。このレースにはホエールキャプチャ、レインボーダリア、マルセリーナのGI馬3頭に加え、アロマティコ、マイネイザベル、ハナズゴール、ドナウブルーが出走します。それに、地方・盛岡競馬場でダートのGI競走「マイルチャンピオンシップ南部杯」もあります。3連休最終日も競馬から目が離せません!