2017年WBCでの世界一奪還へ、侍JAPANの新たなる挑戦がスタート。野球の国際親善試合「日本代表VS台湾代表」の第1戦が8日、台北・新荘球場で行われました。今年春の第3回WBCで3連覇を逃した日本代表は、元福岡ソフトバンクホークスの小久保裕紀氏が監督に就任。「小久保JAPAN」の初陣となる台湾遠征は、若手選手が多数招集されました。
第1戦の日本の先発メンバー
1(右)岡島豪郎(楽天)
2(二)菊池涼介(広島)
3(三)銀次(赤見内銀次・楽天)
4(左)中田翔(日本ハム)
5(一)浅村栄斗(西武)
6(中)秋山翔吾(西武)
7(指)梶谷隆幸(横浜DeNA)
8(捕)嶋基宏(楽天)
9(遊)今宮健太(ソフトバンク)
(投)小川泰弘(ヤクルト)
初戦はパリーグ所属の選手が多数スタメンに名を連ね、楽天からは岡島が1番、銀次が3番に入り、侍ジャパンのキャプテンを務める嶋が8番キャッチャーで先発出場。4番には中田翔が入りました。先発投手には1年目で16勝を挙げ、セリーグ最多勝を獲得した小川投手を起用しました。対する台湾は、日ハム所属の陽岱鋼が3番DH、ソフトバンクの李杜軒が7番に入りました。
1回、日本先発・小川が台湾先頭の陳品捷にレフト前ヒットを許した後、2番・郭銘仁と3番・陽岱鋼を連続三振に仕留めて2死と取ります。しかしその直後、陳品捷の盗塁、4番・陳俊秀の四球で2死1,2塁のピンチを背負い、5番・蒋智賢に初球を捉えらえ、ライト前へのタイムリーヒットを浴び、先制点を与えてしまう。さらにバックホームが逸れる感に1塁走者もホームを狙うも、間一髪でアウト。
初回にいきなり打たれた小川ですが、2回以降立ち直ります。2回に3者連続三振を奪うと、3回には2つの三振を奪い、4回にも陳俊秀をチェンジアップで三振に仕留め、4回まで台湾打線を相手に毎回の8奪三振の好投を披露しました。
日本打線の方は、1回と2回に台湾先発・王躍霖の前に3者凡退に抑えられ、3回に梶谷が内野安打で出塁し、2塁への盗塁を試みるも失敗。4回には岡島のヒット、菊池の犠打で1死2塁と得点圏に走者を置いたが、銀次と中田が連続三振。2イニング続けて先頭打者を出したが、得点を挙げることができません。
5回、同点に追い付きたい日本は、先頭の秋山が右中間への2塁打を放って出塁すると、続く秋山が王躍霖の初球を捉え、ライト線を破るタイムリー2塁打。西武コンビの活躍で1-1の同点に。なおも1死2塁で嶋が4球目のストレートを弾き返し、センター前へのタイムリーヒットで2-1と逆転に成功。4回まで抑えられていた王躍霖をようやく攻略し、マウンドから引きずり降ろしました。しかしその裏、日本の2番手・大野雄大(中日)が2死1塁から台湾9番・羅国龍にタイムリー2塁打を浴び、同点に追いつかれてしまった。
2-2で迎えた6回、日本は銀次と中田が相手のエラーで出塁。無死1,3塁と一打勝ち越しのチャンスで、浅村が変化球を引っかけて投手ゴロ→飛び出した3塁走者・銀次が三本間で挟まれてアウト。1死2,3塁に変わり、秋山が台湾3番手・羅華韋からライトへの犠牲フライを放ち、3塁走者・中田が生還して3-2と勝ち越し。なおも2死2塁で、梶谷の代打・平田良介(中日)が真ん中のボールを捉え、ライトオーバーのタイムリー2塁打で1点追加。日本はこの回2点を挙げ、4-2としました。
試合はこの後、大野が7回まで投げると、8回に3番手・井納翔一(DeNA)がヒットによる走者を出しながらも、陽岱鋼を三振に斬り取る。最後は益田直也(ロッテ)が台湾打線を3者凡退に抑えて試合終了。日本が4-2で台湾に競り勝ち、小久保JAPANの初陣を白星で飾りました。
試合結果 侍ジャパン強化試合 2013/11/08(金)
台 湾-日 本 1回戦 (日本1勝、新荘、19:37、7277人)
JPN 000 022 000 4
TPE 100 010 000 2
【投手】
(日本)小川、大野、井納、益田-嶋、伊藤
(台湾)王躍霖、羅国華、羅華韋、鄭凱文、陳敏賜、羅嘉仁-張進徳
【責任投手】
(勝)大野1試合1勝
(S)益田1試合1S
(敗)羅国華1試合1敗
侍ジャパンの台湾遠征第1戦は、先発の小川投手が初回に1点を失いながらも、その後は持ち直して4回まで8個の三振を奪い、小川投手の後を受けた大野投手が3回・3奪三振・1失点で勝利投手に。井納投手も3三振、最後に投げた益田投手も2個奪い、投手4人で台湾打線から16奪三振。
打線の方は、4回まで沈黙が続きましたが、5回に2点、6回にも2点を挙げて4得点。秋山選手が5回の第2打席でタイムリー2塁打、次の打席では決勝点となる犠牲フライを放って2安打2打点。1番の岡島選手も2安打のマルチヒットを記録。日本シリーズからの好調を維持してますね。あと、平田選手にもタイムリーが飛び出し、代打で結果を出しました。その一方で、4番に座った中田選手は、5打数無安打で4三振…。この後の残り2試合での巻き返しに期待したいところだが…。
台湾との3連戦を白星スタートで飾った小久保JAPAN。9日の第2戦も新荘球場で行われます。広島からドラフト1位指名を受けた大瀬良大地投手の登板はあるのでしょうか。