日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

キズナまたしても勝てず・・・。大阪杯はラキシスが勝利。

2015年04月05日 | 競馬

4月5日は、中山競馬場でマイル重賞「ダービー卿チャレンジトロフィー」、阪神競馬場は春の天皇賞に向けてのステップレース「産経大阪杯」が行われました。大阪杯には2013年のダービー馬・キズナ、昨年秋の天皇賞馬・スピルバーグらGⅠ馬が多数登場。復帰2戦目のキズナ、復活勝利なるか?




まずは中山メイン・第47回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ・芝1600m 16頭立て)から。このレースには、⑯クラレント、⑫エキストラエンドといったマイルの実績馬に加え、⑩モーリス、⑨クラリティシチー、③シャイニープリンス、⑥コスモソーンパーク、②マイネルメリエンダといった新興勢力が出走しました。
外回り2コーナーに向かってので、モーリスと⑤フラアンジェリコがやや後手踏む。①カオスモスが好スタートを切ったが、⑧ラインスピリットが押して先頭を奪う。クラレントとマイネルメリエンダが2,3番手で並び、内のカオスモスが4番手、外の⑪ウインマーレライが5番手につける。6,7番手の位置にシャイニープリンスと⑮アーデント、その後ろの中団グループには⑬ブレイズアトレイル・フラアンジェリコ・コスモソーンパーク・④インパルスヒーロー・インプレスウィナーの5頭が一団を形成している。13番手⑦タガノブルグ、14番手クラリティシチー、モーリスは15番手、エキストラエンドが最後方を追走。
外回り3コーナーを過ぎ、ラインが先頭、メリエンダ2番手、アーデントが3番手に浮上。カオスモス4番手、クラレントは6番手に下がり、シャイプリとクラシチは中団の位置、後方のモーリスとエキストラは大外に回した。4コーナーから直線コースに差し掛かり、マイネルメリエンダがわずかに先頭に躍り出るが、カオスモス、アーデント、クラリティシチー、モーリスが接近。残り200mを切ってモーリスが抜け出すと、そのまま一気に突き放して先頭でゴールイン!モーリス圧勝で重賞初制覇!マイル戦線に新たなスター誕生です。


ダービー卿チャレンジトロフィーは、単勝1番人気のモーリスが優勝。道中は後方で控えると、直線で大外から力強く突き抜け、最後は2着に3馬身半差をつけての圧勝でした。ゴールまで残り100mのところで、グーンと脚を伸ばしましたね~。スピードが他の馬に比べて全然違うもん…。ちなみに上がり3Fのタイムは33.0秒でした。これは強いわ…。2着争いですが、4番人気・クラリティシチーが2着に入り、3着にはインパルスヒーロー。3番人気のコスモソーンバークは12着、2番人気のシャイニープリンスは14着と大敗しました。
勝ったモーリスは、2走前の若潮賞、前走のスピカステークスに続いて3連勝。重賞は今回で5度目の挑戦でしたが、悲願の初勝利となりました。スクリーンヒーローの初年度産駒としてデビュー当時から注目を集めていましたが、4歳になって本格化を迎えました。中山コースで3連勝のモーリスは、同じく中山が得意だった祖父・グラスワンダーの血を継いでますね。6月の安田記念に出てくるなら、有力候補の1頭になりそうだ。



阪神メイン・第59回産経大阪杯(GⅡ・芝2000m 14頭立て)は、2013年ダービー馬で昨年の大阪杯を制した⑦キズナをはじめ、2014年秋の天皇賞馬⑫スピルバーグ、秋華賞馬⑩ショウナンパンドラ、GⅠ2勝⑨ロゴタイプ、エリザベス女王杯を勝った③ラキシス、2012年のNHKマイルカップ覇者⑥カレンブラックヒルとGⅠ馬6頭が参戦。他にも毎日王冠を勝った④エアソミュール、中日新聞杯2着⑬デウスウルトらも出走してきました。
まずまず揃ったスタートで始まったこのレース、キズナはいつものように後方に下げた。スタンド前での先行争いでカレンブラックヒルが出て行くが、内から⑦ゼロスがかわして先手を奪う。ロゴタイプは3番手につけ、ショウナンパンドラは中団、ラキシス10番手、キズナは後方3番手、スピルバーグは最後方で1コーナーを回る。
1コーナーを過ぎたところで早くも縦長の状態となり、果敢に飛ばすゼロスが後続に大差をつけて一人旅。カレンブラックヒル単独2番手、3,4番手にロゴタイプと①トラストワンが並び、その後ろにエアソミュールが4番手に控えている。5番手⑭タガノグランパ、6番手ショウナンパンドラ、7番手デウスウルト、8番手に②ダノンヨーヨー。9番手⑪キングズオブザサン、ラキシス10番手。少し離れた後方グループには、キズナ依然として11番手、スピルバーグが⑧ムスカテールを抜いて少しポジションを上げる。
内回り3コーナーに入り、逃げるゼロスのリードが徐々に縮まり、ブラックヒルとロゴが接近する。ソミュールは4番手グループの中、ショウパンはまだ中団の位置。キズナは3,4コーナー中間点で追い出し始め、スピルバーグはまだ後方。4コーナーから最後の直線に入り、ロゴタイプとカレンブラックヒルが競り合い、外からキズナがやってきた!このまま独走するかと思いきや、ラキシスが間を割ってキズナをかわして先頭に躍り出る!残り100mを切り、キズナの脚が止まる一方、ラキシスがリードを拡げてゴール!女王・ラキシス、ルメールに導かれてキズナを破りました!


不良馬場の中で行われた産経大阪杯は、単勝4番人気のラキシスが優勝。4コーナーあたりまで中団より後ろ、キズナより前の位置でレースを進め、直線に入っても後方でじっと我慢。そして馬群を割って追い上げ、外から飛んできたキズナを抜き去り、最後は2馬身差をつけて勝利。内容からして着差以上の完勝といえるでしょう。連覇を狙ったキズナは2着、3着にはエアソミュールが入りました。2番人気だったスピルバーグは4着、3番人気・ロゴタイプは5着。カレンブラックヒル8着、ショウナンパンドラは9着に終わりました。
勝ったラキシスはエリザベス女王杯に次いで重賞2勝目。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、これがJRA移籍後初勝利。3月1日にデビュー予定でしたが、調整ルームで携帯電話を使用したとして1ヶ月の騎乗停止処分を受けて延期。今月4日にようやく実戦に復帰し、2日目で早くも重賞制覇を成し遂げました。
2着だったキズナは、単勝1.5倍の圧倒的1番人気の期待に応えられず。前走の京都記念は負けても次に期待が持てる内容でしたが、この日は「どうした?と言わざるを得ない敗戦。例によって外から一気に伸びて、一旦は先頭に立ったんですが、ラスト100mで失速してしまいました。勝たなければならないレースで負けたのは正直痛い、それに牝馬に差されて負けたのは良くないです。これでは今後の春の天皇賞、宝塚記念、凱旋門賞でも勝てないと思います。



来週・12日は阪神競馬場で牝馬クラシックの開幕戦・桜花賞が行われます。きさらぎ賞で牡馬を蹴散らしたルージュバック、クイーンステークス覇者・キャットコイン、関西期待の星・クイーンズリングの「無敗馬」3頭が揃って登録。ルージュバックはマイル初挑戦、キャットコインはマイル実績十分ながら初めての遠征、クイーンズリングは阪神コースを経験しています。
無敗馬3頭のほかにも、チューリップ賞を制したココロノアイ、阪神JF2着のレッツゴードンキ、アンドリエッテ、アネモネステークスを勝ったテンダリーヴォイス、ノットフォーマル、クルミナル、コンテッサトゥーレ、ムーンエクスプレス、ペルフィカなどが出走予定。無敗の桜花賞馬が誕生か?それともダークホースが春の嵐を起こすのか?




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