日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ドゥラメンテ一撃必殺の末脚で1冠奪取!ミルコ・デムーロ皐月賞4勝目!

2015年04月19日 | 競馬

2015年の3歳牡馬クラシック第1戦・第75回皐月賞(GⅠ・芝2000m)が19日、中山競馬場で行われました。今年の皐月賞は久しぶりのフルゲート割れ、クラシック競走では異例の15頭立ての競走。無傷の3連勝で弥生賞を勝った⑧サトノクラウン、演歌界の大御所・北島三郎さんの所有馬⑦キタサンブラック、札幌2歳ステークスで後の桜花賞馬・レッツゴードンキを破った①ブライトエンブレム、朝日杯FS覇者⑪ダノンプラチナ、皐月と同じ舞台の京成杯を勝った⑩ベルーフ、共同通信杯の勝ち馬⑤リアルスティール、名牝・エアグルーヴの孫②ドゥラメンテ、毎日杯を勝った⑨ミュゼエイリアンなどが参戦しました。



単勝上位人気は、1番人気がサトノクラウン(3.1倍)、2番人気リアルスティール(3.8倍)、ドゥラメンテが3番人気(4.6倍)で追いかける。4番人気キタサンブラック(9.7倍)まで一桁台で、その後はダノンプラチナ、ブライトエンブレム、ベルーフ、③スピリッツミノルと続きました。
スタートはほぼ揃い、リアルスティールが好スタートを見せたのに対し、サトノクラウンがややダッシュつかず。先行争いで④ワンダーアツレッタとキタサンブラックが出る中、⑭クラリティスカイが先頭で正面スタンド前を通過。リアルスティールは4番手グループの一角、ダノンプラチナは中団、サトノクラウンはブライトエンブレムと並んで11,12番手、ドゥラメンテはベルーフと並んで14,15番手で1コーナーを回る。
1,2コーナーから向正面に出て、クラスカが単独先頭、キタブラが2番手につけ、アツレッタが3番手。4番手のスピリッツミノルのすぐ後ろの5,6番手の位置にリアスティがいて、その外側に⑬コメートが並ぶ。中団の7番手にミュゼエイリアン、ダノプラ8番手、その後ろの9番手グループには⑫ベルラップ・ブライト・⑥タガノエスプレッソの3頭が横並び。サトクラは12番手、ドゥラメンテ13番手。堀宣行厩舎の2頭はともに中団より後ろで待機。その後は⑪ダノンリバティ、ベルーフが最後方を追走。
3コーナーに差し掛かり、先頭で引っ張るクラリティスカイは前半1000mを59.2秒で通過。キタサンブラックはまだ2番手。残り800mでドゥラメンテがサトノクラウンをかわし、ベルラップが外からポジションを押し上げる。リアルスティールは4番手の好位追走。サトノクラウンは大外に回した。
4コーナーから最後の直線に入るところで、最内を走っていたドゥラメンテがいきなり外に進路変更。これにはベルラップとダノンプラチナ、サトクラもあおりを受ける。ラスト200mでリアスティが内で逃げ粘るクラスカを抜いて先頭に躍り出て、キタブラも必死に食らいつく。しかし、大外からドゥラメンテが力強い脚で上がってきて、ラスト100mを過ぎてリアルスティールを捉え、最後は1馬身半差をつけてゴールイン!ドゥラメンテが強烈な差し切りで最初の1冠を手にしました!



皐月賞 全着順&払戻金
1着②ドゥラメンテ    1分58秒2
2着⑤リアルスティール 1馬身1/2
3着⑦キタサンブラック  2馬身1/2
4着①ブライトエンブレム アタマ
5着⑭クラリティスカイ  1/2馬身
6着⑧サトノクラウン   ハナ
7着⑨ミュゼエイリアン  クビ
8着⑪ダノンリバティ   1/2馬身
9着③スピリッツミノル 1馬身1/2
10着⑬コメート      1馬身1/4
11着⑮ダノンプラチナ   アタマ
12着⑩ベルーフ     1馬身3/4
13着⑥タガノエスプレッソ 1馬身3/4
14着⑫ベルラップ     8馬身
15着④ワンダーアツレッタ 4馬身

単勝 ② 460円 3番人気
複勝 ② 190円 ⑤ 150円 ⑦ 290円
枠連 [2]-[3] 780円
馬連 ②-⑤ 790円
馬単 ②-⑤ 1,530円
ワイド ②-⑤ 390円 ②-⑦ 1,130円 ⑤-⑦ 860円
3連複 ②-⑤-⑦ 3,110円
3連単 ②-⑤-⑦ 12,360円



3歳牡馬クラシックの開幕戦を制したのは、単勝3番人気のドゥラメンテでした。スタートから後方に控え、道中はサトノクラウンを徹底マークし続けました。4コーナーを回る際、馬が急激に外へ膨れ上がるアクシデントがあったものの、大外一気のごぼう抜きを見せました。本馬場入場で気性の激しいところを見せ、斜行したときは「おい危ないだろ!」と正直思いました。一歩間違えれば落馬する馬が出て、進路妨害で失格になっていたかもしれません。それでも直線で突き抜けて勝っちゃったんだからなあ…。ドゥラメンテはオルフェーヴル級の怪物かも…。
2着だったリアルスティールは、直線で先頭に躍り出たときは勝つかと思ったんですが…。決して悪いないようではなかったけど、相手が一枚も上手でした。3着のキタサンブラックは、スプリングステークスの勝利がフロックではないことを証明。1番人気を集めたサトノクラウンは6着に終わり、デビューからの連勝が止まりました。スタートでの出負けが響いたのもあるし、4コーナーでドゥラメンテの煽りを受けたのもあるでしょう。桜花賞に続き、皐月賞も無敗馬が勝てませんでしたね…。
勝ったドゥラメンテは今回の勝利で通算3勝目、重賞もこれが初制覇となりました。父はキングカメハメハ、母はアドマイヤグルーヴという血統。キングカメハメハ産駒は先週の桜花賞のレッツゴードンキに続き、クラシック2連勝。管理する堀宣行調教師は、クラシック競走初勝利。
鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、2013年のロゴタイプに次いで2年ぶりの皐月賞制覇で、同レース歴代最多の4勝目を挙げました。そして、JRA移籍後初めてのGⅠ勝利です。レース後に裁決室に呼ばれ、「裁決にすごく怒られてしまいました」と苦笑い。4コーナーでの斜行の件については「初めての右回りということもあったし、ファンの声援で馬が怖がってしまったのではないか」と説明。ドゥラメンテを優勝に導いたものの、ミルコ騎手は他馬の進路を妨害したとして、4月25日から5月3日までの9日間の騎乗停止処分を受け、春の天皇賞の騎乗はアウトとなってしまった…。
ドゥラメンテは母系が凄く、母はエリザベス女王杯2勝のアドマイヤグルーヴ、祖母は1997年の年度代表馬・エアグルーヴ、曾祖母は83年のオークス馬・ダイナカール。アドマイヤグルーヴの最後の子・ドゥラメンテが皐月賞を勝ったことで、母子4代のGⅠ制覇の偉業を達成しました。恐るべし、ダイナカール一族。次走の日本ダービーでは、ドゥラメンテVSポルトドートウィユ(母・ポルトフィーノ、祖母・エアグルーヴ)の「ダイナカール一族対決」が見たいです。




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