現在パリーグ3位の福岡ソフトバンクホークスですが、4月24日の埼玉西武戦で引き分けてから、4試合勝利がありません。28日から札幌ドームで北海道日本ハムファイターズと対戦していますが、28日の試合も敗れて3連敗。ここまで無敗だった大隣憲司投手も今季初黒星を喫しました。ホークスにとって4月最後の試合となる29日(昭和の日)の日ハム戦、滅多にホームランが出ない選手が大仕事をやってのけました。
両チームのスタメン
ソフトバンク 日本ハム
1(遊)今宮健太 (二)西川遥輝
2(一)中村晃 (左)谷口雄也
3(中)柳田悠岐 (中)陽岱鋼
4(左)内川聖一 (一)中田翔
5(指)李大浩 (指)ハーミッダ
6(三)松田宣浩 (捕)近藤健介
7(二)明石健志 (三)レアード
8(右)江川智晃 (右)岡大海
9(捕)谷裕亮 (遊)中島卓也
(投)武田翔太 (投)中村勝
日ハム・中村勝VSホークス・武田翔太の先発で始まったこの試合、1回に武田が日ハム先頭の西川にヒットを許すと、続く谷口に四球を与え、いきなり得点圏に走者を背負う。陽岱鋼の内野ゴロで1死2,3塁とされ、4番・中田翔にストレートを狙われ、レフトスタンドへの先制3ラン本塁打を浴び、いきなり3点を失います。
3点ビハインドのホークスは、2回にすぐさま反撃。先頭の内川が四球を選び、続くイデホがレフトフェンス直撃の2塁打を放ち、さらに松田の四球で無死満塁とチャンスを拡げる。1点でも返したい場面で、7番明石が日ハム先発・中村勝の2球目のフォークを振り抜く。ライトへの打球は意外に伸び、スタンドまで届いた!明石にまさかの満塁ホームランが飛び出し、ホークスが4-3と逆転します!
さらに4回、この回先頭の松田が、3球目のカーブを狙い撃ち。レフトスタンドへのソロ本塁打を放って1点追加。5-3とリードを拡げます。
初回に3点を失った武田は、2回に3者凡退に抑えてから復調。5回にはヒット&盗塁で無死2塁とされたが、後続を3者連続三振に退け、反撃を許さず。
ホークス2点リードの7回、ホークスはノーヒットで1死1,2塁(今宮四球、相手のフィルダースチョイス)と追加点のチャンスを迎え、柳田が日ハム3番手・瀬川隼郎の変化球を流し打ち。三遊間を破るレフト前タイムリーヒットで6点目。
しかしその裏、武田が下位打線に連打を許し、無死1,3塁で西川の2塁ゴロの間に1点を与える。2死後、陽岱鋼の1塁ゴロを1塁手・中村晃がエラーを犯し、6-5と1点差に詰められてしまう。さらにこの後、3番手の五十嵐亮太が暴投と四球で1,3塁と同点のピンチを招いたが、ハーミッダを空振り三振に仕留め、ピンチ脱出。
8回、ホークスはイデホがレフトへの2塁打を放つと、続く松田が日ハム4番手・谷元圭介からセンター前タイムリーを放ち7点目。明石バントヒットの後、江川がライトへのタイムリー2塁打で8点目。なおも1死2,3塁で今宮がレフトへの技ありのタイムリーヒットでさらに2点を加え、この回ヒット5本で4点を奪い、10-5と日ハムを突き放しました。
◇パ・リーグ 2015年4月29日 (水)
日本ハム-ソフトバンク4回戦(2勝2敗、札幌ドーム、25,214人)
H 040100140 10
F 300000200 5
▽勝 武田 5試合2勝1敗
▽敗 中村 1試合1敗
▽本塁打 [ソ] 明石 1号満塁、松田 5号ソロ
[日] 中田 8号3ラン
3連敗と波に乗れなかったホークスが、4月最後の試合で4試合ぶりの勝利を挙げました!初回に武田投手が中田選手に3ラン本塁打を浴びましたが、2回に明石選手が値千金のグランドスラムで逆転。7回に6-5と1点差まで迫られましたが、8回に3本のタイムリーヒットで4点を加えて勝利を決定付けました。10-5で快勝したホークス、今季初の2ケタ得点で連敗を3で止めました。とにかくホークスが勝ってくれてよかったわあ。
先発の武田投手は、7回途中(6回1/3)まで投げて被安打6・7奪三振・3四死球・5失点・自責点4という内容で今季2勝目。立ち上がりに3失点喫した後、2回以降は立ち直り、5回に3連続三振、6回にも2つの三振を奪いました。しかし、7回に連打を浴びてから2失点。それにしても武田投手、楽天が相手だと快投を見せるのに、楽天以外だとあまり内容が良くない気がします…。
打線の方はチーム全体で12安打。2回に逆転の満塁ホームランを放った明石選手は、この試合3安打4打点の猛打賞で勝利に大きく貢献しました。プロ12年目で通算6本目のホームランは、自身にとってプロ入り始めてのグランドスラム。満塁弾だけでなく、その次の打席でレフト前ヒット、さらに8回の第4打席ではバントヒットで出塁。北海道出身の明石選手が、地元で輝き放ちました。
他にも、松田選手がソロ本塁打を含む2安打2打点。今季初スタメンの江川選手は、8回に今季初安打&初打点となるライトへのタイムリー2塁打を放ちました。柳田選手も7回にタイムリーヒットを打ち、これで4試合連続打点と絶好調です。
札幌での日本ハムとの2連戦を1勝1敗で終えたホークス、4月の月間成績は11勝8敗2分で勝ち越しました。現在26試合を終えて13勝11敗2分、勝率.542。首位・日ハムとの差は2.5ゲーム差です。1つでも順位を上げたいし、首位との差を詰めておきたいですね。5月1日からはゴールデンウィーク6連戦に突入。1~3日は京セラドーム大阪に乗り込んでオリックスバファローズとの3連戦、4~6日は福岡ヤフオクドームで千葉ロッテマリーンズとの3連戦が控えています。今度の6連戦は最低でも勝ち越してほしいですね。ホークスは5月から本気を出します(笑)!