12月12日は「漢字の日」。この日は今年1年の世相を漢字一字で表す年末恒例のイベント「今年の漢字2017」が、京都・清水寺で発表されました。応募総数153,594票のうち、最も多い7,104票を集めた「北」が今年の漢字に選ばれました。
ベスト10は次の通り。
1位 「北」 7,104票(4.63%)
2位 「政」 3,571票(2.32%)
3位 「不」 3,323票(2.16%)
4位 「核」 3,138票(2.04%)
5位 「新」 2,958票 (1.93%)
6位 「選」 2,880票(1.88%)
7位 「乱」 2,782票(1.81%)
8位 「変」 2,717票(1.77%)
9位 「倫」 2,538票(1.65%)
10位 「暴」 1,945票(1.27%)
1位の「北」が選ばれた理由は、北朝鮮が核弾道ミサイルを次々と発射し、今年8月にはミサイルが北海道沖を通過。今年7月には九州地方北部で集中豪雨が発生し、37人が死亡。さらには北海道産のジャガイモ不作の影響でポテトチップスが販売休止に追い込まれました。スポーツ界では、大谷翔平選手のメジャー挑戦、早稲田実業・清宮幸太郎選手の入団と「北海道日本ハムファイターズ」に注目が集まったこと、それに北島三郎さんの愛馬・キタサンブラックの活躍などが挙げられました。
2位の「政」は、政治家の相次ぐ不祥事、森友・加計学園問題と政治の混乱が相次いだ。
3位の「不」は、今年も芸能界の不倫報道が続出。山尾志桜里議員の不倫騒動もありました。日産自動車の整備不備、神戸製鋼のデータ改ざんなど、製造業の相次ぐ不祥事。
5位の「新」は、今年1月に稀勢の里が新横綱になり、9月には陸上男子100mで桐生祥秀選手が9秒98の日本新記録を樹立、将棋界では藤井聡太四段が公式戦29連勝の新記録。それに、上野動物園のパンダ・シャンシャンが生まれたという「新しい命」の話題も。政治では、10月の総選挙で「希望の党」&「立憲民主党」が結成し、新党が乱立。
10位の「暴」は、北朝鮮の暴走の他にも、豊田真由子氏の「このハゲーー!事件」、元横綱・日馬富士の暴行事件、学校教諭の体罰、いじめ問題など、暴力的なニュースが多かった。
ベスト10圏外では、11位は金正恩委員長、プレミアムフライデーの「金」。17位の「退」は、安室奈美恵さんと堀北真希さんが芸能界を引退、スポーツ界でも浅田真央さん&宮里藍さんが現役引退。元SMAPの香取慎吾さん・草彅剛さん・稲垣吾郎さんの3人がジャニーズ事務所を退社。天皇陛下が2019年4月30日に退位。
今年の流行語大賞「忖度」の「忖」は18位、ブルゾンちえみの「35億」の「億」は16位に入っています。
今年は北朝鮮関連のニュースがとても多かったなあって思います。今年2月に金正恩委員長の兄・金正男氏がクアラルンプールで暗殺される事件が起き、7月に大陸間弾道ミサイル「火星14号」、11月には「火星15号」が発射。9月には豊渓里で核実験実施。11月23日には、韓国と北朝鮮の軍事境界線・板門店で北朝鮮の兵士が脱北を敢行。銃撃を受けて一時意識不明の重体に陥っていましたが、無事に意識回復。最近では、北朝鮮からの木造船が日本海側の各地で漂着し、北海道では乗組員が松前小島で窃盗事件を起こし、警察に逮捕されました。
北朝鮮・金正恩とアメリカ・トランプ大統領の挑発も過熱しており、トランプ大統領が金正恩を「ロケットマン」と呼べば、金正恩はトランプ氏を『老いぼれ』と罵倒。米朝対立は今や危険な状態。日本や韓国を巻き込んでの戦争が勃発しないことを願う。