日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

東京大賞典2017 コパノリッキーがラストランでGⅠ11勝の新記録達成!

2017年12月29日 | 競馬

2017年のダート競馬の総決算・第63回東京大賞典(GⅠ・2000m 16頭立て)が29日、東京・大井競馬場で行われました。史上最多タイのGⅠ10勝を挙げている⑬コパノリッキーは、今回のレースがラストラン。東京大賞典を勝った⑫ケイティブレイブ、昨年の優勝馬⑤アポロケンタッキー、2年前の優勝馬③サウンドトゥルー、韓国GⅠ馬⑮ロンドンタウン、JBCクラシック3着①ミツバ、武蔵野ステークスを勝った⑩インカンテーションのJRA勢7頭に加え、今年のジャパンダートダービーを制した⑧ヒガシウィルウィン(船橋)、昨年の羽田盃覇者②タービランス(北海道)、東京ダービー馬⑦バルダッサーレ(大井)、④サブノクロヒョウ(大井)なども参戦しました。



単勝の人気は、1番人気ケイティブレイブ(3.5倍)、2番人気サウンドトゥルー(4.0倍)、3番人気コパノリッキー(4.7倍)。4番人気以降はインカンテーション(5.9倍)、ミツバ(7.1倍)、アポロケンタッキー、ヒガシウィルウィン、ロンドンタウンと続きました。

スタートは16頭横一線。最初の先行争いで、コパノリッキー、ケイティブレイブ、ミツバの3頭の中から、リッキーが先手を奪い、ケイブレ2番手。インカンテーションが3番手につけ、ミツバ4番手、ロンドンタウン5番手、ヒガシウィルウィン6番手。サウンドトゥルー13番手、アポロケンタッキーは後方2番手でスタンド前を通過します。
1コーナーの時点で早くも縦長の状態となり、2コーナーから向正面のところで、コパノリッキーが先頭をひた走り、2番手ケイティブレイブ、3番手インカンテーション、4番手ミツバ、5番手ロンドンタウン。離れた6,7番手にヒガシウィルウィンとバルダッサーレ、8番手タービランス、9番手サブノクロヒョウ(大井)、10番手サウンドトゥルー、11番手⑥コスモカット(大井)、12番手アポロケンタッキー、13番手⑨サンドプラチナ(大井)。後方は⑯セイファルコン(川崎)、⑪シャドウパーティー(大井)、⑭ハーキュリーズ(浦和)と続く。
3コーナーを回り、リッキーが自らのペースで逃げ続け、ケイブレがピタリと2番手を追走。3番手のインカンの外側からバルダッサーレが接近するが、すぐにミツバとロンドンタウンにかわされる。中団まで押し上げたサウトゥルが大外に持ち出し、アポケンも追い込み勝負。
最後の直線コースに差し掛かり、コパノリッキーがラストスパートを仕掛け、2番手との差を拡げる。ケイティブレイブも2番手をキープし続けるが、サウンドトゥルーが追い込む。ゴール残り100mを切り、リッキーが突き放し、サウトゥルがケイブレをかわして2番手に上がったが、コパノリッキーが先頭でゴールイン!2着にサウンドトゥルー、ケイティブレイブが3番手でゴール。ダート最強馬・コパノリッキー、現役最後のレースで圧勝しました!


東京大賞典 全着順&払戻金
1着⑬コパノリッキー    2分04秒2
2着③サウンドトゥルー    3馬身
3着⑫ケイティブレイブ   2馬身1/2
4着⑤アポロケンタッキー  1馬身1/4
5着⑮ロンドンタウン     1/2馬身
6着①ミツバ
7着⑩インカンテーション
8着⑧ヒガシウィルウィン
9着②タービランス
10着④サブノクロヒョウ
11着⑦バルダッサーレ
12着⑯セイファルコン
13着⑨サンドプラチナ
14着⑥コスモカット
15着⑪シャドウパーティー
16着⑭ハーキュリーズ

単勝 ⑬ 470円 3番人気
複勝 ⑬ 150円 ③ 130円 ⑫ 120円
枠連 2⃣-7⃣  950円
枠単 7⃣-2⃣ 1,920円
馬連 ③-⑬  970円
馬単 ⑬-③ 1,950円
ワイド ③-⑬ 340円 ⑫-⑬ 270円 ③-⑫ 210円
3連複 ③-⑫-⑬  690円
3連単 ⑬-③-⑫ 4,470円


今年最後のGⅠレースは、3番人気のコパノリッキーが優勝。スタートから先頭に立つと、そのまま先頭をキープ。ラストの直線では後続を引き離し、2着に3馬身差をつけての圧勝。最後のレースで快心のレースを見せ、有終の美を飾りました。2着には大外から追い込んだサウンドトゥルー、3着には1番人気のケイティブレイブ。前回覇者のアポロケンタッキーは4着、7着のインカンテーションまでJRA勢が独占。ヒガシウィルウィンが地方勢最高の8着でした。
コパノリッキーは東京大賞典4度目の挑戦で念願の初勝利。さらには、GⅠ競走通算11勝目の新記録を達成。ダート界のレジェンドが最高の形で有終の美を飾りましたね。田辺裕信騎手と小林祥晃オーナー、村山明調教師は東京大賞典初勝利です。田辺騎手はリッキーでGⅠ初勝利を果たし、その後もJBCクラシックで優勝したり、MCS南部杯で連覇を経験。このコンビでGⅠを6勝もしました。

コパノリッキーは2014年のフェブラリーステークスで優勝してから一躍ダート界のトップホースになり、その年にGⅠ3勝。5歳時の2015年にGⅠを2勝、昨年はかしわ記念、帝王賞、南部杯とGⅠ3連勝。7歳になった今年も衰えを見せない活躍ぶりでした。2度の骨折を経験しながらもその度に復活、それに4年続けてGⅠ勝ちを収めた。この馬も思い出に残る名馬の一頭だと思います。
今後は北海道のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬になりますが、シンジケート60口が満口になっているそうだ。数年後にはリッキー産駒たちがダート戦線を盛り上げ、GⅠ馬を輩出しているかもしれませんね。コパノリッキーさん、長い間本当にお疲れ様でした。




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新設GⅠ・ホープフルステークス!2歳中距離王はタイムフライヤー!

2017年12月29日 | 競馬

キタサンブラックの有終の美から4日経った28日は、中山競馬場で2017年最後の中央GⅠ競走「第34回ホープフルステークス(GⅠ・芝2000m 17頭立て)」が行われました。「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」が、2014年から中山に舞台を移してリニューアルされ、今年GⅠ競走に昇格。昨年はレイデオロが勝利し、後に日本ダービー馬となりました。
今年のホープフルステークスは、レイデオロと同じく藤沢和雄厩舎所属&キャロットファームの⑪フラットレー、モーリスの弟⑩ルーカス、京都2歳ステークス2着⑦タイムフライヤー、デイリー杯2歳ステークスを勝った⑮ジャンダルム、中山2000mの芙蓉ステークスを勝った⑨サンリヴァル、2000mで2戦2勝の⑫ジュンヴァルロ、⑤トライン、⑧シャルルマーニュなどが「2歳中距離王」の座をかけて参戦しました。



単勝のオッズは、1番人気タイムフライヤー(4.2倍)、2番人気はルーカスとフラットレーが並び(5.2倍)、4番人気ジャンダルム(6.5倍)、5番人気のサンリヴァル(7.1倍)まで10倍以下。その後はトライン、ジュンヴァルロ、⑬ステイフーリッシュ、シャルルマーニュ、⑰ナスノシンフォニーと続きました。

スタートで大外枠のナスノシンフォニーが外によれてしまう。正面スタンド前の先行争いで、トライン・サンリヴァル・ジュンヴァルロの3頭が先行し、②トーセンクリーガー4番手あたり。シャルルマーニュとルーカスとジャンダルムは中団につけ、フラットレーとタイムフライヤーは中団より後ろの位置。出遅れたナスノシンフォニーは16番手、⑭ワークアンドラブが大きく離れて最後方でゴール板を通過します。
1,2コーナーを回って向正面に差し掛かり、先頭グループはトライン,サンリヴァル,ジュンヴァルロの3頭が競り合い、4番手に③ウォーターパルフェ、内側5番手トーセンクリーガー、シャルルマーニュが6番手を追走。7番手④ロードアクシス、内側8番手①リュヌルージュ、外側9番手の位置にルーカスがいる。その後ろの10番手グループは、⑥マイハートビート・フラットレー・ジャンダルムの3頭が横並び。さらに13~15番手の位置には⑯シャフトオブライト・ステイフーリッシュ・ナスノシンフォニーの3頭が固まって、16番手にタイムフライヤー、ワークアンドラブがポツンとしんがり。
3コーナーを過ぎ、先頭争いはリヴァルとヴァルロの2頭が並び、トラインはズルズルと後退。パルフェが3番手に上がり、シャルル5番手、ルーカス6番手、ダルムは外に持ち出した。フラットレーは中団馬群だが、クリストフ・ルメールの手が動いている。後方待機だったフライヤーが中団まで押し上げてきた。
4コーナーから最後の直線に入り、先頭のサンリヴァルが内側で粘るが、真ん中からルーカスとジャンダルム、一番外からタイムフライヤーが脚を伸ばす。ゴール残り200mでフライヤーが先頭に躍り出ると、ダルムが内で食い下がる。ルーカスは脚が止まって後退。代わってフーリッシュが3番手に上がり、前の2頭を追う。そしてゴール前でフライヤーが抜け出し1着ゴールイン!ジャンダルムが2着、ステイフーリッシュが3番手でフィニッシュしました。


ホープフルステークス 全着順&払戻金
1着⑦タイムフライヤー  2分01秒4
2着⑮ジャンダルム    1馬身1/4
3着⑬ステイフーリッシュ  クビ
4着⑨サンリヴァル    2馬身1/2
5着⑰ナスノシンフォニー  クビ
6着⑩ルーカス
7着⑥マイハートビート
8着③ウォーターパルフェ
9着④ロードアクシス
10着⑯シャフトオブライト
11着①リュヌルージュ
12着⑧シャルルマーニュ
13着⑪フラットレー
14着⑫ジュンヴァルロ
15着②トーセンクリーガー
16着⑭ワークアンドラブ
中止⑤トライン

単勝 ⑦ 420円
複勝 ⑦ 160円  ⑮ 230円  ⑬ 490円
枠連 4⃣-8⃣ 1,130円
馬連 ⑦-⑮ 1,440円
馬単 ⑦-⑮ 2,960円
ワイド ⑦-⑮ 570円  ⑦-⑬ 1,400円  ⑬-⑮ 2,840円
3連複 ⑦-⑬-⑮ 10,920円
3連単 ⑦-⑮-⑬ 52,380円


GⅠに昇格して最初のホープフルステークスは、1番人気のタイムフライヤーが快勝し、「2歳中距離王」の座に就きました。2着のジャンダルムはフライヤーと互角の勝負を見せましたものの力及ばず。ジャンダルム機上の武豊騎手は、有馬に続いてのGⅠ連勝とはならず。GⅠ完全制覇の夢は来年に持ち越しです。3着のステイフーリッシュは、今月10日にデビューしたばかりで、キャリア2戦目のGⅠで好走したから、来年は伸びると思います。
2番人気のルーカスは、最後の直線で先頭争いを見せたものの、馬群に沈んで6着。2000mは距離的に長かったのもあるけど、調教での放馬の影響が大きいだろう。スクリーンヒーロー産駒は古馬になってから強くなる傾向があるので、ルーカスの本格化はまだ時間がかかるでしょう。フラットレーは13着と惨敗。ルメール騎手は史上2人目の年間200勝に王手をかけていましたが、この日は未勝利に終わりました。そして、トラインがゴール手前で競走を中止。検査の結果、左後肢跛行と診断されました。
優勝したタイムフライヤーは、松田国英厩舎に所属し、父・ハーツクライ、母・タイムトラベリング。鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手は、2013年の桜花賞(アユサン)以来となるJRA・GⅠ制覇で、通算2勝目。クリスチャンは10月28日から短期免許で来日し、2か月間で28勝を挙げ、重賞競走4勝を挙げる活躍を見せました。同馬を管理する松田調教師は、GⅠ通算17勝目です。

タイムフライヤーは新馬戦2着のあと、未勝利戦と萩ステークスで連勝。前走の京都2歳ステークスでは1番人気に推されながらも、グレイルにアタマ差の2着惜敗。今回のホープフルでは、序盤から後方で脚を溜め、3コーナーで捲るように上昇。最後の直線では外から末脚を伸ばし、ゴール前でもう一段ギアを上げました。ここまで5戦走って、1着3勝・2着2回、連対率で100%です。ダノンプレミアム、ワグネリアンに続き、2018年牡馬クラシック戦線に新星が誕生。中山2000mを経験したので、皐月賞でも人気上位に入って来ると思います。


2017年の中央競馬は28日を以って全日程終了。しかし、まだビッグレースが残っております。29日は大井競馬場でダートの総決算・東京大賞典が行われます。引退レースとなる⑪コパノリッキー、帝王賞を勝った⑩ケイティブレイブ、JBCクラシック覇者③サウンドトゥルー、連覇を狙う⑤アポロケンタッキー、韓国GⅠ馬⑮ロンドンタウン、今年の3歳ダート王⑧ヒガシウィルウィン(船橋)とGⅠ馬6頭が出走します。
阪神カップでのイスラボニータ、有馬記念でのキタサンブラックに続き、コパノリッキーもラストランで勝利を飾ることができるのかどうか。前々走のJBCスプリントで2着、前走のチャンピオンズカップでも2着と惜しいレースが続いているから、期待はかなり高まるが…。







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