静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文。
最近では居酒屋放浪記になりつつあります。

頂好@石田

2016年05月16日 07時12分43秒 | ラーメン(静岡市内)
頂好@石田

 石田の頂好さんが閉店される。
そんな情報を得て、久しぶりにやってきました。
あの美味しいタンメンの食べおさめです。



 開店時間の午前11時を少し過ぎた時間にお店に着きました。
自転車を止めてお店に入ります。
中に入りますとお客さんはおらず、どうやら私が一番客のようです。
広いお店ですが、私はカウンターの一番奥に座りました。

 すぐにお冷が出て、「タンメン(700円)」を注文します。
お店は年配のおばちゃんがお二人で、片方が調理専門です。
まずは麺を鍋に放り込みました。
こちらは独特の太麺ですから茹で上がりには時間がかかるようで、しばらく時間調整です。

 数分待ってから具材の調理に取り掛かります。
まずはニンニクをひと欠け、包丁の背で叩き潰します。
パーンと小気味よい音が厨房に響きました。

 鍋に油を入れて強火で加熱し、そこににんにくを入れて炒めます。
香りが出たところで、野菜の投入。
キャベツ、ニンジン、モヤシ、きくらげ玉ねぎなどなどです。
種類別に分けてあるのが面白いです。

 炒まったところでスープを投入です。
お玉に1杯半ほどを入れて煮込みます。
そこに塩や調味料にコショーを入れて味付けします。
もう何十年もやっているんでしょうが、流れるような手さばきが美しいです。

 しばらく煮込んで、最後に味見します。
今回は少し濃かったようで、スープを少し足しました。
最終にごま油を回しかけて完成です。



 茹で上がった麺をどんぶりに入れ、そこにスープを入れてタンメン完成。
私の前に顔を見せてくれました。
これはなかなか美味しそうなタンメンですね。



 見ての通りで野菜が盛りだくさんに乗っています。
中でもキャベツは適度にゆでられていて、シャキシャキ感がしっかり残っています。
隠れてはいますが豚のコマ肉もしっかり確認できました。
今回はコショーなしでそのまま食べ始めます。



 まずはスープが美味しいです。
これはしっかりとだしを取っている成果でしょうが、さすがは老舗で少しも手抜きはありません。
なお、麺は独特の平打ち太麺で、結構な腰があります。
まさに食べ応えのある麺ですね。

 そしてスープは熱々ですから、食べるのには結構時間がかかります。
これは美味いや。
久しぶりの頂好のタンメンですが、期待を裏切らない伝統の味でした。
しかし意外にもお客さんはまだ来ません。

 私の後で入ってきたのは、若い男性の一人客でした。
注文はタンメンにライス、そして餃子というデラックスなものでした。
私には到底食べられる量ではありませんが、いい食欲ですね。
なお、餃子は注文を受けてからその分を包んで作ります。

 そこで面白いことが起こりました。
おばちゃんはなかなかタンメンを作り始めません。
そこでお客さんに言うのには
「今日はまだ肉屋さんが来てないんでしばらく待ってね」

 (なんだ、なんだ)
「肉がないと味がよくないからもう少し待ってね」
私のタンメンには確か肉が入っていましたから、それで最後だったわけでしょうか。
これは良かったような悪かったような。

 それでも数分して、お肉屋さんがやってきました。
そこから肉片を切り出して無事タンメンが完成しました。
コントを見ているような楽しい気分のやり取りでしたから、心も体も大満足です。

 何しろ熱々のタンメンでしたから私にしてはかなり長い時間がかかりましたが、無事食べ終わってお会計です。
思えば、「珍龍」さんもすでに閉店されましたから、静岡で美味しいタンメンを出すお店はもうなくなってしまいます。
汗をふきふき帰路に着きます。

 ごちそうさまでした。 
 
コメント (2)
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