静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文と居酒屋放浪記です。
土曜と日曜はお休みです。

ナカミヤ@レバ刺し復活

2016年05月21日 07時04分07秒 | 居酒屋
ナカミヤ@ゆでレバー

さて、「ひびの」さんを出るには出ましたが、まだ時間は早いです。
「たこ八」さんが落ち着くまで、もう1軒回ってみることにしました。
向かった先はすぐ近くの、「ナカミヤ」さんです。
こちらなら早い時間は大丈夫でしょう。



 お店について中をうかがいますと、先客は男性の二人連れだけでしたから一安心です。
カウンターはすべて空いていて、定番の左端席に座りました。
まずはホッピーの注文です。
おもむろに目の前にメニューを見ますが、「鳥レバ刺し」に線が引かれていました。



 「あれ、鳥のレバ刺しは止めちゃったんだ」
「はい」
「それじゃあ、ハチノスの煮込みで」
「いや、茹でレバがありますよ」



 一瞬わけが分かりませんでしたが、ご主人の説明を聞いて納得しました。
「豚レバ刺し」の代替品として始めた、「鳥のレバ刺し」ですが、どうも評判がよくなかったようです。
研究熱心なご主人ですから、「低温処理」の方法をあれこれと考えたのだそうです。

 そしてメディアなどで気になるお店を見つけると、東京に出かけて行って実際に見て回ったということです。
その中で、実際にレバーを出しているお店のものを見て、これならいけると決断したそうです。
それがメニューに新しく書いてある、「ゆでレバ(420円)」でした。
なるほどきっちりと「冷製、低温調理済」と書かれてあります。

 「だって、茹でたもんだろう、ほんとに大丈夫?」
「まあ騙されたと思って、一つ食べてみてくださいよ」
私も鬼じゃないですから、そこまで言われれば断る道理がありません。
まったくお主も悪よのう。



 定番の突き出し、「レバーペースト」をかじりながらホッピーを飲みます。
果たしてどんなものが出てくるのか、まったく期待しないで待っていました。
ご主人は気合を入れてレバーを刻んでいます。



 「おまちどうさまです」
出てきたのがこれでした。
これは以前のレバ刺しとは全く違いますね。

どんなものかと説明しますと、低温調理した豚のレバーを切って並べ、そこに葱とゴマ油をかけたものです。
薄い塩味がついていますが、私はいつものようにニンニク醤油を出していただきました。
お箸でつまんだ感じは柔らかでしたが、この時点では全く期待していませんでした。
ところが

 (う、うまい)
なんと、意外にも生のレバ刺しと変わらない食感でした。
しかもゆでてあるせいで生臭みが全く消えています。
「これはイイね!」



 思わずご主人に叫んでしまいましたが、よくも開発されたものです。
生レバーの感触を全く損なわずに、きちんと熱処理されていました。
さすがに色は白くなっていますが、これなら十分「レバ刺し」として通用しますね。
規制を乗り越えて、「豚レバ刺し」が「ゆでレバ」に大変身しました。



 ゆでレバのおいしさにホッピーも進んで、ナカのお代わりです。
ご主人のお話では5月の連休明けからこのゆでレバに変更したということです。
結果は上々で、これはお客さんもまた増えそうです。
しかしいいもんを開発してくれました。



 するとおまけにこんなものまで出てきました。
こちらは、「豚タン」の冷製処理です。
タンパク質が熱で変性しない限界の温度を使って茹でているんですね。
こちらのほうはかなり食感が生っぽいです。

 このタンも美味しかったですが、レバーにはかないませんね。
これは当分通うことになるかな。
「レバ刺し」がお好きだった皆さん、ぜひ一度お試しあれ。
味は私が保証します。

 復活した、「新レバ刺し」に大感激でお店を後にしました。
これは嬉しいね。
ごちそうさまでした。



 
 
コメント (2)
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