私が学部時代の4年間を過ごした中央大学多摩校舎に、2017年4月から兼任講師として行っています。学部生時代は法学部の6号館、兼任講師となってからは経済学部の7号館が中心となっています。
学部生時代には、主に、南武線と京王線、そして京王動物園線を利用し、多摩動物公園駅を降りて丘を登り、北門から構内に入っていました。当時は多摩都市モノレールがなかったからです。大学院生になってからも中央大学の図書館に行くことが多かったのですが、その頃にも開通はしていなかったのでした。学部を卒業する頃に建設の噂を耳にしていましたが、実際に立川北駅から多摩センター駅までの区間が開業したのは、20世紀の最後の年である2000年のことでした。
多摩都市モノレールが開業してから、中央大学多摩校舎に行く際には、南武線で立川駅に出て、その立川駅の北口にある立川北駅か、南口にある立川南駅から多摩都市モノレールに乗車する、または、南武線の稲田堤駅で降りて京王稲田堤駅まで歩き、京王相模原線で京王多摩センター駅に出て多摩都市モノレールに乗車し、中央大学・明星大学駅で降りて東門から構内に入ることが多くなりました。この他、小田急小田原線・多摩線を経由する方法などもあります。ルートが複数あるのはよいことです。
今回は多摩センター駅から中央大学・明星大学駅まで利用しました。多摩センター駅は多摩市にありますが、次の松が谷駅、大塚・帝京大学駅および中央大学・明星大学駅までは八王子市にあります。時間帯によっては、主に中央大学および明星大学の学生による利用が多く、4両編成が満員となり、1分程度の遅延は当然という状況になります。
中央大学・明星大学駅から上北台駅に向けて発車するところです。多摩都市モノレールの車輌は1000系のみです。全駅にホームドアが設置されており、かつATOによる自動運転が実施されていることもあって、ワンマン運転となっています。
多摩都市モノレールはまだ完成していない路線でもあります。実際、多摩センター駅に行けば、延長を前提とした構造であることがわかります。町田駅までの延長計画があるためです。また、上北台駅から箱根ヶ崎駅までの延長計画などもあり、用地の確保なども進められています。
ところで、モノレールの規格には様々なものがありますが、大別すると跨座式と懸垂式があります。跨座式は一本の太い軌条に車輌が跨がるというもので、東京モノレール羽田線が日立アルヴェーグ式、既に廃止された小田急向ヶ丘遊園モノレール線がロッキード式を採用していますが、多摩都市モノレール、大阪モノレール、北九州高速鉄道小倉線などは日本跨座式を採用しています。これに対し、懸垂式は、軌条から車輌がぶら下がるというもので、湘南モノレール江の島線、千葉都市モノレール1号線・2号線がサフェージュ式、東京都交通局上野懸垂線が上野式を採用しています。