ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

留萌本線は全廃の方向へ

2022年07月16日 14時00分00秒 | 社会・経済

 「やはり」と思いました。元は北海道新聞の記事ですが、Yahoo! Japan Newsに「JR北海道・留萌線の一部、来年3月末にも廃止 地元と調整、バス転換へ」という記事が掲載されています(https://news.yahoo.co.jp/articles/218f70760db37faf97e6f631cf3dcc14aea6b2d0)。

 今日(2022年7月16日)付の短い記事で、現在残っている深川駅から留萌駅までの区間のうち、石狩沼田駅から留萌駅までの区間について、早ければ2023年3月末で廃止することで、沿線四市町とJR北海道が調整しているとのことです。深川駅から石狩沼田駅までの区間については存続を求める意見もあったようですが、この区間についても3年程存続させた上で廃止するということになりそうです。

 本数も少ない上に、全列車(普通列車です)が停車する駅が深川駅、石狩沼田駅および留萌駅しかないという状況では、乗降客数が少ないことなど簡単に推察できます。バス転換ということになるのでしょうが、バスでも赤字続きで長期間の存続は難しいでしょう。これまでのバス転換路線の例をみても、バスですら難しい路線が鉄道として残ったというところが多いのです。

 留萌本線といっても思いつきもしない方は多いでしょうが、NHKの朝の連続テレビ小説の「すずらん」と言えば思い出す方も少なくないでしょう。私は一度も見たことがないのですが(そもそも、朝の連続テレビ小説を見る習慣がないのです)、結構話題を集めていたという記憶があります。この「すずらん」の舞台が、留萌本線の恵比島駅なのです(「すずらん」では違う駅名になっていたようです)。JR北海道は、朝の連続テレビ小説に乗っかる形でSLすずらん号を運行していました。1999年から2006年までのことです。テレビ番組にあやかった臨時列車だったので、よくぞこれだけ続いたと思うのですが、赤字解消にはつながらなかったと言えるかもしれません。

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森林環境税は国税なのですが

2022年07月16日 00時00分00秒 | 法律学

 私が「国税としての森林環境税」(大東法学71号掲載)および「森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律(平成31年3月29日法律第3号)」(地方自治関連立法動向第7集掲載)で記したように、森林環境税は国税です。

 しかし、ぎょうせいから刊行されている『税務六法』においては、地方税の編において扱われています。

 最初に見た時には頭の中に疑問符が浮かびましたが、実質的には個人住民税の均等割の上乗せであり、賦課徴収の事務を市町村が行うこととなっていますから、地方税として扱われてもおかしくありません。また、不服審査、犯則事件などについても地方税法の規定が適用されることになっているので、編別として地方税としたのでしょう。

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