アーバンライナーとして有名な近鉄21000系の21102Fです。回送として発車するところを撮影しました。
「しまかぜ」の50000系や「ひのとり」の80000系が目立つためか、近鉄の特急というと通勤用車両と異なって新車が多く、かつ華やかな印象を受けます。しかし、実際には20世紀中に登場し、長く活躍している車両もあります。21000系もその一つで、1988年に登場しました。ビスタカーの30000系に代表されるようなオレンジと濃紺のツートーンではなく、白を基調とした、当時としては斬新なデザインです。但し、かつての渋谷東急プラザの5階にあったレオでよく見かけたメルクリンの鉄道模型に、よく似た車両があったとも思いました。DB(Deutsche Bundesbahn→Deutsche Bahn)のBaureihe 403です。多少は意識にあったのではないでしょうか。また、これも近鉄特急車の常とも言えますが、足回りなどは革新的でなく、VVVF制御などは採用されていません。1980年代と言えば、例えば東急9000系などのVVVF制御車も登場していましたし、チョッパ制御車も多数登場していました。