
しつこく感想です。
E2放送前にUPしようと思いまして。
放送終了後、いろいろな方の考察を読みつつあらためて私も考えてみました。
なぜシャーロックはジョンに死の偽装の理由を言わなかったのか・・・
偽装中せめてジョンにだけでも教えてあげれば良かったのに、と思うのですが、
シャーロックが死なないとジョンやハドソンさん、レストレードが殺されてしまうので、
逆を言えば、シャーロックが死んでいる間は無事だって事なんですよね。

だからシャーロックは2年間モリアーティの組織壊滅に勤しんだわけで、
もしジョンにこっそり知らせたとしても万が一、それがモリアーティ側に漏れてしまったら・・・
そう考えるとやっぱりシャーロックは言えないしジョンの演技では無い悲しみが、
シャーロックが死んだことの証明になるんですよね。

シャーロックは再開後も理由を話すことは無かったけど彼がどんな思いで2年間を過ごしたのか、
そんな事も話せないほど過酷だったのかなぁと、そんな事を思いました。
もちろんジョンもとても辛かったと思うし、でもジョンの事はみなが気遣ってくれたけど、
シャーロックの心情を知る人はほとんどいないし、本人もそれで良しとしちゃってるところがまた(涙)

さて、話は変わりまして
推理ごっこをするホームズ兄弟の会話、日本語放送を観てもよくわからなくて、
私もE1の訳をUPする時にこの会話は長いこともあってかなりすっ飛ばしていたので、
今回あらためてこの部分だけ訳してみました。
向かい合ってゲームをしている場面です。

M「かなり興味深い事ばかりだが、テロへの警戒は危機的レベルに引き上げられた。」
S「退屈だ。 あんたの番だよ。」
M「有力な情報によると攻撃は近いという事だ。」
S「秘密のテロ組織が攻撃の予定を立てているのが有力な情報なのか。
秘密のテロ組織は攻撃をするものだろう?奴らにとってはゴルフと同じだよ。」
M「エージェントが命がけでとってきた情報だよ。」
S「彼はそんな事をするべきじゃなかったんじゃないか?自分を誇示しようとしただけでしょ。」
M「お前のマーカーたちは怪しげな行動をしていないのか? お前の番だ。」
S「してないけど、マイクロフト、僕を信じろよ。僕はちゃんと解決するから。
だが、重要なのはブログに奇妙な言い回しがあったり、突然地方に旅行に行ったり、
交際相手募集の広告が紛れ込んだりする事だ。 あんたの番。」
M「首相にはお前がこの事件を捜査すると個人的に約束した。」
S「僕だけじゃない、僕たち二人でやるんだ。」
ここでブザーが鳴ります。

M「ああ、くそ!」
S「おっと。傷ついた心を扱えなかったな。いかにもよく物語ってるよ。」
M「利口ぶるな。」
S「懐かしいな。『利口ぶるな、シャーロック。僕の方が利口なんだから』」
M「私の方が賢いからね。」
S「僕は自分がバカだとずっと思ってた。」
M「私たち2人ともお前がバカだと思っていたんだよ、シャーロック。
他の子供たちに会うまではね。」
S「そうだよ、あれは間違いだった。」
M「ひどかったな。彼らは何を考えていたんだ。」
S「多分、友達を作らせようとしたんだ。」
M「友達ね。確かにお前は今、そういったものを手に入れようとしてる。」
S「あんたはそれだけはやらないんだな。」
M「もしお前がバカに見えるのだとしたら、普通の人間がどんな風に見えるか想像できるか?
私は金魚の世界で生きているようなものなんだ。」
S「そうだけど、僕は2年も離れていたんだ。」
M「だから?」
S「いや、わからないけど、あんたは自分が金魚なんだと気づいたかもしれないと思ったんだ。」

M「話題を変えよう。」
S「安心しろよ、マイクロフト、君の地下組織が企んでいるものが何であれ、
解決の鍵は一見重要ではなかったり、奇妙な事の中にあるから。」
ここでハドソンさんが登場。
M「そんな話をしていたら・・・」マイクロフトの言葉に笑っちゃうシャーロック。

H「信じられないわ。未だに信じられない。彼がまたその椅子に座ってるなんて。素晴らしいと思わない?ミスターホームズ。」
M「自分を抑えるのがやっとですよ。」
S「ああ、本当にそうだよね。」
H「彼はあなたに会えて心の底では密かに喜んでいるのよ。」
M「どっちの事を言ってます?」
H「2人ともよ。」ハドソンさん退場。
S「何か違うゲームをやろう。」
M「なぜ私たちはゲームをしているんだね?」
S「ロンドンのテロへの警戒が危機的レベルに上がったし、暇つぶしをしているだけだ。
推理をしようよ。僕がいないときにクライアントが来て忘れていったんだ。どう考える?」
シャーロック、帽子をマイクロフトの投げます。
M「私は忙しいんだ。」
S「えー、やろうよ、昔みたいに。」
マイクロフト、帽子の匂いを嗅ぎます。
M「勝つのはいつも私だ。」
S「だから抵抗できないんだよね。」

M「しょっちゅう旅行をしている心配性で、感傷的で、不健康な習慣から抜け出せない、
ひどい口臭のする帽子に魅力など感じないね。」
マイクロフト、帽子をシャーロックに投げます。
S「孤独もあると思わないか?」
M「なぜ彼が孤独だとわかるんだ。」
S「彼?」
M「一目瞭然だ。」
S「なぜ?帽子のサイズで?」
M「バカな事を言うな。頭の大きい女性もいるだろう。
彼は最近髪をカットしている、内側の汗染みのところに短い髪の毛が付着してるのがわかるだろう?」
S「ショートヘアの女性だっているぞ。」
M「確率の問題だ。」
S「ショートヘアの女性と話したことないだろう、ああ、そもそも女性と話したこともないか。」
マイクロフトちょっと声を大きくして、
M「彼が健康ではないことが染みでわかる。彼が感傷的なのは、帽子を3度も修理しているからだ。」
マイクロフト、帽子をシャーロックに投げます。
S「5回だ。うまく修理しているな。帽子の値段よりも高くついているからかなり帽子に愛着がある。
だがこれは愛着どころではない。通常、感傷的なものを示すのは2か所の継ぎあてだ。だが5か所だ。
5は脅迫観念の行動だ。強迫神経症だよ。」
M「それは無いだろう。お前のクライアントは置き忘れをしたんだ。強迫神経症がそんな事をするか?」
マイクロフト、再び帽子を投げながら話を続けます。
M「継ぎあては広範囲にわたって色あせているから、彼は海外で着用している。ペルーだ。」
S「ペルー?」
M「これはCHULLOだよ。アンデスのクラシックな帽子だ。アルパカで作られている。」
S「違う。アイスランドシープウールだよ。」
M「違う?」
S「よく似ているが、特徴があるんだ。もしあんたがちゃんと見ていたらわかったのに。
僕のブログに様々な天然繊維の引張強度について書いてるんだ。」
再びハドソンさん紅茶を持って登場。
H「差し迫った必要がありそうね。」
シャーロックは話を続けます。
S「彼は心配性って言ってたな?」
M「左側のボンボンに噛んだ痕がある。この男が神経質な傾向にある事を示しているが・・・」
S「だが、習慣から抜け出せないタイプの可能性もある。なぜなら、右側のボンボンには噛んだ痕がないんだ。」
M「まさに。」
シャーロック、においを嗅いで、
S「においを嗅ぐと彼の口臭の状態がすぐにわかる。」そう言いながら「すごい!」と変な顔してます。
M「初歩的な事だよ。」 Elementary、出ました(笑)
S「だが、彼の孤独を見逃したな。」
M「そうは思わない。」
S「一目瞭然だよ。」
M「どの点が?」
S「誰が見てもわかるさ。」
M「教えてくれ。」
ここでシャーロック、変な口をする場面です。好きなんです、この口が(笑)

S「顔に鼻があるのと同じように・・・・」Plain as the nose on your faceと言いかけていると思います。
M「教えろ!」
S「だから、こんなバカな帽子をかぶる奴に人づきあいの習慣があるわけないだろう?」
M「そんなことは無い。おそらく彼は人と違っていても気にしていない。
必ずしも孤独を感じているわけではないよ。」
S「まさしくだな。」
M「何て言った?」

S「彼は人と違うとして、それが何だと言うんだ?なぜ彼は気にかける?
あんたの言う通りだ。」シャーロック、帽子をかぶって、「なぜ誰もが気にかけるんだ?」
「He's different, so what? Why would he mind? You're quite right. Why would anyone mind?」
このシャーロックのセリフ、かなり重要だと思うのですが、訳してみてもあまり意味がわかりませんでした(涙)
私の訳が違っている可能性大なので、原文を載せてみました。。。他力本願です。誰か~!

M「私は孤独ではないよ。」
S「そんな事よく言えるな。」
M「さあ、差支えなければ仕事に戻るよ。ではこれで。」
マイクロフトが部屋を出る時にシャーロックがウィンクをして、ハドソンさんが笑っています。
S「そうだな、仕事に戻ろう。」
・・・何だか徒労に終わったような気が・・・(悲)
そんなわけで終わります。つぎこそはバスカヴィルの続きだと思います。
でもE2放送間近なんですよね(笑)