2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters
私が購入したDVDは字幕がついていないので、
当時字幕サイトで公開されていた(非公式ですが・・・)SRTファイルを基に訳しています。
が・・・・あらためてちゃんと訳してみると間違いが多くてかなり「?」となっているんです。
字幕ファイルを作成した方も聞き取りが難しかったんじゃないかと思いますが、
リスニング力皆無の私にとって厳しい作業となっちゃいました・・・と泣き事です。
なので判別不能なセリフはすっ飛ばしております。
そして多分いつも以上に微妙な誤訳は多いかと思いますがどうかご容赦くださいませ。
続きです。
集会が終わるとスチュアートはアレクサンダーに近づき話しかけます。
S:「俺にはサイコって名前があるけど、もしよかったらスチュアートって呼んでくれ。」
A:「君の住所は?」
S:「ローレルレーン2」
段々と距離を詰めていくスチュアートをアレクサンダーは何とかかわします。
S:「俺は支援してもらってるんだ。医者とか、服ももらってるし、あと時々ランチにプリンをふたつ、つけてくれる。
生意気なようだけど、本当に感謝しているんだ。」
あまりの近さに最後は逃げるように身体を回転させるアレクサンダー。
近いって(笑)
そして荷物を指さして「手伝おうか?」とスチュアート。
こんなふうにして僕とスチュアートは出会った。
けんか、アルコール依存、ヘロイン中毒、彼が言うところの「リトルストリップオブシルバー」が好きな反社会的な朗読家。
ナイフ。君が必需とするもの。
ふたりは荷物を持ってスチュアートのところに向かいます。
A:「預かってくれてありがとう。」
S:「ああ、大丈夫。全然構わないよ。」
そして草むらに入っていくスチュアート。
S:「足元に注意して。こっちだよ。」
そして荷物を降ろしながら「あばら家にようこそ。ローレルレーン。これ月桂樹だよね?」とスチュアート。
S:「会議の事は今朝朝食をもらった時に聞いただけなんだ。」
そして集会の告知の張り紙を指さし、「あんたの住所?」と聞きます。
A:「そう。」
S:「これはかなりマズいんじゃないか。どんなクズでも来れちゃうよ。やれやれ。」
次の日。
アレクサンダーの家にスチュアートがやってきます。
ドアを開けたアレクサンダーは「・・・また会ったね。」と少し固まり気味。
スチュアートはくしゃくしゃの封筒をアレクサンダーに渡し、
「封筒に宛名を書いたんだけど。」と言います。
S:「キャンペーンのすごいアイデアがあるんだ。誘拐がダメならみんなでテレビに出るとか。」
そう言いながら家の中に身を乗り出しているので「中に入りたい?」とアレクサンダーが聞くと、
「うん、入れてくれ。」と早々に入ってしまいます。
アレクサンダーのオフィスが1Fでキッチンが2Fのつくりになっています。
1Fのオフィスにスチュアートがタバコを吸っています。
アレクサンダーは2Fでコーヒーをいれていますがふと嫌な考えが頭をよぎり、「砂糖は?」と叫びます。
「あんたと同じだけ入れてくれ。」とスチュート。
アレクサンダーの嫌な考えとは、アレクサンダーが2Fにいる間にスチュアートが家財を盗んで行ってしまう事です。
アレクサンダーは乱暴にコーヒーをいれ慌てて階段を駆け下りスチュアートのところに戻りますが
彼はのんびりとたばこを吸って待っていました。
スチュアートにマグカップを差し出すとスチュアートがそのままカップを手でつかみ「熱い!」と言うので
アレクサンダーはカップを持ち替え取っ手をスチュアートに向けて渡し、
何かなくなっていないか何気に確認しながらスチュアートの向かいのデスクに座ります。
少しの間黙ったままでしたが、本棚にあるたくさんの本を見渡してスチュアートが口を開きます。
S:「この本全部読んだのか?」
A:「いや。」
S:「半分とか?」
A:「実はあまり読んでないんだ。」
「The Hunting Wasp」というタイトルの本を取り出し、
「これ1冊まるごと夏の出来事だな。」と言い、
更に別の本を取り出し、「この本は?」と聞きます。
「The colour mauve.」とアレクサンダーが答えます。
※この本はウィリアム・パーキンという英国の化学者が世界最初の染料である「mauve(藤色)」を発明し、
それまでは高価だった紫色が安価で手に入るようになりました。
それまでくすんでいた世界を色彩豊かに変えたと言われています。
「The Hunting Wasp」は狩蜂の仕組みを人間になぞらえて書いたもの、な感じ?
また少しの沈黙のあと、再びスチュアート。
S:「で、すごいアイデアの事だけど、車持ってる?」
アレクサンダーは?な表情で「No」と答えると、
「ボルボとワーゲンどっちが好き?」と聞かれます。
場面が変わりアレクサンダーのモノローグから。
数週間後、僕は本を書くことを思いつき、少し調査をすることにした。
アレクサンダーはスチュアートの祖母と母に会います。
祖母:「少年は苦しんだわ。彼は本に値すると思う。あなたは私の事も本にすべきよ。」
母:「いつも他人に愛情を注ぐ少年。のんきな子どもだったわ。」
続きます。