立川にて。
と言っても立川シネマシティではありません(^_^;
市の公共施設・立川アイムホールで行われた地元の上映会です。場所的に立川シネマ・ワンのちょっと先にあるという立地です。
配布物。
再現された赤紙(召集令状)も...主催者さんの強いコダワリを感じます。
通称(郵送代から)「1銭5厘」とも言われ、命の値段がこの安さかと...当時応召する本人や家族の気持ちが響いてくる言葉です...。
入場するとスクリーン前に掲げられた「立川親と子のよい映画をみる会のあゆみ」には、これまで80回を超える上映作品の数々が紹介されてます。
過去ナウシカなんかもやっていて、当時は何千人も集まったと、今では考えられない事ですと司会者さんの弁。
客層は中高年齢層の女性がほとんど、その子や孫と思われる子供がチラホラという感じです( ^ω^ )
客席は7〜8割方埋まってる感じだったかな。
開映前に5分ほど戦争中の体験を語る時間が設けられてました。
登壇された女性は昭和4年生まれ、戦時中に都内に在住し、女学校に通っていたそうですが、好きだった英語の授業がなくなったり、5月の山の手空襲では新宿にいて、降り注ぐ爆撃の渦中にいて、焼夷弾が肩に当たった人も目撃...無事に生き延びることはできたものの、家財もろとも全部焼けて失ってしまったという...。
以前読んだ「ワシントンハイツ」というノンフィクションを思い出しました。主に戦後の米国を中心とした駐留軍の様子をまとめたルポルタージュですが、冒頭に山の手空襲で被害に遭った方の証言があり、その様子がとても生々しく描かれています...。
8月の海老名市文化会館での上映会でも開映前にそんな戦争体験者の語りもあり、通常の映画館上映にはない貴重なお話を聞くことができ、大きな意義を感じます。
今回の女性も88歳...お元気そうでしたが、着実に当時を知る人は高齢化しており、後世に実体験をもって伝える人が減りつつある。それは平和な時代が長く続いている証左でもありますが、自分たちの世代が高齢者となったとき、どんな説得力があるのだろう...と考えさせられます。
せめて「この世界の片隅に」のような作品が今後も長く親しまれ、多くの人に届くことによって、いくらかでも戦争と平和について考える機会があることを願うばかり...ではありますが。
...そして13時30分、予定通り本編上映開始。
戦争体験者の語りがあったせいか、今回は観客の反応がいつもとちょっと違っていた気がしました。
初見率はかなり高いと思われ、最初のうちは戦争物として身構えて緊張していた空気感があったのですが、その反動があってか「あぁ...この映画はゆったりとした気持ちで観て良いんだ」という雰囲気が広がっていくのが感じられました(^_^)
そのためオチのあるシーンは素直に笑い、独特の展開に身をゆだねて楽しむという理想的な状態に...和光市の上映会ではラスト近くのバケモン再登場にどよめきがあったのですが、今回は穏やかな笑いが起きたのも印象的でしたね。
以前は2種あるエンドロールの途中で退出する人も目についたのですが、最近はほぼ全員が最後までキッチリ観るという感じになっているのも嬉しい変化です(^_^)
日本語字幕も対応していて、主催者さんの気遣いが感じられる良い上映会でした!
と言っても立川シネマシティではありません(^_^;
市の公共施設・立川アイムホールで行われた地元の上映会です。場所的に立川シネマ・ワンのちょっと先にあるという立地です。
配布物。
再現された赤紙(召集令状)も...主催者さんの強いコダワリを感じます。
通称(郵送代から)「1銭5厘」とも言われ、命の値段がこの安さかと...当時応召する本人や家族の気持ちが響いてくる言葉です...。
入場するとスクリーン前に掲げられた「立川親と子のよい映画をみる会のあゆみ」には、これまで80回を超える上映作品の数々が紹介されてます。
過去ナウシカなんかもやっていて、当時は何千人も集まったと、今では考えられない事ですと司会者さんの弁。
客層は中高年齢層の女性がほとんど、その子や孫と思われる子供がチラホラという感じです( ^ω^ )
客席は7〜8割方埋まってる感じだったかな。
開映前に5分ほど戦争中の体験を語る時間が設けられてました。
登壇された女性は昭和4年生まれ、戦時中に都内に在住し、女学校に通っていたそうですが、好きだった英語の授業がなくなったり、5月の山の手空襲では新宿にいて、降り注ぐ爆撃の渦中にいて、焼夷弾が肩に当たった人も目撃...無事に生き延びることはできたものの、家財もろとも全部焼けて失ってしまったという...。
以前読んだ「ワシントンハイツ」というノンフィクションを思い出しました。主に戦後の米国を中心とした駐留軍の様子をまとめたルポルタージュですが、冒頭に山の手空襲で被害に遭った方の証言があり、その様子がとても生々しく描かれています...。
8月の海老名市文化会館での上映会でも開映前にそんな戦争体験者の語りもあり、通常の映画館上映にはない貴重なお話を聞くことができ、大きな意義を感じます。
今回の女性も88歳...お元気そうでしたが、着実に当時を知る人は高齢化しており、後世に実体験をもって伝える人が減りつつある。それは平和な時代が長く続いている証左でもありますが、自分たちの世代が高齢者となったとき、どんな説得力があるのだろう...と考えさせられます。
せめて「この世界の片隅に」のような作品が今後も長く親しまれ、多くの人に届くことによって、いくらかでも戦争と平和について考える機会があることを願うばかり...ではありますが。
...そして13時30分、予定通り本編上映開始。
戦争体験者の語りがあったせいか、今回は観客の反応がいつもとちょっと違っていた気がしました。
初見率はかなり高いと思われ、最初のうちは戦争物として身構えて緊張していた空気感があったのですが、その反動があってか「あぁ...この映画はゆったりとした気持ちで観て良いんだ」という雰囲気が広がっていくのが感じられました(^_^)
そのためオチのあるシーンは素直に笑い、独特の展開に身をゆだねて楽しむという理想的な状態に...和光市の上映会ではラスト近くのバケモン再登場にどよめきがあったのですが、今回は穏やかな笑いが起きたのも印象的でしたね。
以前は2種あるエンドロールの途中で退出する人も目についたのですが、最近はほぼ全員が最後までキッチリ観るという感じになっているのも嬉しい変化です(^_^)
日本語字幕も対応していて、主催者さんの気遣いが感じられる良い上映会でした!