私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

我 この子達を愛す その一

2014年03月06日 | 「いと をかし」なものたち
             

                   この子達、もう数十年もの間 私と人生を共にしている。

                   七、八歳の頃に母から買ってもらったものだ。

                   それ以来、毎日この子達の顔を見て暮らしている。

                   今では木地が飴色に変わり、あちこちにシミやキズも出来たが、

 
                   着せられている着物の色や柄などは、大正時代か昭和の初め頃の

     
                   雰囲気で、なかなかいい味わいだ。

                   あともう少し頑張れば、「骨董」と呼ばれるようになるかも知れない。



                   首が回るように作られており、振動によって、男の子と女の子がおでこを

                   ひっつけていたり、どちらかがそっぽを向いていたりする。ひっついて

                   いる時は「よしよし」とそのままにしておくが、そっぽを向いている時には、

  
                   「これはイカン!」とそそくさと直している。

                   毎日、毎日、見ていて楽しい。私は本当にこの子達を愛しているのだ。


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