私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

我、この子たちを愛す その2

2014年03月24日 | 「いと をかし」なものたち


             この子たちも「その1」の子たちと 1、2年の差で母から買ってもらったものだ。
             もう50年も前のことになる。
             

             その頃、母は中学校で養護教諭として働いていた。
             職業柄、修学旅行にはいつもついて行かなければならなかった。

             
             その間、父と留守番をするのだが、母の帰りも待ち遠しかったが、
             さらに待ち遠しく思うのは そのお土産だった。
             この「こけし」たちは、母の修学旅行のお土産だったのだ。

             
             行先は東京・鎌倉だったが、どこで買ったのだろう。
             なぜか、今まで一度も聞いたことがない。
             母は覚えているだろうか… 今度聞いてみよう。

             
             それにしても、この子たちは、本当に可愛いい。
             いつもニッコリほほえんでいる。
             男の子は「福」、女の子は「寿」だ。
             私が幸運なのは、この子たちのおかげかも知れない。
             50年の時を経て、胴体の色も字もかすれてしまったが、母との思い出は
             色鮮やかに残っている。

             
             こんな形で、自分が居たことを、子や孫たちに残してゆくのもよいの
             かも知れない。
コメント
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