この子たちも「その1」の子たちと 1、2年の差で母から買ってもらったものだ。
もう50年も前のことになる。
その頃、母は中学校で養護教諭として働いていた。
職業柄、修学旅行にはいつもついて行かなければならなかった。
その間、父と留守番をするのだが、母の帰りも待ち遠しかったが、
さらに待ち遠しく思うのは そのお土産だった。
この「こけし」たちは、母の修学旅行のお土産だったのだ。
行先は東京・鎌倉だったが、どこで買ったのだろう。
なぜか、今まで一度も聞いたことがない。
母は覚えているだろうか… 今度聞いてみよう。
それにしても、この子たちは、本当に可愛いい。
いつもニッコリほほえんでいる。
男の子は「福」、女の子は「寿」だ。
私が幸運なのは、この子たちのおかげかも知れない。
50年の時を経て、胴体の色も字もかすれてしまったが、母との思い出は
色鮮やかに残っている。
こんな形で、自分が居たことを、子や孫たちに残してゆくのもよいの
かも知れない。