私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

ドイツ製のギッタンの椅子

2014年05月07日 | 美術工芸


                この椅子は、長女誕生の折に友人から贈られた物である。
                ドイツ製で、小さいながらロッキングチェアになっていてとても可愛い。

                三人の子供達はこの「ギッタンの椅子」から巣立って行った。
                皆が小さい頃は、近所の子供達も大勢遊びに来ていて、その子達も乗せて
                いた椅子だ。子供達は皆、この椅子の木の温もりと素敵な雰囲気を感じ
                ながら大きくなった。


                背もたれには数々のキズが入り、座面の布も汚れてしまったが、まだ
                どこも傷んでいないし、私が踏み台代わりに使ってもビクともしない。
                とにかく、がっしりと出来ているのである。
                ドイツは森の国、伝統と職人の国と聞く。
                日本の職人技も大したものだが、ドイツの職人技も立派である。


                また、背もたれにくり抜かれた二つの穴。
                これもデザインの内なのだろうが、持ち運びにとても便利である。
                「一石二鳥の美」とでも言おうか、、、素晴らしい。


                木で造られた物は、使えば使うほど味わいが増し、きれいになってゆく。
                このギッタンの椅子も魅力を増し、我家での存在感は大したものである。


                きっとこの椅子は、後々までも捨てられることはなく、いろんな人の手に
                渡って生き延びていくことだろう。
                また、そうであってほしいと切に願うのである。
コメント (4)
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