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2016年4月29日 香川旅行 1日目 その1(サンライズ瀬戸)

2016年05月04日 19時01分13秒 | 旅行

2016年ゴールデンウイークは香川に行ってきました。

 

例年、ゴールデンウイークの時期は、ピークを少しずらせば航空機付のパッケージツアーが比較的安く利用できるのですが、今年は休みの並びが良いため、残念ながら安い時期がなく、鉄道で行くことにしました。

 

 高松までは新幹線で約4時間半ですが、今回はチケットが入手できたので、「サンライズ瀬戸」で出発することになりました。

2016年4月29日、21時40分頃にホームに向かうと、すでに入線しています。

 

いつの間にか時刻表から入線時刻の表示がなくなっていて何時に入線するのかわからないので、入線は10分前位だろうと思っていましたが、思ったより早く入線しています。昔は20分前入線が当たり前だったのですが、10分程度が当たり前の最近では珍しいでしょう。

 

夜行列車、寝台列車はここ数年で廃止が進み、気がつくと「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」が、定期運転される旅客列車では唯一の夜行列車であり寝台列車となってしまいました。

 

JR旅客各社が夜行列車を廃止したのは、車両の老朽化、航空機や夜行バスとの競合による乗客の減少が理由ですが、それだけではないことは「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」の廃止から明らかで、要は経営的にお荷物になってきているからだと思います。

客車の夜行列車を運転するということは、機関車を運転できる運転士を自社で賄わなければならず、また道路と違い夜間運転要員も配置しなければなりません。昔のように夜行列車が数多く運転されていれば良いのですが、本数が減少すればするほど効率が悪くなるので、全部廃止してしまいたいというのは経営側としては当然の戦略だと思います。

 

「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」は、夜行バスや航空機に対抗するため、JRがまだ志が高かったころに製造された意欲作、285系で運転されており、電車であることが廃止を免れている最大の理由と言えるでしょう。

しかしすでに製造後18年経過しており、当時とは寝台列車を取り巻く環境は大きく変わっています。出雲大社ブームもあり、常にチケットがとりにくい人気列車となっていますが、JR側としては廃止しにくくなったことを後悔しているかもしれません。

 

 

 

 

 285系は、通勤時にいつも品川で昼寝しているのを見ていたのですが、乗車するのは初めてです。

かつて九州方面行の寝台特急が発車していたころに比べると寂しい感じは否めませんが、他に寝台特急はないので仕方ありません。

 

285系は全部で5編成しかありません。3編成がJR西日本、2編成がJR東海所属ですが、5編成とも出雲市にある後藤総合車両所出雲支所に配置され共通運用されています。

本日の編成はJR西日本のI3編成でした。

 

 

 

今回乗車するのは「サンライズツイン」。1編成に4室しかない予約のとりにくい部屋ですが、喫煙室ですが取ることができました。

 

この車両は階上にシングルデラックスが6室、階下にサンライズツインが4室あるだけで、1両当たりの定員はわずか14人と、空間を贅沢に使用した車両です。ちなみに新幹線のグランクラスでも1両当たりの定員は18人なので、それより少ないことになります。

 

この車両は二階建てではなく、通常レベルの通路からそれぞれの部屋へ階段で入っていく形になります。階段は向かい合う二部屋が共通で使用します。

 通路はすれ違うことも難しいくらい狭いですが、そもそも定員が少ないためすれ違うこと自体ほとんどありません。

 

 

 

 ベッド幅も充分で、寝たまま移動できる空間としては十分です。ただ、18年前の設計ということで、キャリーバッグへの対応がいまいちです。

 

部屋へと降りる階段はキャリーバッグを持って昇降するのが難しいくらい狭いです。部屋の中も通路側のベッド横に比較的大きく深い収納スペースがあり、1個は置くことができますが2個目はベッドの間の通路に置くしかありません。

ベッドの下が収納スペースになっているとよかったのですが。窓側ベッドの足元にも収納スペースがあり、大きめのショルダーバッグ等はここに置くことができます。

 

 

サンライズツインは階下にあるため、窓の下辺とホーム高さがほぼ同じです。これは二階建てグリーン車の一階と同じです。

 

 

 定刻22時に静かに発車。「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」には車内販売はありません。飲料の自販機はありますが、アルコール、つまみ、夜食等は事前に用意する必要があります。

ということで、はせがわ酒店グランスタ店で日本酒とつまみを購入しました。

 

 

 部屋着はありますが、トイレ、洗面所は部屋を出ていかなければならないため、フリースとかジャージを持参することをおすすめします。

 

 

「サンライズ瀬戸」は22時に東京を出発し、7時27分に高松に到着します。

前身は寝台特急「瀬戸」で、19時25分に東京を出発、宇野で宇高連絡船に乗り換え高松には7時15分に到着するダイヤでした。当時は24系25型の☆☆☆Bネのモノクラス編成で、東京発の寝台特急の中では地味な存在でした。

「サンライズ瀬戸」は22時発で7時27分着なので、電車化と瀬戸大橋の開通により、所要時間が約2時間半短縮されています。

これにより所要時間は高速バスとほぼ同じ、飛行機の発便が到着する前に高松に到着するという、寝台列車として理想的な時間帯に運転されています。人気があるのも納得です。

また、「サンライズ瀬戸」はJR4社にわたって運転される唯一の列車でもあります。

 

 

 

「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」は、横浜の後、熱海、沼津、富士、静岡、浜松と静岡県内はこまめに停車します。

のびのびシートであれば特急料金のみで利用できるため、昔の345M大垣夜行の最終電車としての役割も持っているものと思います。共同運行するJR東海の意向もあると思いますが。

 

 

 

 

                           <その2に続く>

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