285系は2M5Tという、電動車比率がかなり低い編成となっています。平坦区間では問題ないのでしょうが、関ケ原の登り勾配はやはりだいぶ苦しそうに上ります。
大阪で運転停車。
時刻は4時34分。東京から6時間34分は、東海道新幹線開通前、1960年の151系特急「こだま」の6時間30分とほぼ同じです。「サンライズ」は余裕を持っているのかも知れませんが、50年以上前の国鉄のレベルの高さをほめるべきでしょう。
大阪を発車すると空が明るくなり、三ノ宮では完全に夜が明けました。車窓に瀬戸内海が見え始め、姫路を過ぎると山間部を走り、岡山県に入り岡山に到着です。
前日の首都圏は非常に風の強い荒れた天候でしたが、今日の中国地方は良い天気です。
岡山駅で「サンライズ出雲」と分かれ、瀬戸大橋線に入ります。
瀬戸大橋を通るのは道路部分を含めても初めてです。開通前は本州四国連絡橋 児島・坂出ルートと言われていましたが、1988年完成なのでもうじき30年になるわけです。
しかし、よくこれだけのものを造ったと思います。何がすごいって、30年前のパソコンの性能を考えると良くわかると思います。ハードディスクが1Mで10万円とか、カラー液晶はできないとか言われていたのは20年くらい前の話だったと思います。
橋の部分は複々線分の幅が確保されています。ここに新幹線が通る日は来るのでしょうか。
また、線路の下は金網になっていて、海が見えるのがちょっと怖い感じですが。
橋を渡り終えると高架橋の三角線を通り、坂出駅に到着。香川県初上陸です。
定刻7時27分に高松に到着。うどん県さぬきうどん駅だそうです。
この日の「サンライズ瀬戸」は高松が終点ではなく、琴平まで延長運転されます。高松で27分停車しますが、立ち食いうどんを食べるにはちょうどよい時間かも知れません。
高松駅周辺はきれいに整備されています。
宇高連絡船があった頃は駅は港に直結していたはずなので、駅前広場になっている場所がもともとは駅だったものと思われます。
駅前広場にある、親切な青鬼くんの石像。香川県の観光推進マスコットキャラクターだそうです。
確かに、香川の人は親切で面倒見がよい、というのは今回の旅行を通じて感じました。
まずは朝食、高松に来たからには当然うどんです。
駅前にある「めりけんや」という店に向かいます。JR四国の関連会社のようで、駅構内の連絡船うどんと同じ系列です。
駅近くで早朝から営業しているうどん屋はあまりありません。ということでみんな考えることは同じ、「サンライズ瀬戸」の乗客らしい人が続々とやってきます。
釜たまと蛸のてんぷら。蛸のてんぷらは関東ではまず見かけませんが、柔らかくておいしいです。
ぶっかけとあなごてんぷら。
さぬきうどんの魅力は麺のコシ、モチモチ間のバランスと、だしの味付けで、それぞれの店で特徴があるのが面白いところだと思います。「めりけんや」は、一杯目に食べるさぬきうどんベンチマークとして十分なのではないかと感じました。
<その3に続く>