琴平に向かう途中でうどんを食べていくことにします。
小豆島はうどん文化ではないので、うどん県に来てからまだ一回しかうどんを食べていません。
向かったのは「山越うどん」。香川のうどん店の中でも屈指の有名店です。
綾川で国道32号バイパスを左折し、田園地帯を進みます。ただ、他県ナンバーおよびレンタカーが非常に多いです。
店の近くに来ると、誘導員が何人かいて、駐車場の整理をしています。駐車場に車を停め、店に向かうとこのような状態です。
想像以上の人出でしたが、ここまで来たので列に並びます。
結局炎天下1時間半ほど並びました。この日は連休中でも平日だったのでこの程度でしたが、翌日以降の三連休では2~3時間待ちだったようです。
こちらはつきみやまと
こちらはかまたま。今では当たり前のかまたまはこの店が発祥ということです。
この店の特徴はなんといっても麺のコシでしょう。この食感は他では味わえないかもしれません。さすがは有名店、ここまで来た甲斐がありました。
しかし、麺の食感は時間の経過と共にあっという間に失われていきます。写真を撮っている間にも食感は変わっていくので、もったいぶらずにすぐに食べたほうが良いです。
ということで一時間半並んで10分で食べ終わり、店を出ました。
さて、改めて琴平に向かいますが、その前にどうしても寄りたいところがあり、榎井という場所に向かいます。
榎井は琴平のすぐ近くにあり、JR琴平駅からも500m位です。江戸時代は天領で大いに商業が栄えたといいます。ガイドブックにはのっていませんが、古い町並みや史跡も多いところです。
今回は時間がないですが、ゆっくり歩いても面白そうです。
日柳燕石は榎井の豪農の家に生まれ、侠客を経た後で幕末の志士となった人物で、各地の志士と親交があったといいます。幕府に追われた高杉晋作を一時かくまっていたこともあるということです。
吞象楼は日柳燕石の別宅で、元は別の場所にありましたが現在は榎井の交差点のそばに移設されています。老朽化のため中を見ることはできません。
吞象楼から北に進むと、今回の目的地が見えてきました。
日本酒好きの方なら御存知、凱陣の丸尾本店です。いつか来てみたいと思っていましたが、ようやく実現しました。
骨太で個性的な酒は、なかなか入手することができません。
この歴史ある建物は史跡 長谷川佐太郎旧家です。
長谷川佐太郎も榎井の豪農の出身で、この地で酒造業を営み、資材を投じ日柳燕石を支援したり、決壊した満濃池の修復を行った篤志家で、最後は財産をすべて使いきり、番頭だった丸尾氏に酒造業を譲渡し、この建物の離れで息を引き取ったということです。
幕吏に追われた高杉晋作(桂小五郎説もあり)がこの蔵の酒樽に身をひそめ、助かったという話が伝わっています。
日本酒は瓶詰作業前ということでほとんどが品切れでしたが、左下の二本を購入しました。
悦 凱陣 無濾過生 純米酒 オオセトと赤磐雄町。赤磐雄町は山廃仕込です。
無濾過生でありながら要冷蔵でないところがここの酒のすごいところで、冷蔵しないとあっという間に劣化する軟弱な日本酒とはものが違います。
念願の日本酒を購入し満足したので、金刀比羅宮に向かいます。
<その3に続く>