「島宿 真里」の朝。テラスからの醬の郷の風景です。今日も雲一つない良い天気です。空気は爽やかですが、暑くなりそうです。
朝、部屋の前に新聞と牛乳が置いてあります。
牛乳は保冷袋に入れられています。前日に牛乳かコーヒー牛乳かを選択する仕組みです。
ここは朝食にもお品書きがあります。朝食にあるのは珍しいかも。それだけ商事にはこだわりがあるということでしょう。
朝食は昨夜の椅子席ではなく、趣のある和室でした。
オリーブご飯には好みでオリーブオイルをかけて。
そうめん。めんつゆがおいしく、これだけで飲めます。
麦味噌汁。
オリーブ海苔。
子持ち昆布ではなくきくらげです。
こちらではきくらげが一般的なのでしょうか、この後も見かけました。きくらげなので昆布よりぷりぷりの食感です。
手作り豆腐。この豆腐は普通の豆腐ではありません。非常に濃厚です。
朝食に豆腐は反対の立場ですが、これならばOKです。
デザートは甘夏ゼリーと苺。苺は今に季節では露地ものでしょうか。ゼリーもおいしいです。
朝食も非常においしいです。
「島宿 真里」は想像以上に満足度の高い宿でした。この宿に泊まるためだけに小豆島まで来る価値はあると思います。いつになるか分かりませんが、ぜひ再訪してみたいと思います。
食事と施設はもちろん、スタッフの対応も素晴らしいです。マニュアル通りではなく、各自が考えてしっかり対応しているように思え、好感が持てます。
最初にも書きましたが、香川の人は面倒見がよいように思います。ただ、決しておせっかいなわけではありません。
ちょっと気になったことは、予約してからここの来るまでの間の対応に若干不安があったことですかね。予約ができているか、二回ほど確認の電話をしました。
あとは、いろいろサービスがあるのはうれしいですが、それが過剰にならないことですかね。
最後、おみやげを購入し、「島宿 真里」をチェックアウトします。
いりこ酢は夕食に出ておいしかったので購入。諸味みそは一見普通ですが魚介が入っていて、魚介の味が絶妙です。あと、諸味つゆも買えばよかったと帰ってから後悔しました。
さて、せっかく醬の郷に来たので、醤油蔵を見学することにします。向かったのは「ヤマロク醤油」、昔ながらの木桶を使って醤油を醸造しているということで、各種メディアにもよく取り上げられています。
宿で聞いた時もここを勧められましたので、地元でも評価されているようです。
ヤマロク醤油は醬の郷の中心地からは少しはなれた、川沿いの細い道を山側に入ったところにあります。レンタカー店でも宿でも道が細いので注意するようにと言われました。
創業は明治初期、諸味の製造販売を行っていましたが昭和24年に圧搾機を導入し醤油の販売を開始、現在でも当時の建物、木桶で昔ながらの製法にこだわっているとのことです。
醤油蔵の見学は随時できるようで、到着すると案内してくれます。
蔵に入る前にはたきのようなもので体を払います。他所の菌を持ち込まないようにとのことです。
蔵の中はこんな感じ。実際にはかなり暗いです。菌の付着した木桶や梁が歴史そのものです。塩分がしみこむので、意外に木桶は持つそうです。
これが新しい木桶です。
現在、木桶を作れるのは一軒しかなく、しかも後継者がおらず近い将来に廃業必至ということで、自ら木桶づくりを手掛け始めたということです。今では木桶プロジェクトには全国の醸造元が参加していますが、キッコーマンも名を連ねているのが意外でした。
諸味がぷくぷくと発酵しています。その年の気候によって発酵の進み方は異なるということで、やはり昔ながらの製法は大変ですが、その分良いものができるのでしょう。
見学が終わると、醤油の”試食”をさせてくれました。
ここで造っている醤油は二種類のみ、菊醬と、一度作った醤油にもう一度諸味を入れて造る、二度仕込の鶴醬です。
もろみちゃんはここのキャラクター?のようですが、もろみの試食もあります。
蔵の前には桶をテーブルにした「やまろく茶屋」があり、しょうゆスイーツを食べることができます。
醤油プリン。御存じとは思いますが、醤油はスイーツにすると黒蜜に近い味になります。
ということで、おみやげを購入し、ヤマロク醤油を後にしました。小さい蔵ですが、なかなか面白かったです。
<その2に続く>