蚕が桑の葉をたくさん食べて育つ頃なのだそうです。生き物がどんどん成長する時期ですね。
小さな株でも桑の実は熟しています。
桑はとてもたくましい植物で、その実を鳥などが食べてタネが運ばれるのだと思いますが
私の散歩道にも住宅街のちょっとした空き地にも、そちこちで桑の木を見かけます。
あっという間に育ってすぐに実をつけるようになります。
そんな生命力あふれる桑は、葉だけでなく実も枝も根も生薬です。
桑の葉:桑葉(そうよう)辛凉解表薬(疏散風熱 清肺潤燥,止咳 平肝陽 明目)
桑の成熟した実:桑椹(そうじん)補益薬(滋陰補血 生発烏髪 生津)
桑の根皮:桑白皮(そうはくひ)化痰止咳平喘薬(瀉肺平喘 利水消腫)
桑の若枝:桑枝(そうし)袪風湿薬(袪風湿 通絡 利関節 行水退腫)
部位によってこれほど使い分けして利用されるなんて素晴らしいですね。