漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

稽留流産を乗り越えて

2006-02-02 | 生理・生理不順・生理痛
喜びの表情で母娘2人で駆けつけてくれました。やっと意を決して婦人科に検査に行かれ、めでたく妊娠し順調に育っていると確認されたそうです。

娘さんは30代後半。
昨年秋くらいから漢方薬の補血剤を服用しはじめ、
血虚
新年早々、自分でおこなった妊娠判定薬が陽性になったのですが・・・

彼女は以前妊娠したときに胎児が育たず8~9週くらいで流産した経験を持っていました。
そのときは、喜び勇んで早々に婦人科で妊娠の確認をしたものの、『たぶん育たない』といわれてしまったのです。
流れるまでの数週間のつらさは計り知れず、その後の精神的なダメージは相当なものだったそうです。

『婦人科に行きたくない、行くのがこわい』
という彼女の気持ちはよくわかりました。
漢方対策で大事に大事にサポートし、婦人科へ行くのは、彼女の決心に任せました。
とはいっても、私も気が気ではなく、緊張した毎日を過していました。

『いま、育ててるの』
そう言って、冷やさないよう、疲れないよう養生を続けてくれました。

つわりを感じるようになった7,8週、やっと決心をしたのです。
『このけだるさやつわりの状態は、以前のときには感じられなかった』
まちがいない、大丈夫と確信できたのでしょう。

思わず3人で、ちょっと涙ぐんでしまいました。

これから安定期に入るまで、油断せず養生を続けましょう。

不妊症

漢方の部屋