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前ブログ(「末梢の血流」ってどこのこと)の続き
それは先日の漢方研修会でも話題にも登りました。
たとえば、目。
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40代~50代になると、つくづく目の老化を実感する人が多くなって
同窓会で会えば、必ずといっていいほど老眼鏡の話が登場する。
遠近両用がどうしたとか・・・
なぜなら目は、とても細い血管で養われているので、
微小循環の血流が悪化すると即、目に症状が現れてしまうのだ。
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微小循環が、悪くなってきたと思ったほうがいい。
中年以降問題になってくる循環器系の症状、たとえば、
高血圧、糖尿病などいずれも、目の症状を伴う。
肌の老化が気になるころ、同時に目の乾燥や眼精疲労を訴えるようになる。
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目のトラブルによく用いる処方に
補肝腎の「杞菊地黄丸」や補血の「婦宝当帰膠」などが代表的だけど、
これに血流を改善する処方を加えると、実際ぐっと効果がアップする。
目薬を差すのもいいけど、内側からも対策を行うことが必要。
悩んでいる症状の解決に関係ないと思っても、微小循環改善の漢方対策は
必ず行っておくほうがよい。
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筋肉が充実すると血流はよくなるし、
ストレスで緊張すると微小循環はとたんに止まる。
良い睡眠ですっきりし、楽しく笑えば、血流は滑らかになる。
そして、
おいしく楽しく旬の食べ物をありがたく食すること、
これも大切。
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