漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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微小循環の改善:先日の研修会で(目の症状)

2006-11-07 | 漢方的話題
微小循環を良い状態に保つことはとても大切。
前ブログ(「末梢の血流」ってどこのこと)の続き

それは先日の漢方研修会でも話題にも登りました。

たとえば、目。
40代~50代になると、つくづく目の老化を実感する人が多くなって
同窓会で会えば、必ずといっていいほど老眼鏡の話が登場する。
遠近両用がどうしたとか・・・

なぜなら目は、とても細い血管で養われているので、
微小循環の血流が悪化すると即、目に症状が現れてしまうのだ。

目の症状が気になり始めたら、体内のあらゆる部分の
微小循環が、悪くなってきたと思ったほうがいい。

中年以降問題になってくる循環器系の症状、たとえば、
高血圧、糖尿病などいずれも、目の症状を伴う。
肌の老化が気になるころ、同時に目の乾燥や眼精疲労を訴えるようになる。

目が疲れやすい、目が痛い、目の充血、目の乾燥、白内障等々・・・
目のトラブルによく用いる処方に
補肝腎の「杞菊地黄丸」や補血の「婦宝当帰膠」などが代表的だけど、
これに血流を改善する処方を加えると、実際ぐっと効果がアップする。

目薬を差すのもいいけど、内側からも対策を行うことが必要。

悩んでいる症状の解決に関係ないと思っても、微小循環改善の漢方対策は
必ず行っておくほうがよい。

そうそう、運動やストレス解消も必要。
筋肉が充実すると血流はよくなるし、
ストレスで緊張すると微小循環はとたんに止まる。
良い睡眠ですっきりし、楽しく笑えば、血流は滑らかになる。
そして、
おいしく楽しく旬の食べ物をありがたく食すること、
これも大切。

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