漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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残暑はドライカレー(まさに夏の漢方処方)

2007-08-09 | 薬膳・食育
シャキッと辛く、ご飯はパラリとして、体も心もサッパリ爽快。
だから残暑は、ドライカレーがいいよね。

というわけで、カレー粉の美味しいものはないかと
スーパーを探してたら、
昨今は、『ドライカレーの素』というのが販売されていて
ありがたく利用してみました。
粉の中身はカレー粉と塩コショウとダシになる成分がなにやら
配合されているようです。

☆─────*【 作った、食べた、感想 】*─────☆
具は、ちょっと意識して中華風のものを選んでみました。
中央に卵の黄身、ってのがドライカレーとしての完成度を高める
ポイントかな。皆さんはいかがでしょう?

【材料】
具:(お好みでどんどんアレンジしてください)
 焼き豚 1cmくらいの角切り
 黒きくらげ 水で戻してからよく洗い硬いところを取り除いてから刻む
 ター菜(ターツァイ) 焼き豚と同じくらいの大きさに刻む
 人参  上よりやや小さめの角切り
 生姜、ニンニクは適宜みじん切り

ご飯 茶碗に人数分プラス1杯くらい
サラダ油 

【作り方】

1)熱した中華なべにサラダ油をなじませ、具を炒め、軽く塩
  コショウで味付しておく。
2)さらにご飯を加えて炒める(ご飯がべたつきそうならサラダ
  油を足す)
3)ご飯がパラリとなったら、ドライカレーの素をふりかけ、
  満遍なくいきわたったら出来上がり。
4)皿に盛り付けたら、卵の黄身を中央に落とす

☆─────*【 効用など 】* ─────☆

カレーは、まさに「夏の漢方処方」といっても
過言ではないでしょう。
辛味と芳香が胃腸の働きを高めるとともに、体表を開き気持ちよく
発汗して、体にこもった熱を除去してくれます。

世界中にあるカレーですが、
南国インドのカレーはハーっとしたスパイシーなものが多く、
その作用は暑い気候にマッチしているといえます。

一方北欧カレーは、根菜類を煮込んだコクがうまさの
ポイントで、これが体をしんから温めてくれるように思います。
寒い地方にはぴったり。
だから冷房に当りすぎている人にはこちらのほうが体調に合う
かもしれませんね。

料理のレシピの試行錯誤の結果が、漢方とかハーブ療法など
へとつながります。
こんな体調の時には、この料理を食べるといいという経験が
積み重なって、あるレシピ(処方)ができるのです。

つまり漢方薬は、『究極の料理レシピ』なのです。


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