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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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精霊の守り人・狐笛のかなた:上橋菜穂子覚書

2007-12-20 | 
こんな非現実的な世界に浸るのもたまにはいいかも。


「精霊の守り人」上橋菜穂子

ちょうど「太王四神記」がNHKbsTVで始まり、その頃から読み始めたものだから、ストーリが入り混じってしまった。

で、「精霊の守り人」の方は、
ある国の幼い第2皇子が、この世には見えないが同時に存在している別の国の精霊の卵を宿してしまった。この卵を無事にはぐくみ産み出さなければ、この世も激しい日照りに見舞われるという。
天敵を避けながら、女用心棒とのスリル満点の逃亡シーンは見事。

実際人間も、この世ではないどこかの国から「鳥」に運ばれそして「水」の中から赤ちゃんとして新しい生命がやってくる。
人間だけでなく、自然界も目に見えないところと循環しながら命をつむぎ環境を保っているような気がする。


一方、先日の「太王四神記」では、
いよいよドロドロした人間関係が始まった。いかにも韓国映画っぽくなってきて、やっぱり・・・と思いながらも、そろそろヨン様が登場しそうで、はまってしまいそうなヤバイ雰囲気・・・・(別にヨン様ファンではないけど)




「狐笛のかなた」
狐の姿が、とーん、と空を飛ぶ。その映像が頭の中にくっきり浮かんでくるような描写がすばらしい。ちょっと切ないファンタジー。


上橋菜穂子:1962年7月15日東京都生まれの児童文学作家、ファンタジー作家、SF作家、文化人類学者。