漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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冬至考・これを過ぎれば前向きになれる?

2007-12-22 | 暦・季節ごとの養生法
ばたばたしてる間に、冬至だ。
午後3時を過ぎると陽が翳り始め、4時を過ぎると暗くなってくる。(ちなみに千葉では日の出6:45 日の入り16:30)

薬局の定休日などは、明るいうちにと朝からかえって忙しくしており、結局日が暮れる頃にはいつもよりどっと疲れている。なので、「きっと今時分は物事を考えるには適さない季節なのだ」と勝手に決め付け、早めに寝る。

思うに師走とは、
日が短いために師匠でも気持ちが走ってしまう、おまけに勉強もろくにできず焦ってしまうという意味かもしれない。

そして冬至とは、
陽(よう)の力が一年で最も弱まる日ながら、
同時に
陽の力が復活する日。
一陽来復の日として尊ばれたそう。

たしかに冬至を過ぎると日の入りがぐんぐん遅くなるので、気持ちの余裕がでてくる。考え方も明るくなる。
ただし日の出は1月上旬までなかなか早まらず、おまけに冷え込みも増すので、朝は一層つらくなる。

動き出せそうで、動けない時。
エネルギーが充電されてきてるのに、まだ動けない。

こんな毎朝の葛藤は、人間を強くしてるのかなあ。