漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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冬の養生を(黄帝内経から)

2008-11-14 | 暦・季節ごとの養生法
立冬(11/7)も過ぎ、昨夜は月の光が冴え渡ってましたね。
暦では、立冬から時雨(しぐれ)や雪が降ったり、空っ風も吹いたりと冬の気候になるらしい。

そこで中国古代の養生書、黄帝内経(こうていだいけい)素問の四気調神大論から冬の養生法をご紹介。



立冬からの3か月は「閉蔵(へいぞう)」の季節。
万物が閉じこもる季節です。

人間は冬眠しませんが、できることなら
夜は早く寝、朝はゆっくりと起きる
欲望を潜め穏やかに満足感を保つ(気持ちを焦らず安らかに)
体内の陽気を漏らさず(過労や汗のかき過ぎは禁物)
寒い刺激を避け体を温かく包む。
これに背くと、腎気を傷め、春を迎えて足がしびれたり腰が曲がる病気になる

1年を通してみると、
春夏は陽気を保養し、秋冬は陰気を保養する
(春夏は元気に動いて、秋冬は静かに栄養を蓄える)
陰陽の規則に従った養生を行っていれば、自然の変化にも順応できるので病気をしない。

ついでに、養生とは
養生は病気になってからの治療ではなく病気になる前の予防法である。
つまり国を治めることと同じように
世が乱れてから手をつけるのではなく、戦乱が起こる前にそれを防ぐことである。
病気が発生してから治療を行うのは、まるで喉が乾いてから井戸を堀り、敵が来てから兵器を作るのと同じだ。


二千年以上昔に書かれたこの内容。
今も読み伝えられているのはそれが真実だからでしょうね。


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