祖母、母、わたし、女三代の生きざまを描いた作品。
戦後から高度成長期そして失速気味の(?)現代という時代の流れをつぶさにとらえている。
それぞれの時代を生きる女たちのパワーがものすごい。
男たちの働き方の時代変化もおもしろい。
職人(たたら製鉄)の腕一本の時代から工場(鉄鋼製鉄)の機械と格闘する時代へ
そして女性漫画家のマネージャーとして暮らす男。
時のうねりにもまれながら人は否応なしに生き方を選ばされているのかもしれない。
桜庭一樹は時代の描写がとても男性的で
それなのに女性的な感じがすると思ったら、著者は女性でした。
桜庭 一樹(さくらば かずき、1971年7月26日 - )島根県出身
たまたま彼女の作品「GOSICK」に手を出したらシリーズもので
子供向けかと思ったのにヴィクトリカと久城の純愛にだんだんはまってしまった。
10冊くらいあるらしく、今まだ6冊目。
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