セキショウ（石菖、石菖蒲）の穂状の花セキショウはその根が生薬の開竅薬に分類され、除痰開竅作用により滋養安神剤の安神定志丸に
配合される。また頭がよくなるというので読書丸なんていう名前の処方にも入っているそう。
いずれも日本の処方にないのが残念。
このセキショウが群れをなして生えていたのは、このジャングル。
この日はすごく寒くて直前まで雨が降っていた。
実は『等々力渓谷』というところ。
東京の街中のちょっとした脇道から階段をおりると忽然と現れる渓谷。
いきなり地底の世界に入ったような不思議空間。
街中といってもかつては自然豊かな奥地だったのだろう。
そしてこの渓谷だけが取り残されたわけだ。
ミズキの花はつぼみ。初夏の象徴。もうすぐ白い霞のように花開く。
雨上がりは名前の通り一層みずみずしい。
空が明るさを増したころ、キジバトがあちこちに出てきて、
夢中で虫でもさがしている。近づいても見向きもしない。
こうしているとキジバトの柄は地面の色合いと同化するためのものだとわかる。
夜は、三軒茶屋の「しゅう」というお店で先輩たちと軽く一杯。
写真は味噌漬けのチーズとえびパン。美味。