映画化されたなら、そろそろ文庫本になるだろうと待っているのに、なかなかならない。
しびれを切らしてとうとう買ってしまった、三浦しをんの「舟を編む」
やけに地味な濃紺に銀色の字。
手に取ってみると、思いのほか軽く表紙がしなやかでめくりやすい。
ちょっと変わってるなー、この本。

寝ながら読むには、負担のない重さとしなやかさで
内心「いいねー」なんて思いながら読み進むと、
その中に登場する「大渡海」という辞書の表装のくだりがまさにこれだった。
思わず表紙をいたわるようにやさしくなでた。
辞書をつくるのは気が遠くなるほどの手間がかかってるんだなあ。
思い出したのだけど私が小学生のころ、
国語の授業で、初めて国語辞典をもってくるように言われたとき、
(たしか、小さ目の辞書を2,3社、指定されたと思う)
今は亡き母は、あの分厚い「広辞苑」を持っていけと言って引かず、
その重さと恥ずかしさに泣きそうになった。
だけど意に反して、先生はほめてくれたっけ。
そして授業中、小さい辞書に書いてある内容を拾いながら、
「広辞苑にはなんて書いてある?」と聞いてくれて、うれしくなった。
そんな経験があるのに、ここまで言葉にこだわりを持つように
ならなかったのはちょっと惜しいことをしたなあ。
三浦しをん1976年生まれ 2012年の本屋大賞「舟を編む」
初めて彼女の作品を読んだ。
文体の美しさを楽しむというより会話で物語が進む今風の文章。映画にしやすいかも。
本屋大賞の作品は確かに面白い。だけど選んでいる「本屋さん」の年齢が
ちょっと若いのかなと、いよいよ年齢ギャップを感じるようになったこの頃。
しびれを切らしてとうとう買ってしまった、三浦しをんの「舟を編む」
やけに地味な濃紺に銀色の字。
手に取ってみると、思いのほか軽く表紙がしなやかでめくりやすい。
ちょっと変わってるなー、この本。

寝ながら読むには、負担のない重さとしなやかさで
内心「いいねー」なんて思いながら読み進むと、
その中に登場する「大渡海」という辞書の表装のくだりがまさにこれだった。
思わず表紙をいたわるようにやさしくなでた。
辞書をつくるのは気が遠くなるほどの手間がかかってるんだなあ。
思い出したのだけど私が小学生のころ、
国語の授業で、初めて国語辞典をもってくるように言われたとき、
(たしか、小さ目の辞書を2,3社、指定されたと思う)
今は亡き母は、あの分厚い「広辞苑」を持っていけと言って引かず、
その重さと恥ずかしさに泣きそうになった。
だけど意に反して、先生はほめてくれたっけ。
そして授業中、小さい辞書に書いてある内容を拾いながら、
「広辞苑にはなんて書いてある?」と聞いてくれて、うれしくなった。
そんな経験があるのに、ここまで言葉にこだわりを持つように
ならなかったのはちょっと惜しいことをしたなあ。
三浦しをん1976年生まれ 2012年の本屋大賞「舟を編む」
初めて彼女の作品を読んだ。
文体の美しさを楽しむというより会話で物語が進む今風の文章。映画にしやすいかも。
本屋大賞の作品は確かに面白い。だけど選んでいる「本屋さん」の年齢が
ちょっと若いのかなと、いよいよ年齢ギャップを感じるようになったこの頃。