窪美澄さんと言えば、漢方の婦宝当帰膠と紅沙棘をのんでいると新聞で紹介された作家で
「晴天の迷いクジラ」は印象深く、興味を持った女性作家。

そして「ふがいない僕は空を見た」
やっぱり窪さんはすごいです。おもしろかったですーー。
おお!官能小説ーっとびっくりわくわく読み始めたら(女性による女性のためのR-18)、
それは話の序の口で、というかそれも大切なんだけど、
性癖、認知症、いじめ、尾ひれがつく容赦のない人のうわさ、親の離婚や家出、
結婚、姑問題、そして不妊治療、助産婦問題と
ガンガンいろんな問題が押し寄せてくる。
そしてそんな荒波の中、何度もなさけない場面に曝されながらも耐えているのは、
健気な若者たちだ。
雌雄ある生き物は、
雌は一生分の卵子を抱えて生まれ、雄は精子を振りまくように造られてこの世にやってくる。
だけど人間として生きようとすれば、そのことが「やっかいなもの」に
なってしまうことが往々にしてある。
その苦悩の中にあって若者たちは、それでも直観で人としての道を選んでいるように感じた。
最後の章「花粉・受粉」、さんざんつらい目にあってきた助産婦は、
厳しい自然淘汰の末に、天の月の周期導かれて、
このやっかいな人間社会に生まれ出ようとする小さな命を、
大喜びで迎えてやりたいと思う。
人間であるが故の矛盾でいっぱいの社会の「あるがまま」に、
胸がいっぱいになり、それでもいいんだ、かっこ悪くてもいいんだと希望が湧く作品。
ミクマリ
世界ヲ覆ウ蜘蛛ノ糸
2035年のオーガズム
セイタカアワダチソウの空
花粉・受粉
窪美澄 1965年 東京都稲城市生まれ
「晴天の迷いクジラ」は印象深く、興味を持った女性作家。

そして「ふがいない僕は空を見た」
やっぱり窪さんはすごいです。おもしろかったですーー。
おお!官能小説ーっとびっくりわくわく読み始めたら(女性による女性のためのR-18)、
それは話の序の口で、というかそれも大切なんだけど、
性癖、認知症、いじめ、尾ひれがつく容赦のない人のうわさ、親の離婚や家出、
結婚、姑問題、そして不妊治療、助産婦問題と
ガンガンいろんな問題が押し寄せてくる。
そしてそんな荒波の中、何度もなさけない場面に曝されながらも耐えているのは、
健気な若者たちだ。
雌雄ある生き物は、
雌は一生分の卵子を抱えて生まれ、雄は精子を振りまくように造られてこの世にやってくる。
だけど人間として生きようとすれば、そのことが「やっかいなもの」に
なってしまうことが往々にしてある。
その苦悩の中にあって若者たちは、それでも直観で人としての道を選んでいるように感じた。
最後の章「花粉・受粉」、さんざんつらい目にあってきた助産婦は、
厳しい自然淘汰の末に、天の月の周期導かれて、
このやっかいな人間社会に生まれ出ようとする小さな命を、
大喜びで迎えてやりたいと思う。
人間であるが故の矛盾でいっぱいの社会の「あるがまま」に、
胸がいっぱいになり、それでもいいんだ、かっこ悪くてもいいんだと希望が湧く作品。
ミクマリ
世界ヲ覆ウ蜘蛛ノ糸
2035年のオーガズム
セイタカアワダチソウの空
花粉・受粉
窪美澄 1965年 東京都稲城市生まれ