漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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桜庭一樹著「赤朽葉家の伝説」覚書

2012-02-17 | 

祖母、母、わたし、女三代の生きざまを描いた作品。
戦後から高度成長期そして失速気味の(?)現代という時代の流れをつぶさにとらえている。
それぞれの時代を生きる女たちのパワーがものすごい。

男たちの働き方の時代変化もおもしろい。
職人(たたら製鉄)の腕一本の時代から工場(鉄鋼製鉄)の機械と格闘する時代へ
そして女性漫画家のマネージャーとして暮らす男。

時のうねりにもまれながら人は否応なしに生き方を選ばされているのかもしれない。

桜庭一樹は時代の描写がとても男性的で
それなのに女性的な感じがすると思ったら、著者は女性でした。


桜庭 一樹(さくらば かずき、1971年7月26日 - )島根県出身

たまたま彼女の作品「GOSICK」に手を出したらシリーズもので
子供向けかと思ったのにヴィクトリカと久城の純愛にだんだんはまってしまった。
10冊くらいあるらしく、今まだ6冊目。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ysgrさんへ (やく)
2012-03-08 16:52:36
いらっしゃいませ。

なるほど~、その描写については別段気にならなかった私は女性的ということでしょうか。^^);

読み応えのある作品でしたね。
返信する
Unknown (ysgr)
2012-03-07 21:20:41
はじめまして
私も最近この本を読みました

力強い男の時代描写は、確かに男性作家のようですが
ユタカの性交の仕方が進化していて瞳子が感傷的になる描写などは、女性ならではだと思いました。
返信する

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