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おまけの人生




先々週、右手親指に痛みが出て、曲げても反っても激痛。

手首の腱鞘炎からきているかと思ってたら、整形外科の診断では、腱鞘炎とはあまり関係なく、

親指付け根の関節炎。



ちょっとどうしようもない痛みということもあり、痛み止め服用や湿布では

改善されないということでブロック注射を打ってもらった。

テニス肘では2度経験しているけど、親指付け根、半端なく痛かった。


元々半端なく痛い、指が、ってのもあったかも、だけど。


まぁでも親指自体の痛みはかなり治まってきたから、診てもらって良かった。



診てもらったのはいつものお医者さんではなく、たまたまの院長先生。

過去カルテや問診票を見るなり、診察よりも質問ラッシュ。

移植のこと。


特に、劇症肝炎からの移植の流れ。

専門外でもやはり詳しい。

藤堂医師のことも知っていた。

あの頃、北大で移植を積極的に推し進めていたことも知っていた。

手術のリスクも術後のリスクも、拒絶反応も感染リスクも。


そんな院長先生に、改めて、ズバリ、言われた。



「かなり運が良かったですね。」


移植後18年、忘れかけていたのかもしれない。

敢えて思わないようにしていたかもしれない。



今、身体の状態を色々な人に聞かれると、あちこち痛い所だらけだけど、こう答える。

「数値は悪くないよ」、と。

再手術もした、途中、癌もあったけれど、やっぱり、相当運がいいかなと。


わかっていたことだけど。

ほぼ形を留めない肝臓で、ほとんど死んでた状態、から、18年。


もう完全に、おまけの人生、なんですよね。現在。


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