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癌か、と思って、前立腺癌が確定するまで

今日の結果でようやく方向性が見えてきた。

結論から言えば、転移は無し。

あとはどうするか、自分自身の判断になる。

おそらくはやはり全摘出手術を選択することになると思う。



それにしても長かった。

最初に異変に気づいたのは昨年12月13日。

それから3か月半、大学病院だからしょうがないのか、長いったら長い。



12月13日 :
移植外科の年次検診。帰宅後、血液検査項目の中で、PSA値の異常に気づく。

この時、PSA=5.39、基準値が3.0以下。

但し他の腫瘍マーカーは異常なし。

検診時、医師からの指摘はなし。

過去をさかのぼってみると、2017年が3.63、この時が異常の始まり。

2018年、検査項目漏れ。不信感と不安感高まる。



1月10日 :
移植外科の定期検診。

PSA=5.39について医師に確認。

「気になるなら泌尿器科に紹介状を書きます。」

この程度の反応。

診察後、泌尿器科の予約。



1月16日 :
泌尿器科の検診。

この時の診断は、

1.触診の感じでは大丈夫そう

2.肥大はあるだろう

3.PSA値4~10は、3割程度でがんがある可能性

4.遺伝性が高い(父が70歳で前立腺がん)

5.針生検の前にMRI検査をする

6.問題があれば入院の上、針生検



1月31日 :
MRI検査。



2月7日 :
泌尿器科の検診。

MRI検査の結果、両側に2個、癌らしきものが有ると言われる。

医師のこの時の話しは、「ほぼ癌」というニュアンス。

問題なく帰宅するつもりでいたので若干戸惑うも、この時点では何故か冷静。

入院と針生検の予約を入れる。

癌の場合の選択肢として、

1.ロボットによる手術

2.陽子線治療




2月18日 :
泌尿器科入院。

12年ぶりの入院。

2月19日 :
針生検。下半身麻酔にて手術室で行う。

検体は14個取る。時間は1時間半。

終日、抗生剤投与。


2月20日 :
出血の確認、尿管が抜け退院。



この後、1週間後から1か月程、体重一気に減少。

3日目頃から尿の血の混じりが無くなる。

逆に4日目位から数日、喉の調子が悪くなる。

抗生剤の影響か腹の調子が悪い。




3月3日 :
移植外科よりTEL。

コロナの感染防止の為、代理人が処方箋を受け取りに来てもいいと言われる。

抗体値が気になるのと、PSAについて聞きたいので来院する旨伝える。




3月6日 :
本来は移植外科の定期検診。

泌尿器科の医師を交え、妻と生検の結果説明を受ける。

1.14個の検体のうち、1個に癌

2.大きさは7mm

3.グリソンスコアは6

4.転移の可能性は低い

5.転移なき場合、10年予後に生死の影響はない

6.対処法は

・手術

・陽子線治療

・経過観察(3か月毎のPSA検査、1年毎の針生検)


こちらから聞いたのは、

・手術の場合、癒着は(A.多少は影響するが手術可能)

・免疫抑制剤の影響は(A.データが無いのではっきりとはわからない)




3月19日 :
本来は泌尿器科の検診日。

6日に説明を受けたので、CTと骨シンチグラフィー検査に変更。

転移の有無を調べる。

今日31日の検診予約を入れる。




3月31日 :
泌尿器科での結果報告と今後の説明。

骨に、非特異的所見がある、という以外、癌の転移は見られない。

ここでようやく、前立腺がんの、今後の治療説明を受ける。

手術は3か月待ち。

4月24日の診察までに、どうするか、

放射線治療は拒否したので、この時点で2択。

1.経過観察

2.ダ・ヴィンチを使ったロボット支援全摘出手術







ここまで3か月半。

長い。

しかも本番はこれから。

長いよ。


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診察予約、9時。

診察予定は9時。

ヤバい、緊張してきた。
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結果発表日

あっちもこっちもコロナで大騒ぎの中、明日もまた病院に行かなければならない。

今月計4回目、H大病院は3回目。


明日の泌尿器科、19日の骨シンチグラフィーとCTの検査結果と、それによる今後の

治療方針を話し合う。


まずはとにかく検査に異常が見つからないこと。つまりは転移がないこと。

これに尽きる。



「がんの疑いがある」と言われてから、常に最悪の場合を想定して気持ちを整えてきた。

それは、もし自分が思っていたことよりも悪い結果の場合、気持ちの持ちように自信がないから。



そもそも、ヘブスブリンに副作用が出て使えなくなり、再発の可能性がある、となった時点で、

肝臓に関しては毎回の診察が「結果発表日」。

そう考えると、部位が変わり、肝炎ががんに変わり、っていうだけで、そう変わりはないはずなんだけど、

しかも冷静に考えれば、これからの前立腺がんの対処の方が、肝炎再発よりも、まだ対処しやすいのかもしれない。



それでも、だ。

明日、どんな結果だろうが、いきなり考えなければならないことが山のように出てくる。

コロナのせいで、卒業式やら入学式等が延期や中止になったりしている。

全国的に非常事態宣言が出されるような気配もある。


そんな中でも、病気は待ってくれない。



今も色んな病気と闘っている人たちがたくさんいると思うけど、そんな人たちはコロナを横目に見ながら、目の前の病気を見据えていると思う。



なんかもう、肝臓に右ひじに、飛蚊症にコロナにコロナにコロナ。

面倒臭い。

せっかく、春、いい季節なのに。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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始まるべきものが始まらない。

今日付けのメール、


>>>
このたびは「NHKのど自慢」の出場にご応募いただき、ありがとうございました。
4月12日(日)に当別町総合体育館で生放送を予定していた「NHKのど自慢」公開
生放送ならびに前日の予選会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催
を中止することとなりました。

なお、他公演への振替はございませんのでご了承ください。
「NHKのど自慢」の予選会出場を楽しみにされていたお客様には誠に申し訳あり
ませんが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

----------------------------------------
NHK札幌放送局
<<<



4月12日開催なのでとっくに諦めていたけど、やはり中止の連絡がきた。

各種行事や各種スポーツ等が軒並み延期や中止になっているので、これはもうしょうがない。


で、次っていうと、11月29日、音更町。

さすがにその頃には再開されているだろうけど、遠い。場所が。




一年で一番好きな季節が3月から4月にかけて。

卒業式やら入学式やら、選抜甲子園にプロ野球、プロサッカー等々、

色んなことが新たに始まる季節であるはずなのに...


今年は楽しくない。

そこに持ってきて、おそらくこれから新たな闘病が始まる。

始まらなくてもいいものが始まり、始まるべきものが始まらない。


今年は楽しくない。



今の楽しみは、6割ほど終わったキッチンリフォーム。

これを完成させること、だけだ。

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キッチンリフォームはどんなことがあっても止まらない。

下がり壁の石膏ボード撤去と、


流し天板と腰壁撤去、


で始めたキッチンリフォームも、

先日、IHクッキングヒーターを自分で取り付け、



とりあえず、これで電化製品の

食洗機、


レンジフード、


と合わせて、最低限使用できるようにはなった。


周囲の造作とか、引き出しの作成とか、壁のタイル張りとか、

まだまだやることは多くて、やっと6割位の進行具合かなとも思うけど、

昨年末に始め、正月も続け、仕事がピークの時期、がんの検査や発覚、

右肘の悪化等々、色々あり過ぎた中でも続けてきた。



そしてようやく上っ面だけはできた。






こういう夢中になれるものっていい。

仕事もそうだけど、時間に追われていると余計なことを考えなくて済む。


たった今だって、一応31日の、検査結果を待つ身。

なんと言われていようと、気にならないはずがない。

移植の時の、家族と仕事がそうであったように、子ども達が自立した今、

こういったことに夢中になって、それが救いになるって、ある意味幸せな

ことなのかもしれない。
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二度目のブロック注射

前回の注射から3ヶ月経ち、右肘の痛みが限界。

コロナが心配で病院を敬遠していたけど、今日、行ってきた。

我慢できず。


サイトによっては3回まで、それ以上に注射すると組織を痛めるって

なっていて、その先、どうするんだろう?


お医者さんは、

「手術です。」

って言うけど、あっちもこっちも手術していられない。


ブロック注射の効果って、すぐは効かない。

これ(ブログ)を打つ手が、痛い。
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アビガン

新型インフルエンザ治療薬のアビガン錠が、新型コロナインフルエンザにも有効性があるとかで、

日本でも投与を始める、という記事を見た。


このアビガン錠、富士フイルム富山化学が製造販売しているということで、

つい先日、骨シンチグラフィー検査を受けた時に、事前投与された薬剤にも。


最初にセットされた注射器の後、そこに接続された機器の表面に、

「FUJIFILM」

の文字が。


何でもやってる。

きっと先端技術の一つなんだろうけど、前に骨シンチをやった時は

違っていたような気がするから。



一見、畑違いのようなメーカーが、コロナ危機を救ってくれたら

と、期待も込めて思ってしまう。


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矛盾

この数週間、数か月、病院へ行く為に最大限気を使ってきた。

風邪をひかないよう、インフルに罹らぬよう、そして今は新型コロナ。

手洗、うがい、マスク、人混みを避ける、狭小部分に近づかない、どれもこれも自分の身を守る為でもあるけど、

一番の目的は病院へ行けなくならないように、ってこと。


なんだこれ?

病院へ行く為に病気に注意する?

摩訶不思議な現状。



この数か月、検査と検査と検査。

万が一にも、特に今は、発熱とか、体調不良とか、そんなだと病院へは行けない。

医療崩壊の元凶にだけはなれないから。



だから、たぶん、今までの人生の中で一番体調に注意している。

病院へ行くために。



これって、

なんか 

「究極の矛盾」

のような気がするのですが...
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今は耐え、そして一気に解決!

コロナだ、新型ウイルスだ、って全世界で騒いでいるけど、日本にいる限り

大多数の人は、それほど心配しなくたって、って思う毎日。

ただ、自分たち免疫抑制者や持病持ち、お年寄り等は心配し過ぎるくらい

でいいとも思う。


さて、自分にとって、コロナよりも目先のがんをどうするか、とは言っても、

なんでこんな時に新型インフル、

って思うのと、

逆に、

このパンデミックの時に、よりによってがんの心配、

って。


想像以上に面倒で、自分の中で消化しきれてない。



大勢の人と同じで、今は耐える時。

しっかりと、自分の目と耳で情報を集めながら。



できればこの先、

あれもこれも、一気に解決させたい。

そうしたら、

気持ちいいだろうな~。
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転移検査の前倒し

昨日夕方、泌尿器科の医師から電話があった。

この時期の医師からの電話、ドキッとする。


でも要件は検査の前倒しだった。

先日の外科検診時の診察で、一応検査結果を報告済みということで、19日の診察は画像診断に変更。

CTと骨シンチグラフィー検査をやってもらうことになった。


理由はもちろん、転移の有無。


薬剤注射をして撮影まで暫く時間が必要、で、一日かかりの検査になるから、と。

骨シンチグラフィー検査は久しぶり。

移植後は数年、年次検診時にやっていた。


前立腺がんは骨とリンパ節への転移が多いらしい。

外科の年次検診で各腫瘍マーカーは調べているが...



6日の説明では、がんの、「顔色」はいい物のようで、転移の可能性は低いと言われたが、

それはあくまで「普通の人」の話し。

免疫抑制している人との比較が、そもそもデータが無いのでわからないと言われれば、

やはり悪い方も考えなければならない。




だから、

全部検査が終わって、

転移が無くって、

やっぱり全摘出。


ここまで来ないと、きっと心は落ち着かない。
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がん宣告を受けて、本音。

移植手術は18時間30分、一年後には再手術。

その間、痛みやら何やらの繰り返しで6回の入退院。常にある痛み。

ドナーの存在。

移植に至る奇跡的な幸運。

仕事のブランク、一年半の無収入。

働き盛り。同時に育ち盛りの二人の息子。

同居する両親。逝く順番が!?

あの年、あの歳。

置かれた環境は、まさに

修羅場。



あの時に比べれば今の状態なんて...

って思ってた。

というか、思おうとしていたのかもしれない。



でも、

実際、この局面、

どうやらそうでもなかったみたい。

一番それを感じたのは、

歌を歌えなくなっていた。聴けなくなっていた。


いつも聴ける歌が聴けない。

いつも車で、浴室で、口ずさんでいたのに、それができていなかった。


もっと言えば、
 

今期多い医療関係TVドラマ、これが見れなかった。

どれもこれも今気付くこと。




普通に仕事し、逆に忙しさに紛らせて集中できて(いたような気がする)、家族にも普通に病状を説明できて、普通に生活してこの3か月、

大したことないよ、と。


でもこれ、完全に強がりだった。

あんな経験をしてきても、やっぱり怖いものは怖かった。



先日の説明を受けて、少し冷静になれて、ようやくそんなことを考えられる様になった。

どんな状況であれ、やっぱり怖いものは怖いんだと。

これが本音。




今、19日の詳細説明を待つ身。

転移はなさそう、とはいえ、それは検査が終わってみないとわからない。

自分にとっては、正直なところコロナどころではない、って感じ。


全摘出、腹を切ること、これ自体は怖くない。これも本当に本音。

2度切ってるからっていうのもあるけど、


だから妻に、

「わたしもそうだけど、普通の人、手術したことの無い人にしたら、もの凄くおっかないことなんだよ。」

って、先日言われて、簡単に全摘、全摘って言っていたことを反省。



劇症肝炎って言われた2005年、余命ゼロ日を克服してきたのに、

今、命の期限を告げられることを恐れている、まさにこれが本音。



仙人にはなれそうもない。
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がん宣告を受ける、でも笑顔で帰宅する。

まさかの展開で、

妻と二人、外科の待ち合いで待っているとコーディネーターさん、

「今日、S先生と、あと泌尿器科の先生も来てお話しがあります」と。

ってことは、「もう結果が出てるんだね」って。


急に緊張感が高まる。

19日のつもりでいたので心の準備が出来ていない。


ヤバい。

S先生登場。

すぐ呼ばれる。

例の見逃しの先生とコーディネーターさんと、

みな揃ってる。

まずはS先生、今日の検査結果の説明と、あとは泌尿器科の先生から、

ということで、泌尿器科のO先生。

結果、

「14個、検体取りました。そのうち1個にがんが見つかりました。」

いわゆる【がん宣告】だった。


ただ、当初予期していたものより状態はいいものだった。

がんは確実で、むしろ転移の心配をしていただけに、14個のうち1個だけ

と言われて正直ホッとしたというのが本当のところ。


これから19日の泌尿器科での診察、転移の有無の検査を経て、

あとはどうするか。

現実的には2択、

1.手術による全摘出

2.経過観察


経過観察になると、3か月ごとの検診、年に一回の入院しての生検。

ずっと気にかけながらの生活。

しかも免疫抑制中。

データが無いのでなんとも言えないけど、これはちょっとないかな。


緊急を要する部位でも状態でもないので、まずはじっくり考えようと思う。

おそらく選択すべきは、全摘出。



それにしても、やはり頼れるのは妻。

今日も本当に、妻。



最悪を想定していただけに、最悪の中の最良。

がん宣告を受けながら、

でも妻と二人、むしろホッとして帰宅した。




あとは、自分で決断、自分が頑張れば…

移植に比べれば…

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心の準備が…

コーディネーターさんと話した。

移植の一番偉い先生(移植時の主治医)と泌尿器科の先生と

一緒に、妻を含め説明があるらしい。


ヤバい、心の準備が出来てないんですけど。
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病院は閑散。

H大での定期検診。

閑散としている。

自分の感覚としては1/10程度。

待ち合いホールも診療科の待ち合いも、本当に人が少ない。


来場者の体温測定は、熱がある人の自己申告のみ。



12時30分の診察予約、時間の前倒しは、受付に確認したらあるみたい。

今、1階のアメニティホールで妻と二人。

そろそろ先生、来たかなア。
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妻という最大の武器

いろいろリスクはあるけれど、明日、定期検診には行く。

最大限の注意と準備はして。

もちろん自分の為、それと同時に、万が一にも「他の人に」っていうことが無いように。


今病院に行くってことは、それ相応の覚悟はいる。

もし、自分が感染源になったら、とか考える。

なんの為の病院なのか、もう何かわからくなる。



今の検査値が気になるのは当然、同時に今後のこと。

19日の泌尿器科の検査結果のこと。

最悪の場合の対処方法、等々。

気になることはたくさんある。




そんなこともあり、是非明日は行かねばならない。

でもそうなると武器が必要。

しかも強力な。


ある、ありますよぉ、ありますとも。

妻、だ。

「わたしが聞かずに誰が聞く」

っていうわけで、たぶん自分よりたくさんの情報、ゲットしてくれるでしょう。




思えば、移植後、再手術の前、病状になんの改善も進展もない頃、

再手術への流れを作ったのは、妻だ。

医師でも看護師でもなく、妻だ。



あの時(どの時?)、妻がキレて(本人は決してキレてないと言う)思いのたけを医師にぶつけてなかったら、

もしかしたら今とは違った状態になっていたかもしれない。

それくらい、強力な武器で最大の理解者。



今、病院にいくのはやっぱり怖いけど、

妻がキレた方がもっと怖い。

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