シン仮面ライダーが話題を呼んでいますが、僕にとって懐かしいのは仮面ライダーの中でも、大阪・万博公園でのロケです。当時の現場取材を、このブログでも記事にしました。その後、2号ライダーは大阪城ロケがあり、本郷猛の新1号になってからは神戸から南紀まで関西でのロケがありました。
神戸ロケは、三宮の繁華街から六甲山まで広い範囲で行われ、本郷猛とアブゴメスとの六甲山ケーブルの吹替え無しのロケは危険なものだったと、当時から話題になっていました。
怪人アブゴメスと本郷猛の一騎打ち。
こんな危険な撮影は、今では決して許可されないでしょう。仮面ライダーのこの当時は、爆発の際の火薬の量なども、今とは桁違いの量を使っていて危険でした。
さて、この放送回に登場したレストランがありました。それはレストラン「リバーサイド」でした。
このリバーサイドは当時、宝塚駅から名塩、西宮北へと通じる176号線沿いにありました。現在はバイパスが完成したので、旧道となっています。この道を通って、宝塚・読売ゴルフクラブにゴルフに行っていた僕ですが、このお店はいつの間にか名前が変わりました。このリバーサイドが建替えられたのが「セントバーナード」です。
懐かしい「セントバーナード」。関西のあちこちで昭和の頃見られた、阪急系列のファミリーレストランで、その後は「レストラン阪急」と名前を変え、現在ではもう無くなったと思います。写真は山田西に1970年代にあったセントバーナード改め、レストラン阪急の独特の建物の写真です。
仮面ライダーで使われたリバーサイド改め、セントバーナード宝塚店は、ゴルフの帰り道に何度か利用しましたし、この山田店も関大時代に何度か利用しました。他には箕面市桜ヶ丘にもセントバーナードはありました。
セントバーナードは高級感がありましたし、「レストラン」と呼ばれていました。それが時代と共にファミリー・レストランという言葉に押され、遂には「ファミレス」という言葉に変わってしまってから、高級感あるレストランが姿を消して行きます。そのイメージを少しでも高級感のあるものに変えようと、「フォルクス」や「ブロンコ」がステーキを売り物に健闘しましたが、いつの間にか「ファミレス」という言葉に取り込まれてしまい、それらさえも今では消え去って行きました。
高級志向のお店は生き残れず、低価格化したお店は飽きられて次々と変わって行く。消費者の身勝手そのものですが、本当に良いお店が生き残ることが出来る時代に戻ってほしいものです。