アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

急ぐな~安保法制

2015年05月20日 | ドラミング
昨日の新聞(朝日)に興味深い世論調査結果が載った。

この調査は、政府が今国会に提出した「安保法制関連11法案」について、種々の角度から尋ねたものだが、この国会で成立させる必要があるかとの問いに対して、60%の回答者が「No!」と答えたという。



詳細は、上記の記事をご覧いただきたいが、上記と合わせて、

 ・恒久法の必要性については54%が反対
 ・自衛隊が世界中で米軍を後方支援することに53%が反対
 ・集団的自衛権の発動については、反対43%に対し、賛成33%

など、今国会で成立をめざす政権側にとっては、厳しい結果となっている。

また、安倍首相の「戦争にならない」との説明に納得できるか、との問いには、68%もの回答者が、「No!」と答えている。

まだ何の審議も始まっていない段階でこのような結果になるのは、国民は、この法案にある種の「胡散臭さ」を感じているからではなかろうか。

その点で、国民の政治的感情は、案外健全なのかも知れない。
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完結~船戸与一著「残夢の骸」(満州国演義9)

2015年05月19日 | 読書三昧
去る4月22日逝去された船戸与一氏のライフワーク、「満州国演義」は、この第9巻「残夢の骸」をもって完結した。ポツダム宣言の受諾とソ連侵攻を描く最終巻。460頁の大作である。



物語~敷島4兄弟の内、次男の次郎はインパール作戦で非業の死を遂げた。その遺髪が満州国外交部の高級官僚である長男の太郎の元に届く。今なお諜報活動に従事する三男、三郎(少佐)と関東軍特殊諜報班の嘱託となっている四男、四朗とで、次郎ゆかりの山へ埋葬する。そして、日本の敗戦と満州国の瓦解という激動の中、残った3兄弟も、それぞれの運命に翻弄されていく・・・。

本書は、1944年の戦争末期から敗戦に至るさまざまな動きを、満州をベースに敷島兄弟の視点から描いているが、中心は、敗戦とソ連参戦に伴う終戦直後の現地居留民とシベリア抑留者の悲劇である。

こうして、執筆10年、全9巻もの同氏のライフワークは完結したが、本書の文献リストには、440件余がリストアップされている。つまり、本書は、この膨大な量の文献との闘いの所産でもあるのだ。

問題は、作者の文献に対する態度だが、同氏はあとがきで、「認定された客観的事実と小説家の想像力。このふたつはたがいに補足しあいながら緊張感を持って対峙すべきである」と自らを律して来たという。

こうした著述態度が、本書を昭和の「歴史書」としての側面を持つ独特の小説に昇華させ、読者を惹きつけて来たのではなかろうか。同氏のライフワークの完結を祝うとともに、ご冥福を祈りたい。
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さらば橋下徹!

2015年05月18日 | ドラミング
昨日、大阪市で行われた「都構想」をめぐる住民投票で、僅差ながら反対が賛成を上回った。

この結果、これに政治生命を掛けるとしていた橋下徹市長・大阪維新の党代表は、政界引退を表明し政治の舞台から去ることになった。

これは単に、大阪都構想の挫折にとどまらず、維新の党との連携を模索しつつ、安保法制の早期成立を経て憲法9条の改訂を目論む安倍政権にとって大きな打撃となるだろう。

一方、同日、沖縄那覇市で開かれた「戦後70年、止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会」は、「沖縄セルラースタジアム那覇」に3万5千人もの人々が集まり成功したという。



こちらに琉球新報の動画があります。

同日のこの二つの結果は、今の国民の気持ちをよく表現しているし、また、今後の政治動向を占う意味で極めて重要だと思う。
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隣は何をする人ぞ~都会生活の憂鬱

2015年05月17日 | アーバンライフ

今朝の散歩でみかけたライラックの花


札幌郊外の半都会生活に変わって2ヶ月が過ぎた。
昨日になって、ようやく電気・水道や灯油などの請求額も判明し、当地での暮らしの全容が明らかになりつつある。

それにしても、隣近所とのつきあいの稀薄なことは、想像以上だ。

このマンションは15階建てて、上下30戸で1台のエレベーターを共用している。つまり、各階とも玄関は2戸しかない。

エレベーターを利用する人や、朝散の折、1階の集合ポストに新聞を取りに来る人とたまに会うことはあるが、それ以外で住人に会うことはない。

ちなみに、小生はまだ、同じ階のお隣さんと一度も顔を合わせていない。(家内は、引っ越しの際、ご挨拶したと言っている)

また、建物も遮音性に配慮した造りになっているらしく、日頃、他の階の人々の生活音などをきくこともない。

ところが、入居当初、管理人から駐車場の車の停め方がよくないと注意を受けた。何でも、隣に駐車している車の持ち主からクレームがあったというのだ。

車は、両サイドが同じ間隔で空くよう中央にまっすぐ駐車しサイドミラーは畳んでおくように、ということらしい。田舎暮らしでは考えられないシビアーさだ。

果たして、こんなつきあいの稀薄な、物音のしないシビアな暮らしに順応していけるのだろうか。
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寒い

2015年05月16日 | アーバンライフ
寒い。
何でこんなに寒いのだろう。

東北以南の各地では真夏日にもなって、熱中症に注意などのニュースが流れているのに、当地は昨日、日中の気温が10℃に届かず寒い一日であった。

それじゃ温泉だね。
ということになって、近くの天然温泉「楓楓(ふうふう)の湯」へ出かけた。



この温泉は、拙宅から車で6~7分ほどの「クラッセホテル」に併設されていて、フィットネスクラブやゴルフ場もあるから、(平日だったが)かなりの人が入浴していた。



ちょっとヌルッとした嫌味のない泉質で、38℃の温湯もあってゆっくり入浴するのに良い。



入浴とビュッフェランチがセット(2,000円)になっていたので、入浴後、ホテルの最上階(12階)にあるレストランで昼食をとった。

これと言った特長のないビュッフェだったが、12階からの眺めは素晴らしかった。

芽吹きの季節で、種々の木々がそれぞれの色と趣で葉を広げ始めている様は活気に満ちている。ゴルファーのプレーも遠望できた。これは、ホテルロビーからの眺め。


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新着ドーナツ~幸田浩子さんの「スマイル」

2015年05月15日 | 音楽三昧
4月22日にリリースされたばかりの幸田さんの新譜「スマイル -母を想う- 」を聴いた。



副題が示すように、このアルバムでは、彼女の心の母である音楽と今は亡き実母への想いを重ねて、世界の名曲を中心に、映画の主題曲や自作曲なども加えた幅広いジャンルの曲を歌っている。その透明な歌声は、聴くものに深く訴えかける。

収録曲

1. スマイル〔チャールズ・チャップリン〕
2. 夏の名残のバラ〔ジョン・スティーヴンソン〕
3. 星に願いを〔リー・ハーライン〕
4. シューベルトの子守歌〔シューベルト〕
5. モーツァルトの子守歌〔フリース〕
6. ブラームスの子守歌〔ブラームス〕
7. わが母の教えたまいし歌〔ドヴォルザーク〕
8. 明日!〔R. シュトラウス〕
9. クロリスに〔アーン〕
10. 主よ、みもとに近づかん(賛美歌)〔ローウェル・メイスン〕
11. 魂の歌〔モンポウ〕
12. 虹の彼方に〔ハロルド・アーレン〕
13. サウンド・オブ・ミュージック〔リチャード・ロジャース〕
14. K・セレナータ ―音楽、あなたとともに― 〔幸田浩子 & 笑福亭笑瓶〕
15. ユー・レイズ・ミー・アップ〔ロルフ・ラヴランド〕
16. ドラマ「永遠の0」挿入曲(ヴォカリーズ)〔栗山和樹〕 

レーベル: 日本コロムビア
ASIN: B00TF09C50
EAN: 4988001773467

蛇足:このアルバムは、ハイレゾ(96kHz/24bit)録音だというので、CD(44kHz/16bit)ではなく、そのままのビットレートで聴きたいと思った。

そこで、ハイレゾ配信を行っている「eonkyo」から、96kHz/24bitのflac版を購入(3,000円)・ダウンロードしてサーバーに収容して聴いた。

確かに、高域の分解能にすぐれ、より柔らかな楽曲になっているように思った。ただ、パッケージがなく曲の解説がないので、何とも味気ない。アルバムデータは、AMAZONから拝借した。

以下は、ダウンロード中の画面。



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アーバンライフ日記(5月13日号)

2015年05月14日 | アーバンライフ
昨日は忙しい1日だった。

朝、雨の中を朝散へ出かける。
いつものサイクルロードを広島公園の先まで行く。往復50分ほどだったが、帰宅するとご飯が炊けていてすぐ朝食となる。

9時過ぎには、雨も上がり大分明るくなったので、ゴルフの練習に行こうということになり、近くの大鳥籠へでかける。

平日の午前で打席に立つ人は少なく、伸び伸び打つことができた。





昼食を済ませるとすぐに、芸術文化ホールのロビーコンサートへ行く。
「法本あゆみ」さん(小樽市出身、上野学園大卒)のピアノ演奏を楽しむ。プログラムは、シューマン・リストの「献呈」など。聴衆は、50人ほど。



その帰り、エリフィンパーク(JR北広島駅)で開催中のシルバーふれあい祭りを見て回る。





シルバー人材センターの人々が製作した木製のおもちゃや手芸品、草花の苗などが展示・販売されていた。祭りの臨時喫茶店「CAFE元気」でコーヒーを飲む(100円也)。

その後、コープで食材の買い物をして帰宅。
帰宅後は、資源ゴミの回収に向け、段ボールやチラシ・新聞紙などをひもで括る。

こんなにいろいろなことをする日もめずらしい。
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極上の~宮本輝著「田園発 港行き自転車」

2015年05月13日 | 読書三昧
芥川賞作家、宮本輝氏の最新作「田園発 港行き自転車(上下)」を読み終え、心地よい余韻に浸っている。2012年1月~14年11月北日本新聞(日曜版)連載の大作(1,200枚)。





物語:絵本作家として活躍する賀川真帆。彼女の父は15年前、「出張で九州へ行く」と言い残し、富山県で突然の病死を遂げた。何故、父は家族に内緒でなんの所縁もない富山へ向かったのか・・・・。

ちょっとしたミステリーのようなプロローグだが、その後の大きな広がりと登場人物の強い絆、東京、富山と京都の三都市での展開など、物語は広く深く耕されて行く。

それにしても、宮本氏が綴る物語には悪人が登場しない。心やさしい人々は、それぞれの立場をよく心得ていて余計な口出しはしないが、人生の岐路には必要なアドバイスを欠かさない。

誠意と思いやりに満ちた人々が紡ぎ出す極上の宮本ワールドを満喫できる。
ご一読をお薦めします。(お勧め度:★★★)
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囲い込み

2015年05月12日 | アーバンライフ
最近のカードやポイントを使ったお客の囲い込みは凄まじい。

半都会の当地でも、どの商店に行っても、やれカードだポイントだとうるさくて仕方ない。

ただ、売る側からすると、その効果はかなりのものと想像できる。

拙宅もその例外でなく、以下の如く、すっかり囲い込まれてしまっている。

新居の設営にあたり、冷蔵庫や洗濯機などは、設置やアフターサービスの容易な地元の量販店から購入した。その際、カードの作成はもとより、長期のアフターサービスとかポイントなどが付いて来た。

その時は、そんなものだろうと思ったのだが、次に、無線ルーターや電話機などを買いたいがどこに行こうかと思案しつつ、結局、カードのあるその量販店にでかけた。

その店では、何でもポイントが28,000点あるからそれで精算できるという。つまり、これらの小物家電は、白物家電(33万円ほどした)のおまけとして(無料で)入手できた。

しかし、考えてみれば、お店としてはこのような場面を想定して、必需品としての白物の値段をその分、高く設定して置いたに違いない。

そして、次の需要を喚起して買い物を続けさせることで、お客をしっかり囲い込むという作戦だったように思える。

また、その家電量販店では、ポイントを使って米や牛肉などの産直品も購入できると聞いて半ばあきれてしまった。そこまでして、囲い込みをする時代のようだ。
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それなりの~

2015年05月11日 | 音楽三昧
やっと、それなりの音が出るようになった。

これは、居間に設置した新しいオーディオシステム。



転居を前に、それまで使っていたシステムは解体して売却したから、本格的な音を出すまでに時間がかかってしまった。

中心となるスピーカーは、イタリア製のクレモナM。
あのストラディバリウスが製作された地にちなんで名付けられたハイエンドスピーカーだ。新品なら140万円もする逸品で、このスピーカーが奏でるヴァイオリンの音色はすばらしい。

アンプは国産で、少々凝った造り(A級動作)のE-600。

音源系は、レコードプレーヤーとネットワーク系に加え、新たに中級クラスのCDプレーヤーを導入した。、ハイレゾ音源も再生できるカッ飛びDAC(デジタル/アナログ変換器)を搭載している。まだ、その音は聴いていないが、いずれ、これを使った再生に挑戦してみたいと思っている。

やっとそれなりの音(音楽)を楽しむことができるようになり、ホッと一息ついているところだ。
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