さわさわと 五穀のきびの 波寄せて
馬糞 Bafun
8月21日 Tue 7am
31.6℃ 81%
「さとうきびばたけ」という、森山良子の反戦歌があ
った。
戦争反対という偽善であるが、悲しみは詩になるもの
である。
沖縄返還反対運動の頃を思い出させる、黍畑の、緑の
波であった。
なぜ黍畑なのかと思っていたが、黍の葉は、牛のえさ
になるそうである。
諏訪池近くの農家は、たくさんの乳牛を飼っている。
夏の暑い一日に、工場用の扇風機が納屋から飛び出さん
ばかりにぶんぶんと回っていた。
ざわわ、ざわわ、というより、牛糞の強烈な悪臭の終
戦記念日であった。
【新制・農地改革論・・・ 国有民営農業】
農業の堕落は、労を惜しんで農薬に依存する「常識」
に象徴されている。
食料自給率は100%でなければならないが、少なく
とも米は必達目標であろう。
ところが、米つくり以外にも農業を過保護に税金で補
助しているところに問題がある。
今後、国営農場による米作を推進するべきではないか。
もっとも、国営なのは所有の部分であって、米作りは、
民間企業に委託する。
『公設民営化の農業』戦略である。
自主流通米は農家の経営の自由によるものであるが、
国営米作は、完全無農薬でやってほしい。
たんぼに、豊かな水生昆虫や鰌やめだかを甦らせて欲
しい。
それが、日本の自然だったからである。
日本の精神的アイデンティティーであり、伝統だった。
無農薬栽培が採算に合わないなら、それをこそ国営農
業で実現するべきである。
同時に、農家への保護政策を打ち切ることである。
農地は国営化して、企業に農作を委託すればよい。
日本の農業の伝統のなかで、農薬に依存するようにな
ったのは、戦後のことではないのか。
GHQに頭からDDTをかけられてから、農薬が身近にな
ったのかもしれない。
戦後62年の農業は、農薬に依存しない技術開発を課題
とする農業革命に挑んで欲しい。
そのためにも、農林農水産省は解体して、通商産業省
に統合してよいのではないか。
行政のリストラを進めて欲しい。
梅士 Baishi