居眠りと 読書の秋に 日も暮れて
中村 梅士 Baishi
トマス・モアの霊言『ユートピアの未来』を拝読した。
この世にはない夢の世界だからというのではないが、朝食
の後は行間に広がる夢の世界に落ちてしまう。
椅子の座り心地がよすぎるのだろうか。
読んだ後、もう一度読み直してやっと全体がつながる。
トマス・モアの人生を描いた映画『わが命尽きるとも』を
見よ、ということだったので、さっそくレンタルした。
バチカンと対立して英国国教会を強引に独立開業したヘン
リー8世の要求を拒否して同意しなかったために処刑されて
人生を閉じた殉職の人でもあるが、代表著作『ユートピア』
の思想は歴史に遺った。
その現代への転生は驚くべきものだった。
ビルゲイツ財団で救貧事業等を手掛けているビル・ゲイツ
その人だということである。
にわかにはイメージが一致しなかったが、ユートピアとい
うコンセプトで見れば、ビル・ゲイツの真意が見えてくるよ
うな気がする。
続いて、16日に封切を迎える新作映画『夜明けを信じ
て』に描かれる実話、大川隆法総裁の若き日々に関連して
出版された『救世主の目覚め』を拝読した。
総裁自身は『平凡からの出発』にもあるように、凡庸な田
舎の少年が努力に努力を重ねて今日があるのだというような、
あまりにも謙虚な自伝だった。
しかし、学生時代からその俊才ぶりは評判だった。
受験生の多くが3時間を格闘してやっとの思いで合格でき
ればありがたき幸せという司法試験の短答式試験を半分の時
間で仕上げて軽く合格していたという。
釈迦の霊言解説によると、そうした人間的尺度では到底図
れない宇宙レベルの悟りに達しつつあったのだという。
人間レベルでは測れない救世主の青年期を映画で描くのは
容易ではないだろう。
前作の失敗は、主役の配役ミスということもあるだろうが、
学びの多い失敗でもあったのだろう。
娑婆の学校のこととはいえ、伝統の新春合宿を新型コロナ
の問題があるので中止します、と言われた。
コロナ問題をやらない理由にすり替えるということが底辺
の組織では少なくないのだろう。
はっきりと言えばよいではないか。
コスト削減のために中止しますと。
こうした嘘つきが、中共ウィルスに侵された重い症状なの
だろう。
軽薄とはいえ、卑劣である。
人間のそうした浅知恵に目くじらを立てたところで憎まれ
るだけで、教育的効果もないだろう。
しかし、ああそうですか、と受け止めるのはまだ損得勘定
をしているレベルである。
寛容というためには、見切ることが大切なのだろう。
許す愛というのは、まだ悟り難い。
菩薩の愛の段階といわれるが、見え透いた軽薄に寛容にな
るということはなかなか難しい。
すぐに腹を立てる自分がいる。
自分に厳しく、他人に寛容にという境地には遠い。
底の浅い人間だと思いつつ、軽薄な正義感に自縄自縛にな
っている。
エル・カンターレの時代に生きているのだ。
軽薄な自分の底を割りたいものである。
「ゆでガエル」にはなるまいぞ。
日本国独立宣言・神聖九州やまとの国
New Asia Happiness Party