平成25年8月7日
私は今まで十数回登る程富士山が好きだし、静岡県も山梨県も良い所だと思うが、富士山の世界遺産登録についてだけは素直に賛同する事ができない。あの熱心な登録招致活動の裏には、観光地として地名度アップを図り観光事業活性化で一儲けしたいという欲望の影を感じてしまうからだ。希少価値と言うのであれば山自体より、押すな押すなの行列で深夜登山口から山頂まで光のラインを描いて登る何万人もの登山者の大群の方が珍しい。4千m近い高山で世界にこんな例はないだろう。事情を知らぬ異国の人が見たら、オカルト宗教の神霊行事と錯覚するのではなかろうか。まあこちらは世界遺産と言うより、世界珍百景と言った方が言い当てかも知れない。富士山に係る自然・文化遺産として後世に残すというのが本旨なのだろうけど、「サファリパークやら湖にアヒルみたいな船やらキャーキャーうるさいジェットコースターやら、俺の周りに散々造っておいて、何が世界遺産だ。」と富士山自身が呆れていると思いますよ。