部屋の片づけをやっていた妻が「こんなものがあったわ」と古い新聞紙を私に見せてくれた。それは元号が「昭和」から「平成」に変わった当日の朝日新聞朝刊紙だった。記憶に無いが、たぶん何かの記念にと残しておいたものだろう。
平成元年と言えば今から33年前の事です。即位されたばかりの平成天皇が、随分若々しいお姿で写っています。この頃私は40歳前後、まだフルマラソンや雪山登山などにも挑戦して、元気溌剌としておりました。
綾小路きみまろさん風に言えば、あ~れから30数年、今では10キロ走れるかどうか、雪山何ぞも夢の又夢となってしまいました。しかし今でも軽いジョギングや山歩きができているのは、僥倖と言えるかも知れません。当時の現実に立ち戻れば、きっと苦しい事や辛い事も一杯あったんでしょうけど、今は懐かしい思い出しか残っていません。
当時の新聞では昭和天皇ご崩御による自粛ムードで、ネオンは消え寂しい街灯りに若者達が「なぜ?」と嘆いていますが、今の非常事態のようなコロナ自粛に比べれば、屁のツッパリみたいな嘆きです。
歳月が過ぎて30数年後の世の中になった時に、今のコロナ騒動は何と評されるんでしょうか。「屁のツッパリみたいな」何て言われたら、それはそれで怖いのですが。