透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

頑張れファイターズ・その3

2016-10-28 20:43:00 | 日記

晴れのち曇り。最低気温4.2℃、最高気温9.8℃。

昨夜は出先でも、プロ野球SMBC日本シリーズ2016第5戦の行方が気がかりでした。

JR札幌駅5・6番線のエスカレーター付近で電車を待つ人たちは一斉にテレビ画像に視線を向け、固い表情をしていました。

帰りの車内ではスマホ片手にリアルタイムで試合を見ている人が多かったような気がします。

あわただしく我家に戻り、テレビにくぎ付け。

9回裏のツーアウト、2番西川遥輝選手が打ったボールが満塁ホームランに。

思わず家人とツイン・スティックを打ち交わしたのでした。

明日の第6戦も悔いのない応援をしたいと思っているところです。

ファイターズにより魅力を感じるようになったのは、現コーチの白井一幸氏の講演を聴いてからかもしれません。

あきらめず、粘り強く、皆で勝ちを狙うチームになるだろうと思っていたのですが、その通りの戦いぶりに、なんだか目が離せません。

 

以下は白井氏の講演内容などのマイブログより

〈白井一幸氏の講演 2014年1月22日 雪。最低気温-8.8℃、最高気温-5.3℃。〉

 この度、日本ハムファイターズのコーチとして白井一幸氏が再び登用されたという。以前、白井氏の講演を聴いたことがあり、丁寧でぶれない指導方法に大いに納得させられたことを思い出す。根気の必要な細かな指導は選手の意気を高めるだろう。あきらめず、粘り強く、皆で勝ちを狙うチームになるような気がして、今年は期待が募る。

 2011年1月22日の講演内容と当時の私の感想は下記の通りで、講演後の感動が今も蘇る。

 「潜在能力を発揮させるメンタル・コーチング」というタイトルで元日本ハムファイターズヘッドコーチの白井一幸氏による講演が北翔大学822教室において行われ、私も参加する。具体的な例、それも実践済みの例なのでとても分りやすく、教訓に富んだお話だった。

 日ハム選手を育成する際に、失敗した選手に対し、励ましの言葉掛けをするようにしたという指導方法に共感するものがあった。多くの指導者は「怒る、教える、猛練習」というパターンを基本としている中で、自分はそうはしなかったと氏は語る。怒って脅されれば、選手は萎縮するから、また、失敗を繰り返すだろう。失敗して、一番辛いのは自分自身である。それなのに、追い討ちをかけるような指導では、次の日にモチベーションを高くして練習に励めるはずが無いだろうと。そこで、どうしたのか。選手自らが考えるように仕向けたという。例えば「何故、あそこでボールを拾い損ねたのか」という問を投げかける。選手は自分の頭で考える。これが大切だという。しかし、怒る時にはしっかり怒るということがセットになっていることがいかに重要かとも話されていた。ただ、失敗したから怒るのではなく、「全力を出さなかったこと」に対して怒るのだそうだ。
 例えば、全力で一塁ベースまで走るという練習を実際にやっていたそうだが、1回目からそれをしなかった選手に対してはその後の練習はしなくて良いと。本気でうまくなりたい選手にとっては練習できないことが何よりの苦痛になるからだ。
 指導者の考えが変わることで、選手の意識も変わり、練習風景が変わるということが、目に見えるように伝わってきた。ただ、当時において、この発想の転換は他球団の監督・コーチのみならず自分の球団内からも痛烈な批判の的になったともさりげなく話されていた。きっと相当辛いことだったろうと思った。

 そんなへこんだ時に当時は日ハム選手だったひちょり選手がニコニコしながら声をかけてくれ、号泣したという。このとっておきのエピソードに、私も思わず涙がでてきてしまった。わかるなー、そのうれしさが。

 今の仕事はコミュニケーションがとても重要なので、伝えきれる時は良いとして、伝わりきれていないと感じる時には、笑顔の挨拶を返してもらうだけで本当に何より嬉しかったりする。私は自分もそうなので、へこんだ人の背中をおもいきり蹴飛ばすような言葉や態度は厳に慎むことを自分に課しているが、それでも、どうなのだろうかと常に問い続けたいなと思う。

 超一流の選手を相手に超一流のコーチが取り組んだ実践の中の指導のエッセンスはそう簡単に分かったといえる水準のものではないけれど、その万分の一くらいは私の心の中に一粒の種として蒔かれた気がした。
                                               
                                       《北翔大学で講演する白井一幸氏 2011年1月22日撮影》

コメント
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