晴れ。最低気温17.2℃、最高気温31.4℃。
北海道新聞の日曜日の紙面に毎週、読書ナビという欄が設けられていて、そこに「水原涼の降っても晴れても」というコラムがあります。
毎回、楽しみにしているコラムで、今回は「答えの見えない問い」という題名に惹かれて読み始めました。
水原涼氏は作家です。
コラムの冒頭で、水原氏はヴィスワヴァ・シンボルスカというポーランドで人生の大半を過ごしたという詩人が晩年に出版した「瞬間」(沼野充義訳・未知谷)所収の作品「雲」という作品を引用しています。
あなたの人生のすべての
そしてまだすべてとは言えない私の人生の上空を
雲は昔も今もこれ見よがしに豪勢に漂っていく
この言葉に心をつかまれました。
また、「一覧表」という詩は、
答えを出すには早すぎたか
答が出ても理解できないような質問
のリストという体裁をとっているのだとか。
水原氏は
「日々の出来事のほとんどが、誰かが意味を教えてくれるものではなく、全てを理解するには人生はあまりにも短い。
詩人の、そしておそらく、大病で入院し、病室で本書を訳したという訳者のものでもある、長い人生の中で少しずつ育っていった諦念が、ひとつひとつの言葉からにじむ。」
と続けていました。
思えば、日々「答えの見えない問い」を投げかけられていたのかもしれませんし、これからも投げかけられ続けるのかなと・・・・・。
それでは今日はこの辺で。
明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。