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オオウバユリ
ヤブハギ
大沢コースやエゾユズリハコースにオオウバユリが咲いていました。
また、大姥百合とは花が咲くころに葉(歯)がないことから老婆をイメージしたことに由来する名称だそうです。花なのに姥という字が用いられていることを、なんだか気の毒に思っていたのですが、そういうことなら仕方がないでしょう。
7年ほどをかけて花を1度だけ咲かせるとはけなげなことです。
根は保存食として、お腹をこわした時のお薬として活用されたことを知りました。
沙流地方には「オオウバユリの女神の話」が伝わっているそうで、女神様として崇められるオオウバユリのお話に興味をそそられています。
日本語名:オオウバユリ、エゾウバユリ
アイヌ語名:トウレプ
利用:食用、薬用
ユリ科の多年草で、7年ほどかけて花を1度だけ咲かせます。
アイヌ文化では代表的な保存食で、根からでんぷんをとります。地域にもよりますが、日高地方では6〜7月頃、花のつかない若い株の根を掘り取り、これを臼でついてつぶしてから水をかけてこし、一番粉、二番粉のでんぷんをとります。
これは食べる以外にもお腹をこわしたときなどの薬になります。そしてでんぷんをとった後の繊維を発酵させ、それをドーナツ状にしたものを干して保存します。これをオントゥレㇷ゚といい、食べるときに刻んで水にさらし、こして臼でついて団子を作り、それを汁物やおかゆに入れて食べます。これは昔、冬の間の重要な食料でした。
口承文芸では「オオウバユリ掘りをする」という描写がよく出てきますが、この植物自体が神として登場する話は、沙流地方に「食料であることを知らずにいた人間に食べ方を教えたオオウバユリの女神の話」が伝えられています。
公益財団法人 アイヌ民族文化財団「アイヌと自然デジタル図鑑」より
それでは今日はこの辺で。
明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。