雪。最低気温-2.2℃、最高気温0.1℃。
〈小惑星に「生命の源」〉の記事が北海道新聞の一面に踊っていました。
北大チームが23年12月にNASAから試料提供を受けて分析に挑み、地球上の全ての生物の遺伝子(DNAなど)の情報を構成する「核酸塩基」全5種類を発見したとのこと。シトシン、グアニン、アデニン、チミン、ウラシルです。
北大研究チームは以前、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のはやぶさ2が、20年に小惑星「りゅうぐう」から持ち帰った試料を分析した実績があり、この時は1種類(ウラシル)のみの発見だったそうです。
したがって、5種類全ての存在が確認されたのは初めてとのこと。
また、生物の体を構成するアミノ酸も検出され、生命の起源が宇宙からもたらされたとする説を裏付ける発見とみられています。
NASAの初期分析ではアミノ酸は全20種類中14種類が検出されました。
北海道大学低温科学研究所の大場康弘准教授(宇宙化学)の他に東北大、九州大など5機関の研究者で構成するチームが分析に当たり、この度の発見につなげたとのことです。
試料は、地球と火星の間の軌道を回る小惑星「ベンヌ」から地球に持ち帰った砂粒などの121g。アメリカNASAの探査機「オシリス・レックス」が2023年9月にベンヌから採取したものです。
なお、試料は地球の大気に触れずに宇宙から直接採取する「サンプルリターン」でとのこと。同様の手法で採取したのは05年の小惑星「いとかわ」、りゅうぐうに次いで3例目とも。
ベンヌは炭素で構成され、岩石で構成されている地球から分離した小惑星ではないかとされています。
大場准教授は「生命の活動に欠かせない遺伝子を構成する物質が豊富に見つかり、生命の起源は小惑星から運ばれたものとの説を裏付ける可能性がある。条件がそろえば地球外でも生命が誕生することを示唆している」と。
こうして、宇宙の不思議が科学的にひとつずつ明らかにされていくことで、人類の未来に何らかの希望が持てるような気がして嬉しく思いました。
そして、本日の新北のうた暦の掲句です。
この作品に詠われる雪のように、今日は朝から「雪みつみつと」降る天候です。
上の句に続けて「降るから言葉が重いのです」と。
解説にあるように心身が疲れ果てて口が重くなるということでしょうか。
しきりに降る雪の一片ずつの軽さと発する言葉の一言ずつの重さとが交差するイメージの印象深い句に思えました。
それでは今日はこの辺で。
明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・