今日7月20日は、皆様ご存じの「海の日」です。
この日を記念して、横浜港に係留されている「日本丸」では、ボランティアの方達による「登檣礼」と「総帆展帆」を見ることが出来ます。
今日は男性54名、女性35名のボランティアの皆様と、航海訓練所の職員8名、あわせて97名での作業となります。
作業は、最初に「登檣礼」を行うため、ボランティアの方達はマストに上がり、それぞれのヤードに整列します。
その後、バススプリットに立つ「チアリーダー」の「海の日おめでとう」の号令にしたがい、ヤードに立つボランティアの方達は、それぞれの場所で「帽子」を振ります。この一連の作業を、「登檣礼」と言います。
この「登檣礼」は、特に外国の港に入港するときや、出港するときに良く行われるそうです。敵意がないことを示す、最高の儀礼だそうです。
この後、ボランティアの方達は、ヤードにロープを使用して固定されているセールのロープを解き、マストから甲板に降りてきます。
セールとヤードをあわせて1枚のセールで、最大2トンにも達する全てを、人力によりセールを拡げてゆきます。日本丸には、「総帆展帆」で拡げられるセールは、29枚あるそうです。
登檣礼から始めて、おおよそ1時間くらいかけて、この29枚のセール全てを張り拡げていきます。最大気温33度に達した、全くの日本晴れの元、これらの作業は大変な重労働だったでしょう。
日本丸のこの29枚のセール全てが、今年3月に、新しいものに取り替えられたそうです。
純白の「総帆展帆」された、「日本丸」の勇姿をご覧下さい。