「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「境界に生きた心子」 校了

2008年12月16日 21時07分46秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 星和書店版 「境界に生きた心子」 のゲラが、 三校で ついに校了しました。

 編集部で修正の作業が 残っていますが、

 僕としては あとは印刷・製本を 待つことになります。

 最後の最後まで 細かな直しが出ました。

 世に 完璧な本というものは ないようですね。

 1月にでき上がる 見込みです。

 新風舎では、 奥付の発刊日より 一ヶ月くらい早く出回る、 つまり、

 実際の流通より 奥付の日付は 一ヶ月あとになる、 という話でした。

 従って、 今回も奥付の発刊日は 新風舎と同じ 2月21日、

 心子の誕生日にすることが できそうだと思っていました。

 ところが、 これは出版社によって 異なるそうで、

 星和書店では 流通と奥付はほぼ同じ ということです。

 そこで、 心子の祥月命日が 1月17日なので、

 それを奥付の発刊日に してもらえないかと 希望を出しています。

 本が生まれるのだから 誕生日と同じほうがいいかと 思っていましたが、

 1月17日のほうが 僕にとって 重要な意味のある日にちです。

 いずれにしろ、 新風舎版, 星和書店版とも、

 とてもタイミングのいい時期に できたものです。

 表紙は、 僕の希望を取り入れて、

 イラストレーターの人が 描き直してくれました。

 新風舎版のイラストが 非常に良くて、 そのイメージが強いので、

 表紙が変わると 違和感を感じてしまうのですが、

 時間が経てば 慣れるかもしれません。


 ところで、 Amazon では 新風舎版の中古品もなくなって、

 取り扱いが できなくなっていましたが、 数日前にまた 中古が出品されました。

 それが、 なんと4000円の値が 付けられているのです。 (!)

 絶版本だから ということでしょうが、

 “ぼったくり” ではないでしょうか。  (^^;)

 確かに新風舎版は もう手に入りませんが、

 じき星和書店から出ると 書いてあるんですけどね。

 買い手が付くかどうか 見物です。  (^^;)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「境界に生きた心子」 品切れ

2008年11月04日 09時11分32秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 Amazon の 「境界に生きた心子」 の在庫が、

 昨日ついに なくなってしまいました。

 現在は 中古が8冊ほど 出品されているだけです。

( 僕の手元には 10冊残してあります。)

 10月半ば Amazon に 最後の納入をしてから、

 たまたま 購入者が少なくて 在庫を保っていたのですが、

 月末から売上が回復し、

 最後の3日間で 立て続けに9冊 or 10冊 売れて (中古を含む)、

 とうとう 底をつきました。

 このときの Amazon での “瞬間” 売上ランキングは、 4805位でした。

 ジャンル別のノンフィクションでは 102位。

( ちなみに、 今までのベストランキングは 1362位。)

 今後は 中古がまた新たに 出品されるでしょうが、 多くはありません。

 「境界に生きた心子」 新風舎版の新品は、

 これで 人の手に渡ることはありません。

 新風舎版のAmazon での 役割を終えたような気がします。

 しばらく 「境界に生きた心子」 が 入手できない時期が続きます。

 星和書店版の発刊が いつになるか

 まだ はっきり分かりませんが (年を越しそう?)、

 早く心子の本が 生まれ変わってほしいものです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだ出てくる…… (- -;)

2008年10月27日 22時09分07秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 今、 ゲラの再校 (二校) の 作業に入っています。

 担当の編集者の人が、 また新たなミスなどを 見つけてくれました。

 文意がつながりにくい表現、 漢字の間違い、 てにをはが不自然な所など。

 こんなものが、 今頃になっても まだ出てくるとは……。 (- -;)

 自分で書いたものというのは、

 自分では間違いが 見つけにくいものなわけですが。

 前にも書いたように、 自分の文章は すでに頭に入ってしまっているため、

 目で読むより 頭の中で読んでしまうのです。

 新風舎の編集者は 見つけられなかったわけで、

 能力不足だった ということでもありますが。

 星和書店の担当の人も、 初校では 分からなかったわけです。

 僕は 人よりよっぽど 拘る人間で、 新風舎のときから今まで、

 恐らく百数十回 読み直し 書き直してきているのですが、

 それでも 新しい直しは生じてきます。

 表記の不統一 (漢字で書くか 平仮名に開くかなど) は まだ出てきます。

 果たして  どこまで行っても切りがないものなのか……。

 “完璧な文章” というものは ないのでしょうか?

 他の本では どうなんでしょうね。

 こんなに校正を 度重ねることはないはずですが、

 出版されているものに 結構ミスはあるんでしょうか。

 読者は細かいことなど 気付くことはないと思いますが。

 斜め読みの人も いるだろうし。

 まぁ とにかく、行けるところまで 行くしかありません。

 もうひと踏ん張りです。  (`ε´)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心子は求道者? (2)

2008年10月26日 20時26分30秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/56111874.html からの続き)

 先月、 キリスト教では 洗礼を受ける前の人は、

 「クリスチャン」 ではなく 「求道者」 と呼ぶ という記事を書きました。

 でも心子は、 洗礼の前から 「クリスチャン」 と 自称していました。

 その辺りの事情を、 心子の教会の牧師先生に 伺ってみました。

 そして、 「クリスチャン」 とは、

 神の前で 「信仰の告白」 をした者を言うと 教えていただきました。

 「信仰告白」 というのは、

 自分の罪を悔い改めて、 キリストを信じると 誓うことです。

 信仰告白をした人は 洗礼を受けますが、

 洗礼は信仰告白の 外面的な儀式で、 神と人々の前での 表明だそうです。

 あくまでも 信仰告白が主体であって、

 それによって 主観的にクリスチャンとなり、

 神によって救われるという 確信を経験します。

 教会では通常、 イースター前後かクリスマス前後に 洗礼式を行なうそうですが、

 事情によって それを逃してしまうと、

 クリスチャンでありながら 洗礼を受けていない時期が 長くなることになります。

 心子も教会で 求道生活の時期を経て、信仰を決心して 告白をしたそうです。

 しかしながら 心子は、

 僕と付き合い始めた当初から 自分を 「クリスチャン」 と言っていました。

 少なくとも 1年半以上の間です。

 心子が信仰告白をした時期を 牧師先生に尋ねると、

 亡くなる2ヶ月ほど前 (11月頃) だったようです。

 12月のクリスマスに 洗礼式を受けたいと 希望していましたが、

 教会の都合で それは叶いませんでした。

 彼女が洗礼を受けたいと 僕に初めて話したのは、 9月末のことでした。

 でも そのずっと以前から、

 心子は 「クリスチャン」 だと 自認していたわけです。

 前の日記にも 書いたように、

 心子の敬虔さは クリスチャンに勝るとも劣らないものでした。

 彼女は 精神的には間違いなく  「クリスチャン」 だったのでしょう。

 洗礼を受けると 「神様の子になる」 というのも、

 彼女特有の 言い方だったのだと思います。

 新しい 「境界に生きた心子」 では、 そのようなことを簡単に説明して、

 あえて 「求道者」 の意味で  「クリスチャン」 と書くことにします。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「境界に生きた心子」 の表紙 (2)

2008年10月25日 21時38分03秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
(前の記事からの続き)

 生まれ変わりの 心子の本を、 新風舎版のイラストで 飾れないことは

 残念でしたが、 致し方がありません。

 でも 新風舎版を使えないことが はっきりして、 すっきりしました。

 それを受けて 星和書店では、

 早速 新たにイラストレーターに依頼し、 表紙作成の作業に 入ってくれました。

 そして急遽、 イラストレーターと打ち合わせすることになった

 という連絡をもらい、おととい 僕も参加してきました。

 普通、 筆者が表紙の打ち合わせに 加わることはあまりないのですが、

 僕が 「境界に生きた心子」 に全力を注いでいる ということを理解してくれ、

 連絡をくれたのです。

 イラストレーターの人はこれまでも 星和書店の仕事をしているため、

 境界性パーソナリティ障害のことは 知っていました。

 ボーダーには 関心を持っているようで、

 今回の仕事を依頼されて、 わくわくドキドキしていると 言ってくれました。

 打ち合わせを前に、 僕のブログを見て 予備知識を仕込んできたそうです。

 僕の希望なども述べ、 イラストレーターの人は

 新風舎版の雰囲気も残しつつ、新しい表紙を 考えてくれるということです。

 タイトル 「境界に生きた心子」 の書体も 変わると思います。

 できるだけ早く再出版して、 Amazon の 在庫切れの期間を短くしたいという

 僕の気持ちも汲み、 早急に描くと 言ってくれました。

 イラストレーターの人は、 この仕事にとても 意欲をもってくれているようです。

 いくつか案を作って、 その中から選ぶとき、

 また 連絡してくれることになります。

 新しい心子の本は、 どんな装いになるでしょう。

 楽しみにしたいと思います。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「境界に生きた心子」 の表紙 (1)

2008年10月24日 22時20分54秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 新風舎版 「境界に生きた心子」 の表紙を、 僕はとても 気に入っていました。

(ブログ・プロフィールの画像。

 「ごあいさつ」 の記事に 表紙の画像があります。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/16276477.html )

 イラストレーターの人は、 林真理子や唯川恵の本の 表紙を描いている人で、

 この人に描いてもらえたのは 奇跡に近いと、

 当時 担当の編集者が言っていました。

 もしできれば 星和書店版でも、

 新風舎版のイラストを そのまま使ってもらえたらと 期待していました。

 でも社長は 新しい表紙にしたいという意向で、

 その方向でいくものだと 思っていました。

 ところが先日、 僕の希望を尊重し、

 新風舎版のイラストで いくことになったという 連絡がありました。

 僕としては とても嬉しいことでした。

 ただし 新風舎版のイラストレーターの 許可を得なければなりません。

 倒産による再出版 というケースは例外的なものの、

 同じ内容の本なので、 多分大丈夫だろうと 考えていました。

 イラストレーターの人に連絡してみると、

 イラストは 新風舎との契約だったので、

 星和書店とは 別の問題と考えており、 再使用は流用になるため、

 お断りしてよいでしょうか というお返事でした。

 また、 できれば似たタッチで 描き直すことも控えてほしいと。

 こちらの紳士的な対応に 感謝するとしたうえで、

 非常に丁寧な言い方でしたが、 自らの著作権を守る 毅然とした姿勢でした。

 イラストレーターは 著作物を流用されたり、 盗用されることも多く、

 著作権侵害と対峙していかなければ 存在自体が危うくなってしまうそうです。

 特にネットの世界では そうでしょうし、 どこまでが許されて

 どこからが許されないのか、 曖昧で難しいところも あると思います。

(次の記事に続く)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新風舎 「境界に生きた心子」 在庫が底をつく

2008年10月01日 22時56分13秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 新風舎が倒産したとき、

 「境界に生きた心子」 の新品在庫 200冊を買い取りました。

 それを Amazon の 「e託」 という システムで販売しています。

 Amazon での それまでの売上ペースから考えて、

 1年半くらい持つのではないか という見当でした。

 その間に 再出版の道を探ろうと 思っていました。

 そして 早い段階で 星和書店からの再出版が決まったのは、とても幸いでした。

 ところが、新風舎が倒産した直後から、

 何故か Amazon での売上ペースが 突然倍増したのです。

 新風舎問題で アクセスする人が多いのだろうか と思っていましたが、

 その後も 多少の増減はあるものの ハイペースはずっと続いています。

 正しい理由は 分かりませんが、大変嬉しいことではあります。

 ただそれは、在庫が早くなくなる ということでもあります。

 再出版がされる前に 在庫が切れて、

 拙著が読者の手に 届かない期間を 作りたくありません。

 Amazon で購入しようと思って アクセスした人が、そのときに在庫がないと、

 もう その後も買わないということが 少なくないそうなのです。

 当初の予想の 倍くらいの速さで 在庫は減っていきました。

 星和書店での出版作業が 順調に進むことを 期待していましたが、

 星和書店では、ランディ・クリーガー氏の公演会や 多数の本の同時出版もあり、

 拙著の進行も遅れています。

 Amazon で拙著が売れるのは 勿論ありがたいけれど、

 売れると在庫の寿命が 短くなってしまうという、複雑な気持ちにもなりました。

 そしてとうとう、

 「境界に生きた心子」 の在庫が 20冊ほどになってしまいました。

 自分の分としてある程度 手元に残しておきたいし、

 Amazon の在庫が底をつくのは もう秒読み段階です。

 「境界に生きた心子」 を 販売できない期間が生じるのは、

 確実になってしまいました。

 しかも 思ったより大分長く。

 再出版まで まだ何ヶ月か かかるでしょうから、

 読者の購買意欲が 冷めてしまわないかということが 非常に心配です。

 とにかく 少しでも早く、

 星和書店からの 「境界に生きた心子」 が でき上がることを祈るしかありません。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心子は求道者? 

2008年09月30日 21時12分51秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 星和書店版 「境界に生きた心子」 で、もうひとつ 書き直すことがあります。

 心子は 自分のことを 「クリスチャン」 と言っており、

 拙著にもそのように 書いていましたが、

 先日、友人のクリスチャンから ある指摘を受けました。

 キリスト教では 洗礼前の人は 「クリスチャン」 とは言わず、

 「求道者」と呼ぶそうなのです。

 浅学ながら知りませんでした。

 ただし キリスト教では多数の宗派があり、

 中には 洗礼前でもクリスチャンという ところもあるようです。

 心子がどういうつもりで 言っていたのか、

 今、心子の教会の牧師先生に その辺の事情を伺っているところです。

 それに従って、拙著に説明を 加えたいと思います。

 もっとも、「求道者」 という言葉の使い方は 一般の人には馴染みがなく、

 本の中で 「求道者」 の説明しても、読者には違和感があるでしょう。

 そこで 断り書きをしたうえで、あえて 「求道者」 の意味で

 「クリスチャン」 という表記をしたいと 考えています。

 彼女の 生のセリフの中にも  「クリスチャン」 という言葉は出てきますし、

 それを 変えるわけにはいきません。

 そして 心子の敬虔さは、

 クリスチャンに 勝るとも劣らないものだったことは 間違いありません。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/56431624.html
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新風舎版との違い

2008年09月29日 20時57分44秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 校正のことではなく、星和書店版の原稿を 書き終えた時点での話ですが、

 新風舎版と変えた所が 数ヶ所あります。

◇以前の日記にも書いたように、巻末の 境界性人格障害の解説部分をなくし、

 必要な説明は一部 本文の中に組み入れた。

◇ボーダーの人が 拙著を読んだ場合、パニックを起こしたり

 傷ついたりする可能性が あるという断り書きを、まえがきに書き添えた。

◇犬のぬいぐるみの 「ぷっち」 を、

 現実の通りである 猿のぬいぐるみの 「もんち」 にした。

◇心子が旅立った ホテルの階数を 新風舎版で 間違えてしまっていたので

 (このホテルは 作りが分かりにくいのです)、12階から13階に 修正した。

 また、ホテルのひさしの ブロックの長さ (目測) を直した。

◇ホテルの名を、「Hホテル」 から 「Wホテル」 にした。

 どちらも 意味のない頭文字ですが、「Hホテル」 を

 “エッチをするホテル” と 読まれてしまったことがあったので。 (^^;)

◇最後の一文。

 拙著の中に 次のような一節があります。

「夜道を帰宅するとき、アパートから五〇mほどの 駐車場の空間越しに、

 僕の部屋の窓が 垣間見える箇所があるのだが、

 そこを通るたび 僕は部屋の窓を確認した。

 明かりが点いていないか、今日は心子が 来ていないかと。」

 それを受けて 新風舎版のラストの一言は、

「今も僕は、夜道を帰ってくるとき、

 今日は部屋の明かりが 点いていないか、いつも確かめている。」

 でした。

 ところが、今はこの駐車場に マンションが建ち、

 部屋の窓が 全然見えなくなってしまいました。

 止むを得ず、最後の “名文” (^^;) を 割愛せざるを得ませんでした。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲラ初校の校正終了

2008年09月28日 23時34分43秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 星和書店版 「境界に生きた心子」 の 校正作業に没頭していました。

 やっと初校の校正が 終わったところです。

 やってみると 本当に大変な作業です。

(細かい所に 拘るタチなので。σ (^^;))

 思ったよりも随分 沢山の直しが 出てしまいました。

 表記の統一など 細かいことも多いですが、

 いくらか文を挿入したり、少し表現を変えたりした 箇所もあります。

 また 新風舎版の読者の感想では、すらすら読みやすい という人も沢山いた一方、

 漢字が難しい という意見もあったので、

 できるだけ平仮名にしたり、ルビを振ったりしました。

 新風舎の校正で すでに何十回となく (百回以上?) 読み直していたにも拘らず、

 まだ気が付いていなかった 間違いがいくつかあったのには 唖然とします。

 また、ゲラの文字組みの際の ミスで、段落の頭が 半角さがりすぎだったり、

 行頭の鍵カッコの高さが 違っていた箇所も 見つけました。

 クエスチョンマークやカッコの 活字の書体が、

 一部 不統一だった所も 発見しました。

(こんな 重箱の隅をつつくような所まで 見る筆者はいないのでは?  (^^;))

 表記を統一する箇所などは、パソコンの検索機能で 調べるのですが、

 パソコンやワープロが なかった時代は、

 一体どうやっていたのだろうかと 不思議に思ってました。

 ある単語を調べるごとに、

 本を最初から最後まで読んで 探すなどということは できるはずがありませんし。

 でも考えてみると、今は 作者がパソコンで打った データを元に ゲラを作るので、

 作者が統一して 書いていないと、ゲラは表記不統一に なってしまうわけですね。

 以前は印刷屋さんが 活字を組むときに、全部 統一してたのかも知れません。

 あとは、

 星和書店は 境界性パーソナリティ障害の 解説的な記述に関しては 厳密な所なので、

 素人である僕の立場では なるべく 断定的表現を控えるとか、

 パーソナリティ障害の 診断基準の要旨の文言を、

 アメリカ精神医学界の 「DSM-Ⅳ-TR」 (2003年) に

 忠実にするようにした次第です。

 ただし 学術用語を直訳したような 表現は避けています。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「境界に生きた心子」 校正作業

2008年09月21日 20時52分32秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 今、星和書店から出る 「境界に生きた心子」 の

 ゲラ初校の 校正をしています。

 ゲラが送られてきたとき、

 原稿の中の百数十語の 表記統一表が同封されていました。

 新風舎のときには なかったものでした。

 ある単語を 漢字で表記するか平仮名にするか、

 また 同じ単語の漢字表記を 統一するなどを決めるためのものです。

 例えば、「上」 「その上」 「~する上で」 「でき上がる」 などの 「上」、

 また 「思い」 と 「想い」 などです。

 新風舎の編集者は 全く見つけられなかったものを、

 つまびらかに 示してくれています。

 僕自身 新風舎のとき、何ヶ月もかかって 何十回となく読み直し

(パソコンで 検索・修正を積み重ね)、全部 統一させたつもりでしたが、

 それでも まだなお数ヶ所、不備な部分も発見されました。

 どの表記にするか 判断に非常に苦しんだ 箇所もあったし、

 膨大な文章の中から 細かい表記の 違いを見つけるのは とても大変なことです。

 また、自分で自分の文章を 見直すのは、

 頭の中ですでに 文章ができ上がってしまっているので、

 目で読むより 頭で読んでしまい、目の前の活字の誤りに 気付くのが難しいのです。

(それは シナリオでも同じです。)

 その他にも、慣用的な言い回しで 不自然ではないかという箇所や、

 文法的にとても厳密な 指摘もありました。

 自分なりに考えがあって 書いているのですが、

 中には 作りすぎてしまっている所なども ありました。

 新風舎では 全般的に編集者の力不足を 感じていましたが、

 星和書店では 校正のプロと 感じた次第です。

 本を作るというのは、文章を書くだけでなく、

 緻密で煩多な 作業があるものです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再出版の進捗状況

2008年08月08日 23時42分10秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 書きそびれていましたが、星和書店での出版作業は、

 現在 ゲラの版組みが 行なわれています。

 8月下旬に 初校ができるそうです。

 それから 校正の作業に移ります。

 共同出版だった新風舎とは 進行が異なることもあり、

 少々 戸惑ったこともありました。

 例えば 新風舎のときは、

 文字の書体や大きさなども 相談の上で ひとつひとつ決めていきましたが、

 一般の出版の場合は 通常編集部が決めるようです。

 今回も 僕の希望はできるだけ 取り入れてくれるということですが、

 心子の2度目の生まれ変わりは どんな面立ちになるのか、

 期待していきたいと思います。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新風舎・財産状況報告集会 (5) (感想)

2008年08月04日 20時48分16秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55391143.html からの続き)

 以上のような次第で、報告集会は終わりました。

 裁判長は 著者の心情を察するというより、

 騒ぎが起きないよう 形式的に進行したという 印象があります。

 他の破産の報告集会のことは 知りませんが、

 新風舎の場合は “詐欺まがい” という 批判もあるので、

 大人数が配置された裁判所職員も、騒動収集に 備えたものだったのだろうかと……?

 結局、元新風舎社長の松崎氏は 一言も口を開きませんでした。

 テーブルには取り敢えず マイクも用意されていたし、

 代理人 (弁護士) まで用意していたのに、

 暴動にでもならない限り しゃべらない方針だったのでしょうか? 

 短時間の集会では とても納得のいく説明は 得られなかったし、

 こちらにも 詳しい知識などがないので、突っ込んで質問することもできません。

 でも 引き続き集会を開くことは 評価できました。

(次は 松崎氏の出席の義務はないと 耳にしました。)

 それにしても、新風舎の営業に対する批判は 本当に 「風評」 だったのか、

 正確なところは 僕には分かりません。

 事実以上の批判が 広まってしまったことは、確かに “風評” だっのでしょうが、

 火のない所に 噂は立たないし、

 僕の知人も 新風舎からしつこく 出版を勧められたという 事実はあります。

(知人は断りましたが。)

 もっとも、悪辣な経営手腕があったなら、

 いくら風評を 立てられようと、強引に稼ぐことは できたのかもしれません。

 管財人は一応 客観的な立場で調べたのでしょうが、

 倒産直後の ネット上での管財人の対応には 僕も不信感を抱いていました。

 でも 報告集会が終わったあと、

 会場の階段で 何人かの著者と向き合って、色々と質問に 答えたりしていた様子は、

 必ずしも 誠意がない人物というようには 感じませんでした。

 僕は感情的には 新風舎に特別な怒りを どうも感じていないので、

 執拗に追及する態度が 持てないのかもしれません。

 出版界や会社経営にも 門外漢だし。

 会場の著者たちも 一般人が多く、感情的になることはあっても、

 管財人の説明や 裁判長の進行に 論理的に対抗できなかったのかもしれません。

 もっと業界の知識のある人が 参加してもらえれば、と思った次第です。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新風舎・財産状況報告集会 (4) (管財人との質疑応答.2)

2008年08月03日 22時57分37秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55374488.html からの続き)

Q: イラストレーターは 描いたものを買い取れなかったのか? 

A: データベースが整備されておらず、著者のデータしかなかった。

  システム部の社員が、給与未払いのため データをロックして行ってしまった。

  ロックが解除できたのが、文芸社に譲渡する直前だった。

Q: 内金を払って 原稿を渡したら、倒産してしまった。

  これは手付金ではなく、預かり金ではないのか? 

A: 預かり金であっても、代金返済請求権があっても、

  一般の負債になるから 返済はできない。

Q: 風評被害ではない。事実だ!

  いつでも詳しく話す。

裁判長: それは意見ということですね? 

Q: 社員は倒産のことを いつ知っていたのか? 

  昨年末まで、出版をしつこく勧められていたが、その後 連絡が取れなくなった。

A: 社長は社員には、「君たちの頑張りで何とかなる」  と言うのが常套句。

  社員は それでやっていたのだろう。

Q: 文芸社の請求額は高い。

A: コストは分かりづらい。

 文芸社は棚買い (著者の本を置くために 書店の棚を確保すること) もしている。

 高いかどうか、管財人には分からない。

 高いと思えば 他の会社から出す 選択肢もある。

Q: 今の答を聞いて 管財人と新風舎が 信じられなくなった。

 生命保険を解約して お金を払ったのに。

 お金がある人にとっては どうということはないかもしれないが、

 ない人間にとっては なけなしのお金。(泣きながら)

 他の所を 勝手に探してやってくれ というのは許せない。

 思いやりの気持ちがない。

(会場から拍手)

裁判長: 拍手は控えてください。

 残念ながら時間で 会場がもう使えない。

 今後も集会は続行する。

 次回の予定。

 12月10日 
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55401965.html
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新風舎・財産状況報告集会 (3) (管財人との質疑応答.1)

2008年08月02日 18時05分13秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55357691.html からの続き)

 管財人の報告が 終わったあと、裁判長の司会で

 会場の参加者 (著者) から 質問を受け、管財人がそれに答えました。

Q: 著者から 100万~300万円以上の 費用を受け取り、

  年に何千人もの 契約をしていたのに、倒産するはずがない。

  松崎氏本人の口から 説明してほしい!

裁判長: ここは管財人への質問なので、松崎氏への質問は却下します。

(質問者は執拗に 松崎氏の発言を求めたが、

 他の質問者もいるのでと、裁判長は切り上げた。)

A(管財人): 広告,宣伝,多すぎる社員,高い家賃のビルなどが原因。

Q: 著者が 在庫を購入する際、初めは 定価の40%と言っていたのに、

  20%になった根拠は? 

A: 将来の資産のために 40%にしたが、倉庫会社から 追い出しをかけられ、

  急ぐ必要があったので、できるだけ多く買ってもらうため 20%にした。

  感覚的な数字でしかない。

  宅配業者に 代引きを頼んだが、信用がないので断られた。

Q: 新風舎に費用を払ったのに、

  文芸社にまた払わなければいけないのは 割り切れない。

A: 新風舎から文芸社には 1円も渡っていない。

  文芸社は儲けがなくていいとやっている。

Q: 新風舎の人からは、あなたの作品は素晴らしいと 言われて出したのだが。

A: 松崎氏の目には、全ての表現が 良いと見えた。

  マスコミでは 悪く言われているが、著者の中には 応援する声もあった。

  松崎個人と世間の評判には 開きがある。

Q: 契約の部数が 本当に刷られていたのか? 

A: 印刷業者の伝票などで 確認した。

  もし500部の契約で 300部しか刷らなかったとしても、

  紙代だけで 新風舎の得にはならない。

  何より、著者買い取りのときに 部数が確かめられている。

Q: 松崎氏は 私財を身内などに譲渡して 隠蔽していないか? 

A: 今まで 多くの管財人をやってきて、他では そういうケースもあったが、

  松崎氏はなかった。

  元々 現金は少なかった。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55391143.html
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする